2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年1月のまとめ

気がつけばあっという間に、1年の12分の1が過ぎてしまった。 オタオタしていると、このまま時が流れて行ってしまいそうな悪寒にも襲われている今日この頃であるが、貴重な一日一日を無駄にしないよう、気を引き締めなおさねば・・・と思う。 さて、今月は月…

歪んだ正義感の末に・・・

すったもんだした挙句、日本郵政が「かんぽの宿」の一括譲渡契約を一時凍結する方針を発表した。 ちょっとでも経理・財務的な知識のある人間から見れば、 「(建設に)2400億円かかったかんぽの宿がなぜ100億なのか」 という鳩山総務相の発言は、“空いた口が…

150万PV達成。

通算ページビューの数字が、だんだん大きな数字になって行くのを見るのは、楽しい反面、心苦しいことでもある。 特に、更新が滞りがちな今日この頃。 日々、多くの方に訪れていただいている、その重さを胸に、これからもささやかに言葉を紡ぎたい。

ついに潮目が変わったか?

著作権法に携わる実務者にとっては驚くべき逆転判決が出た。 「日本国内で録画したテレビ番組をインターネットを使って海外でも視聴できるようにするサービスは著作権法に違反するとして、NHKと民放9社が運営会社に事業差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決…

「『フェアユース』劇場」の幕開け

昨年末のエントリーでも言及したとおり*1、いよいよ「フェアユース」規定導入に向けた動きが本格化しそうな気配である。 「文化庁は社会的に必要性が高ければ著作権者の了解を取らず音楽や文章などの二次利用ができるよう、「フェアユース(公正利用)」の規…

復活。

どんな一流アスリートでも、選手生活のピークを過ぎた後には「引退」の二文字が待っている。 そして、頂点を極めた者としてのプライドと、日々刻々と衰えていく自らの力のアンバランスさに苦しめられながら、否が応でも突きつけられる厳しい現実を前に、さっ…

もう少し時間がかかるかと思ったが・・・

先日取り上げた「営業秘密」に関する不正競争防止法改正の動き*1の続報として、以下のような動きが伝えられている。 「経済産業省が企業の技術情報保護を目的に検討している刑事手続き上の特例措置が明らかになった。技術情報が公にならないよう裁判官が法廷…

サントリーの執念。

今更ではあるが、サントリーの「黒烏龍茶」事件を取り上げてみる。 この事件は、大手食品・酒類メーカーのサントリーが、健康食品販売会社らを相手取って提起した訴訟であるが、原告側が、不正競争防止法から商標、著作権まで、フリーライドに対する制裁とし…

現代の戦う若者。

以前、「内定取り消しに果敢に挑む学生」の話題を取り上げたが、ついにここまで来たか、と感服させられたニュース。 「福岡県内の大学4年の男子学生が、採用の内々定を取り消された福岡市の不動産会社を相手に、損害賠償を求める労働審判を福岡地裁に近く申…

BLJ3月攻勢か(笑)?

ちょうどこの季節は、会社でも個人でも、年間購読している雑誌のポートフォリオを組み替えようかなぁ・・・と考えがちな時だけに、LexisNexis社の周到な戦略には思わず舌を巻く*1。 BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2009年 03月号 [雑誌]出…

必要なのは「何にもしない日」ではなく・・・

「何にもしなくていいと思える日」なんだろうな、って、とりあえずぼやいてみる。 年が明けてから(というか実質的には昨年末くらいから)、休日だろうが祝日だろうが、気が付けば仕事やってるし気が付けば会社行ってるし・・・*1。 どこかで心を休めないと…

美しき逃走。

自分自身、集団に呑まれると全く力が発揮できないタイプだけに(汗)、「単騎我が道を行く」タイプの逃げ馬が爽快な逃げ切りを決めると気分がいいのだが*1、特に今日の日経新春杯は素晴しかった。 テイエムプリキュアの華麗なる逃走劇! 元々、前年、ハンデ5…

清原の「明と暗」

先週発売のNumberで、昨年引退した清原和博選手の特集が組まれているのだが、これがなかなか凄い。 金子達仁氏による本人への巻頭ロングインタビューに始まり、かつての指導者である、森祗晶監督、土井正博コーチ、“打撃の師”とされる落合博満監督の長いイン…

赤と白。

時計の日付はとっくに変わっているのだが、テレビをボーっと付けている間に始まった「赤い糸」の再放送を見続けてこんな時間*1。 しかも、一応、毎週土曜日に本放送をちゃんと見ているのに・・・(!)だ。 世の中には同名のケータイ小説があって、公式には…

知財高裁の親切心

仏画写真の複製物を御札(御影)として使用することが不競法上の形態模倣、又は不法行為にあたるかが争われた事件の高裁判決が昨年末に出された。 結論としては、地裁、高裁ともに原告(控訴人)側の請求を棄却したのであるが、不正競争防止法の「使い道」を…

