2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2018年1月のまとめ

年が変わって最初の1カ月。 あっという間に過ぎていくのは今に始まったことではないのだが、特に中旬から下旬にかけて、大きな仕事と細々とした仕事が断続的に舞い込んできていることもあって、1年前と比べても実労働時間が膨らんでしまっている状況で、「働…

それ、できなかったんだ!?という不可思議

ここ数年、“猫も杓子もビッグデータ”という時代になっていて、日経紙なんかでも必ずどこかにそれ絡みの小ネタが出ていたりするのだが、この記事にはさすがに驚いた。 「政府はビッグデータの利活用を促進するため関連法を一括改正する。弁理士法を改正して、…

すべて「海賊版」のせいなのか?

先週、日経紙に、「出版、砦のマンガ沈む」という見出しの衝撃的な記事が掲載された。 「出版科学研究所は25日、2017年の出版市場が前年比7%減の1兆3701億円だったと発表した。前年割れは13年連続で市場はピークの半分に縮んだが、関係者を驚かせたのはそ…

“伸び盛り”の迫力。

昨シーズン、滑るたびにスコアを伸ばし、年末の全日本フィギュアで堂々の五輪切符を掴んだ坂本花織選手。 全日本の演技だけ見れば、文句なしの選考だったと思うが、如何せん今シーズンシニアに転向したばかり、ということもあって、世界での実績云々を指摘す…

大寒波、っていうから・・・

今朝は「大寒波到来」という触れ込みで、寒くなる寒くなる、と言われていたから、どれだけだろう、と思っていたら、東京では氷点下4度くらい、ということでかなり拍子抜け。 えーと、それって、この時期の札幌の最高気温くらいだよね・・・(苦笑)と。もち…

リーニエンシーの落とし穴

これまで、朝日新聞が一貫して「受注調整を認める方針」と報じる一方で*1、日経紙は「(受注調整を認めず)自主申告をしない方針を固めた」と報じていて*2、独禁業界の関心を一手に集めていた清水建設が、遂に動いた、ようである。 「リニア中央新幹線の建設…

グローバリズムに乗り遅れた国におけるグローバル企業の悲劇。

22日の日経電子版に掲載された日産自動車の無資格検査問題に関する記事*1。 見出しの頭の「あの会社は何なんだ」というフレーズは相当強烈だし、「日産vs国交省、暗闘100日」というベタな中吊り広告で見かけるようなフレーズも印象的なのだが、読み進めてい…

雪が降った日に思うこと。

東京にしては珍しく雪が降り、そして、予定調和のように、今回もまた夕方から「足が乱れる」展開となった。自分は、日中移動していた時に、多少の混雑とノロノロ運転の影響を受けたくらいで、ほとんど「被害」を受けずに済んだので良かったのだけど、積もっ…

突如湧いて出た「南北統一」のざわめき。

年が明けてからトントン拍子(?)で決まった感のある平昌五輪への北朝鮮選手団派遣。 「国際オリンピック委員会(IOC)は20日、2月9日に開幕する平昌冬季五輪への北朝鮮の参加をめぐり、韓国とのアイスホッケー女子の南北合同チームの結成や、開会式での「…

「知財」だけでは国は立たぬ〜特許政策15年の失敗〜

記事を見かけてから、少し時間が経ってしまったのだが、やはり一言釘を刺しておきたいところがあったので、ここで取り上げておく。 ターゲットは日経紙法務面の「知財立国は成ったか(上)」という特集(渋谷高弘編集委員担当)である。 「2003年3月に知的財…

その名は消えても、歌と曲は永遠に生き続ける。

週刊文春報道に端を発した、小室哲哉氏の引退記者会見。 いかに一時代を築いたクリエイターとはいえ、報道の中身そのものは(ここ数年巷でぶっ放されている「砲」に比べれば)それほどセンセーショナルなものとも思えなかったから、「引退」の一報を聞いた時…

おいおい、どっちなんだか。

今日は書くとしても違うネタにするつもりだったのだが、朝、ヤフーの速報を見て吹きそうになったこともあって、備忘的に、以下のニュースを残しておくことにする。 「リニア中央新幹線の建設工事を巡り、大林組、大成建設、鹿島、清水建設のゼネコン大手4社…

「3対1」の構図の中で。

何で沈黙を保ってるんだろう、と呟いた数時間後に、こんな記事を持ってくるとはさすが日経、である。 「リニア中央新幹線の建設工事を巡る入札談合事件で、鹿島、大成建設、清水建設の大手ゼネコン3社が、独占禁止法の課徴金減免(リーニエンシー)制度に基…

