2017-01-01から1年間の記事一覧

最高裁判所裁判官・国民審査対象各裁判官の個別意見について(2017年版)

2012年、2014年と、ここ2回ほど、総選挙のタイミングで行われる最高裁裁判官の国民審査の前に、対象となる各裁判官の個別意見をご紹介する、という企画をやってきた。最近は、ブログで判例を取りあげる機会もほとんどないし、記事を書く以前にそもそも判決を…

あっけない下剋上。

雨上がった甲子園で行われたクライマックスシリーズ第1ステージの第3戦。 7投手の継投に、代打で5選手を送り出す総力戦もむなしく、タイガースが連敗でDeNAに屈する、という下剋上が起きてしまった。数日前、メッセンジャー投手の力投に、福留選手が千両役者…

またしても、ルメールマジック。

故障馬が相次いだ昨シーズンとはうって変わって、春の有力馬がそのままそろい踏みする形となった今年の秋華賞。 そして、予想をややこしくしたのが、オークス馬・ソウルスターリングが天皇賞・秋に向かった一方で、皐月賞に挑戦したファンディーナや、春はマ…

「高品質」神話の果てに。

連休中日に公表する、という王道の広報戦略で、ハレーションをできるだけ小さくしようとした努力もむなしく、燎原の炎のように燃え広がる一途になってしまっている神戸製鋼所の「品質データ改ざん」問題。これまでの断片的なプレス発表や報道だけでは、全容…

「風」に振り回された時代の終わり。

公示までの1週間くらいは、「風」が吹き荒れる予感がしていた今回の衆院選だが、今朝の朝刊では「与党、300議席に迫る勢い」と、あらら・・・な感じの見出しが躍っている。大義なき解散に、大義なき新党。特に後者は、「踏み絵」で旗印を明確にしようとした…

今こそ真の「保守」を!(笑)

この3連休は、最近では珍しく、どこに行くでもなく会社に足を運ぶことすらなく、ほぼひきこもり状態で時を過ごした。 家にいる、と言っても、仕事と関係ないことのために使える時間は限られているから、結局は、“やりたいことできないフラストレーション”*1…

再び開かれた歴史の扉。

昨年秋のシーズン途中で、宮台投手が故障に見舞われてからは、もうしばらく「勝利」の報を聞くこともないだろう、と思っていた東大野球部だが、この秋シーズンは、春シーズンが信じられないような快進撃を見せている。春シーズン優勝争いに絡んだ慶応大学相…

ユアタイム・ロス症候群

夜、家に帰っていつもの時間にテレビを付けたら画面には椿原慶子アナウンサー。 自分は別にこの人が嫌いではないし、週末の深夜番組で「お姉さん」やってた時代から見てるからむしろ好きだ(笑)。だが、やっぱり、疲れて帰ったこの時間帯に、市川紗椰さんの…

シャンティでの残酷な結末。

昨年に続き、シャンティでのイレギュラーな開催となった第96回凱旋門賞。日本からは池江厩舎&里見治オーナーのコンビで、サトノダイヤモンド、サトノノブレスの2頭が出走したが、全く見せ場なく15着、16着。完膚なきまでの敗北を喫した。いくら自国馬贔屓の…

2017年9月のまとめ

予想通り、夏が明けてからの1カ月はあっという間だった。 暑さが残っていた時期もあれば、急にひんやりした空気を味わったりすることもあり、体調管理に万全の配慮をしていたつもりでも、やっぱり体は付いていかない。そして、覚悟はしていたが、今月に入っ…

「給費制廃止」の不当さをどう争うか。

自分が当事者世代になることは免れたものの、一歩間違えば、というところもあっただけに、何とも言えない気分になる司法修習の「貸与制」化問題。そして、“被害”を受けた元司法修習生たちが起こした訴訟の最初の判決が2つの地裁で出された。 「国が司法修習…

制度創設3年目の吉報?

2015年4月に鳴り物入りで始まった「新しい商標」制度だが、これまで度々、本ブログ上でもブーイングを浴びせてきたとおり*1、これまでの特許庁の審査運用は実に不愉快なものだった。今年の3月1日には、申し訳なさそうに、経済産業省が「色彩のみからなる商標…

またしても“AI煽り”

最近、そうでなくてもこの手の記事が多くて辟易しているところに掲載された、またか、という感じの記事。 「人工知能(AI)の利用が広がるにつれ、弁護士や弁理士など企業法務に関わる士(サムライ)業が「定型的な独占業務はAIに取って代わられかねない…

“アムラー”がいた時代

平日はいろいろなものに追われていて、ろくろくニュースを見る暇もなかったので、新聞の社会面のベタ記事を見て、「お!」と思ったくらいだったのだが、週末、テレビのワイドショー番組で繰り返し取り上げられていて、懐かしさとともに違和感すら感じたのが…

「理想」にまた一歩近づいた(?)12回目の“新”司法試験

去年も書いたが*1、「1500」という数字を見ると、ちょっとした郷愁に襲われる。 「法務省は12日、今年の司法試験に1543人が合格したと発表した。昨年より40人少ない。政府が2015年に下方修正した目標の年間1500人以上をわずかに上回ったが、法曹離れの傾向は…