たかが12万、されど12万。

北朝鮮映画の無断放映をめぐる著作権侵害事件の判決が昨年末に出された。 原審と同様に著作権侵害を否定しながらも、控訴人(原告)が予備的に追加した不法行為に基づく損害賠償請求を一部認容する、というアッと驚くような展開である。 一昨年末に地裁判決…

昔は大学構内に警察が入っただけで

大騒ぎになったものだが*1、もうそんな悠長なことを言ってる場合でもないのかもしれないなぁ・・・ と、中大後楽園キャンパスでの凶行の報に接して思う。 毎年シーズンになるとお世話になった場所でもあるし、仕事でも通ったことがあるところだけに、悲しい…

営業秘密侵害罪の対象拡大(案)に思うこと

つい4ヶ月ほど前、性急な法改正の動きに苦言を呈したばかりだというのに*1、早くも、 「営業秘密に係る刑事的措置の見直しの方向性について(案)」 という産構審知的財産政策部会の小委員会がまとめたペーパーがパブコメにかかっている*2。 中身を見ると、…

潮目が変わるとき

どんな制度にも良い面があれば、悪い面もある。 そして、ある課題を解決するために導入した制度が、別の副作用を引き起こした場合には、その副作用を改善するため、あたかも振り子の揺り戻しのように元の制度を復活させたり、あるいは、さらに新しい制度を導…

「異端児」のそれぞれ

朝、新聞を開いてみたら、いきなり、 「歪んだ日本の弁護士業界の内幕をすべて白日の下に曝す!」 という、おどろおどろしいキャッチコピーとともに、「法律事務所ホームロイヤーズ所長弁護士・西田研志」氏の著作(3冊同時刊行)の広告が掲載されていた。 …

“新しいタイプの商標”導入の動きが本格化。

半年くらい前のエントリー*1で紹介していた、“新しいタイプの商標”の導入に向けた動きがいよいよ本格化してきたようだ。 「特許庁は9日、テレビ広告などで企業名や商品名に合わせて流れる「音」やインターネット上でみられる企業のロゴマークの「動き」など…

良くあることだが・・・

ヤフーメールのフィルタリング機能が、気まぐれに大事なメールを「迷惑メール」フォルダに振り分けてくれたおかげで、夜を徹して作業をやるハメになってしまった。 前もって予告をいただいておきながら、新着通知に頼り切って、ちゃんとメールボックスをチェ…

パブリシティ権と肖像権

今年最初に取り上げる裁判例は、「コムロ美容外科肖像権・パブリシティ権侵害事件」。 一見すると、新年早々ちょっとネタに走りすぎているんじゃないか?という突っ込みを受けるような事案だが、どっこい、実務的にも理論的にも意義のある判断が下されている…

年末のプレゼント

駒沢公園日記の大塚先生が、 年が明けて アダルトロールプレイングゲーム著作権事件もアップされたし、 四国八十八ヶ所霊場写真不正競争防止法事件の控訴審もアップされたし、 サントリー黒ウーロン茶不正競争防止法事件もアップされたし、 これから北朝鮮映…

遅きに失した軌道修正

先の国会で改正案が葬り去られたことに懲りたのか、公正取引委員会が評判の悪い審判制度に関し、大幅に譲歩する模様である。 「公正取引委員会は独占禁止法違反で下した行政処分の是非を公取委自らが判断する審判制度を見直す方針を固めた。(略)。公取委は…

壮大なアドバルーン

たぶん記事のネタが枯れる時期にはちょうど良いのだろう。 年初の日経新聞の1面には、知財立法絡みの記事が掲載されることが多い(ような気がする)。 で、今年は何が出るのだろう・・・とワクワクしながら待っていたら、出た。 「特許 ソフトも保護対象」 …

いいのか悪いのか・・・

例年、正月と言えば、 大晦日に年越し番組を観ながら、 今年も終わるなぁ・・・(でもまだまだ正月休みがある) とぼんやりと思い、 元旦にニューイヤー駅伝とサッカーの天皇杯を観ながら、 「まだ休みはあと2日ある。」 と余裕をかまし、 2日、箱根駅伝の往…

年始恒例の「予測」に思う。

正月の日経新聞の目玉と言えば、やはりエコノミストや主要企業の経営者らによる、「今年の経済展望」のコーナー。 当然、去年からの流れを引き継いで予測を立てているだけに、ほとんどの識者が「実質成長率マイナス」で回答しているし、日経平均株価も「下値…

ラージヒルジャンパーの気持ち

一応、2008年のアーカイブは完成させたので*1、昨日付のエントリーで保留していた「年初の所信表明」とやらに向かおうと思ったのだが、一日置いてもやっぱりうまい言葉が出てこない。 昨年、一昨年の年末・年初のエントリー(特に昨年)を見ると、 「なんだ…

病的な面白さ?

今年も箱根駅伝の往路は大いに盛り上がった。 2区でYGU、日大の外国人選手が実力通りの快走を見せたかと思えば、3区で“日本陸上界の宝”竹澤選手が千両役者の区間新。 挙句の果てには、山登りの5区では抜きつ抜かれつの大熱戦の末、スーパールーキー・柏原選…

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