鹿島建設の勇気ある判断

昨年末、泣く子も黙る特捜部が唐突に動いて世の中を騒がせた「リニア入札談合」に関し、週末、あっと驚くような記事が出た。 「リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件で、大手ゼネコン「鹿島建設」(東京)が社内調査の結果、会社として受注調整には関与…

「白猫」特許訴訟騒動を見て思うこと。

10日くらいから流れ始めた任天堂のコロプラに対する特許権侵害訴訟提起のニュース。 差止め、損害賠償請求の対象が、ゲーム業界の勢力図を変えた人気スマホゲーム「白猫プロジェクト」ということもあり、ネット上でも大きな盛り上がりを見せた*1。 「コロプ…

公取委を足踏みさせた“神風”

昨年、独占禁止法研究会の報告書が出た頃には、ほぼ導入不可避だろう、と思われていた独禁法の「裁量的課徴金制度」だったが、俄かに急転直下の様相を見せるようになってきた。 「公正取引委員会は10日、22日召集予定の通常国会への独占禁止法の改正案提出を…

「3票」の抵抗。

毎年、この時期の恒例になっているJRA賞競走馬部門の受賞馬が発表された*1。結果、予想通り、2年連続で、先日引退したばかりのキタサンブラックが年度代表馬に輝いたのだが・・・。興味深かったのは、同時に公表された「記者投票集計結果」*2である。 1 キタ…

再びの「夫婦同氏強制」違憲訴訟の行方

2015年末に「民法750条合憲」の最高裁判決が出た時は、やっぱりな、という感想しかなくて、それ以上何かどうかしなくては、などとは全く思いもしなかったのだが、ここに来て、また勇気ある人々が現れた。 「結婚時に夫婦別姓を選べない戸籍法は法の下の平等…

正月のスポーツ中継を眺めながら眺めた論文。

毎年のことだが、この時期は、様々なスポーツイベントが目白押しである。 元旦にニューイヤー駅伝とサッカーの天皇杯、2日、3日に箱根駅伝を見て、そこからしばらくは高校サッカー、ラグビー、そして最近定着した春高バレーが続き、「成人の日」までには大体…

「民泊」の失敗から学ぶべきこと。

年が変わったばかりの時期、というのは、どこでもかしこでも高揚感が増すものらしく、あちこちで“壮大な”展望を打ち上げる記事が躍っている。 そして、日経紙の朝刊でも、とうとう社説にまで「テック社会を拓く」という見出しを付けて、「新時代」を煽り出し…

「星野仙一監督」が残したもの。

新年早々追悼エントリーが続いてしまうのだが、やはり、土曜日の朝に一報を聞いて、一言触れずにはいられなくなった。 「プロ野球中日のエースとして活躍し、監督としても中日、阪神、楽天を計4度のリーグ優勝に導いた星野仙一(ほしの・せんいち)さんが1…

こんな時代だからこそ、惜しまれる・・・。

何もなければ、今年も大量に届いた年賀状に対してグチの一つでも書こうかと思っていたのだが、日経紙夕刊のある記事を読んで気が変わった。 「税制改正に関わる政府・与党関係者の誰もが知る人物がいる。2017年11月に急逝した経団連の元常務理事、阿部泰久氏…

突き抜けた壁の向こう側にあるもの。

新春早々の大発会、日経平均は右肩上がりで上昇を続け、昨年どうしても破れなかった「終値23,000円台」の壁をいとも簡単に突破してしまった。 年初来高値を一気に120円以上更新し、1992年以来の高値に・・・。今年は、まだ仕事初めを迎えていない会社も多く…

これぞ「区切り」の4連覇。

正月も3日目、となると、やはり駅伝の話をせずにはいられない。とはいえ、今年は元旦から、「旭化成よ、お前もか!」という気持ちになってしまったし*1、箱根駅伝も往路で“優勝候補”に挙げられていた東海大、神奈川大が予想外の苦戦を強いられたことで、興味…

今年の法改正を見据えた一冊を忘れるなかれ。

年末恒例の「Business Law Journal」誌の「法務のためのブックガイド」特集。Business Law Journal(ビジネスロージャーナル) 2018年 02 月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシス発売日: 2017/12/21メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る今…

「維新」も「革命」も、狙って起こすものじゃない。

新年も明けました!ということで、新聞紙面にも毎年恒例の“お屠蘇記事”があふれている。元旦の紙面に載っている、ということは、当然書いた記者は旧年中に稿を上げているのだろうから、別にほろ酔い加減で気前の良いことを買いている、ということではないの…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html