故郷から掴んだ五輪の切符

平昌五輪代表の座を賭けたカーリング女子日本代表決定戦は、昨年の世界選手権で事実上五輪切符を掴んだロコ・ソラーレ北見が、3勝1敗で夢の切符を掴む、という実に美しい結末となった。 「カーリング女子の平昌五輪日本代表はLS北見に決まった。中部電力と…

苦難の末に破られた「10秒」の壁。

福井運動公園陸上競技場で行われた日本学生陸上競技対校選手権大会の男子100mで、桐生祥秀選手が、遂に、遂に10秒の壁を破った。 追い風1.8メートル、というコンディションの中、刻まれた「9秒98」という記録。これまで日本を代表するスプリンターたちが何…

2000本を超えてからのドラマが見たい。

阪神タイガースの鳥谷敬選手が、甲子園で史上50人目の2000本安打を達成した。 2004年のシーズンから、このチーム一筋で14年、生え抜きでは鬼平(藤田平氏)以来の偉業、しかも、地元甲子園で達成、ということだから、もう少し興奮しても良いところだったのだ…

試されるここからの9ヵ月。

歓喜のオーストラリア戦から、アウェーへの移動を挟んで僅か中4日。グループ内の順位を決する「最終戦」であるにもかかわらず、出場権を争っていた2位、3位チームの試合時間帯が大幅にずれている、といういかにもアジアらしいシチュエーションの下、日本代表…

歓喜の瞬間の後に訪れた、決して愉快ではない手のひら返し。

サッカーロシアW杯最終予選、グループでの「2」枠をめぐる最終攻防は、苦戦必至と言われたホームのオーストラリア戦で、浅野拓磨選手、井手口陽介選手というリオ五輪組が大抜擢に応える活躍を見せ、2−0、という堂々の完勝で、あっさりと終止符を打つこと…

2017年8月のまとめ

何となく変な気候が続いているうちに、カレンダーをめくるタイミングが来てしまった、という8月の終わり。そして夏の終わり。 もはや中高生の時代は遠くなりにけり、なので、夏休みが終わる、という感覚もすっかり忘れてしまっているが、それでも、8月⇒9月の…

二度目の伝説が終わる日。

某国のミサイル発射で目が覚めた朝。 だが、そんなことよりも、自分にとっては伊達公子選手二度目の引退、のニュースの方が数段ショッキングだった。 「女子テニスの伊達公子(46、エステティックTBC)は28日、自身のブログで「伊達公子、再チャレンジに…

これが最後のプレミアムフライデー?

政府肝いりの施策、ということで華々しく始まった「プレミアムフライデー」も、2度目の日程が、年度末にぶち当たる、といったカレンダーんの巡り合わせの悪さもあって、もはや風前の灯、である。とはいえ、今月はまだ夏休みムードが残るタイミングで巡ってき…

名実ともに「甲子園の伝説」が塗り替えられた2017年。

第99回全国高校野球選手権大会。決勝戦のカードとそれまでの勝ち上がり戦歴を見たときは、「打高投低」と言われた今大会の中でも特に際立っていた中村奨成選手を擁し、さらに秀岳館、仙台育英、天理と難敵を下して10年ぶりに決勝まで勝ち上がった広島・広陵…

企業内弁護士の「人材不足」問題

今週月曜の日経新聞の法務面に掲載された「インハウス(企業内)弁護士」に関する記事*1がじわじわと波紋を広げているようだ。自分も記事の紹介から伝わってくる情報に断片的に接し、若干気がかりな記述はありそうだな、と思っていたのだが、改めて記事を読…

750万ページビュー到達。

今月の初め、惜しまれつつ(そして多少の罵声も浴びながら)サービスを終了した「はてなカウンター」だが、幸いなことにページビューのカウンターは未だに生きてくれていて、その後も12年以上積み上げてきた日々のページビューの数字を刻んでくれていた。そ…

「お家芸」の強さと運と。

期待された「10秒の壁」は今回も破れず、その他の競技を含めても、目立ったニュースはサニブラウン選手の200m決勝進出くらい、という状況の中で、“リオ五輪の銀メダルに続け”という掛け声が勇ましく響き渡っていた男子4×100mリレー。その一方で、肝心のサ…

つかの間の休みがくれたささやかなヒント〜債権法改正施行を見据えて

「8月11日=山の日」ということで、突如として何の根拠もない祝日がカレンダーに登場したのは去年のことだったか*1。今年は、土日と合わせて3連休、ということになったのは良いのだが、これまで夏季期間は比較的フレキシブルに休暇を取れる文化が定着しかけ…

本当に何かが違うのか?

最近、関心を惹かれるような記事が少なくなったなぁ、という印象も受ける日経紙の月曜法務面だが、7日付の特集は「VRとAR ルールは過渡期 」という見出しで、サブタイトルに「ポケモンGO」が入っていたこともあり、何となく読んでしまった。おおざっぱに…

30歳の選択。

今年もやってきた世界陸上@ロンドン。 もはや夏の風物詩、というか、季語のようになってしまった織田裕二の適当なコメントは聞き流すだけなのだが、夜型人間にはちょうど良い時差のおかげで、由版週末は各競技を堪能することができた。陸上競技、というスポ…

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