2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年2月のまとめ

暦のせいもあって、2月は毎年あっという間に過ぎていくイメージが強いのだが、今年はそれに輪をかけてひどい。 言うなれば、「あっ」という間すらなく過ぎていってしまった・・・感じである。 後日補充する予定とはいえ、一件もまともな判例解説を書けずに一…

Endress battle?

特許法35条が改正されたものはもう4年も前のことになるが、そんなことはお構いなしに、過去の発明の対価をめぐる訴訟は続いていく・・・ 「レーザービームプリンターなどの基本技術の特許を巡り開発者のキヤノン元社員、箕浦一雄氏(63)が、発明対価として…

見方を変えれば結論も変わる。

あちこちで大きな反響を呼んでいる、「ロクラク2事件」の知財高裁判決。 本ブログでも、以前簡単にコメントしたのであるが、新聞報道等がなされてから少し間をおいてアップした記事であったにもかかわらず、多くの方がブックマークを付けてくださっている*1…

「包括的利用許諾契約」は悪か?

ちょうど1年ほど前にも話題にしていたネタだが*1、ついに公取委が強権発動に向けて動き出したようだ。 「テレビ局など放送事業者向け音楽の著作権管理事業を巡り、同業他社の新規参入を阻害しているとして、公正取引委員会は24日、日本音楽著作権協会(JASRA…

「ネット法」の収まりどころ

文化庁が今国会に提出予定の著作権法改正案に関するニュースが夕刊紙面で取り上げられている。 「文化庁は、多数の権利者がかかわっているテレビ番組のインターネットでの二次利用を促進するために、著作権法の改正案を今国会に提出する。制作から時間がたち…

移り気な就活生

日経の広告で「2009年の就職人気ランキング」が公表されている。 1↑東京海上日動火災保険 2→三菱東京UFJ銀行 3↓全日本空輸(ANA) 4→パナソニック 5↑JTBグループ 6↑みずほフィナンシャルグループ 7↑三井住友銀行 8↑三菱UFJ信託銀行 9↑東海旅客鉄道 …

BLJ1周年

本ブログではお馴染みの「BUSINESS LAW JOURNAL」が、創刊1周年を迎えたそうである。 BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2009年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシスジャパン発売日: 2009/02/21メディア: 雑誌この商品を含むブロ…

一応完結・・・?

昨年6月から半年以上にわたって続けてきた「gihyo.jp」での連載も、昨日アップされた9回目をもって完結となった(http://gihyo.jp/design/serial/01/copyright/0009)。 本当は、キリよく10回目まで続けたかったのだが、筆者自身が最近の過密スケジュールで…

嫌われる刑法学者?

まぁ、何でも反対するのが野党の野党たるゆえんだとしても・・・だ。 これはひどい。 「民主党は19日、政府が提示した八機関十六人の国会同意人事案のうち、人事院人事官に産経新聞社の千野境子元取締役を充てる案を不同意とする方針を決めた。中央社会保険…

真のベストアルバム

矢井田瞳のベストアルバムが出た。 THE BEST OF HITOMI YAIDAアーティスト: 矢井田瞳出版社/メーカー: 青空レコード発売日: 2009/02/18メディア: CD購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (21件) を見る ヤイコのベストと言えば、今から遡ること5年…

さらばスカーレット

元々素晴しい血統背景を有している上に、走ればあれだけの実績。そんな牝馬が「屈腱炎」で回復に相当時間がかかる、ということになれば、こうなるのは分かっていたのだが、それでもちょっと寂しい。 「日本中央競馬会(JRA)は16日、昨年の有馬記念など、G1…

Doblogが戻らない。

筆者は使っていないのであるが、自分のアンテナに登録されているブログの中には、Doblogを使っているものもあるので、先週辺りから気になって仕方ない。 なんせ、先週の日曜日から1週間経っても障害が復旧しない、というのだから(http://www.doblog.com/)…

大阪の高校球児の悲劇。

「これじゃまるで、大阪の高校球児だなぁ・・・」と見た瞬間に思ってしまった。 「予備試験の実施方針について(案)」 という司法試験委員会名で出されたペーパー。 ちょうどパブコメにもかかっているものなのだが*1、中身を見ると、当の試験は短答式、論文…

バレンタイン

今年は2月14日が休みの日だから、世の中の義理チョコ慣行もお休みになるかと思ったら、ご丁寧に前日に繰り上げて持ってくる人たちはいるものでちょっと腹立たしい(笑)*1。 2月14日が土曜日だということは、3月14日も土曜日だから、筆者としては義理返しは…

帰ってきた小泉劇場。

最近の“麻生ファミリー”の増長ぶりに腹を据えかねたか、小泉純一郎元首相が怒りをぶちまけたそうである。 改めて考えるまでもなく、今の衆議院の状況が、2005年の“郵政解散・総選挙”(さらにその根底にある「改革路線」)に由来しているのは明らかなのだから…

結局は先送り

年頭に「審判制度廃止か!?」というアドバルーンを打ち上げておきながら*1、結局、元サヤに戻る形で法案化されそうな気配である。 「自民党独占禁止法調査会(独禁調)は12日、課徴金の適用範囲の拡大などを盛り込んだ独占禁止法の改正案を了承した。独禁法…

週の真ん中の休み

休日を土日に寄せるのが当たり前になってしまった最近では非常に新鮮に感じる。 仕事へのしわ寄せも少ないし、体も休めることができるし、といいことづくめ。 ただし… それは本当に休めたら、の話 なのであるが…。 年が明けてから仕事してない日がないような…

異常事態の中の悲劇。

大不況の波がとうとうここまで来てしまったか、と。 「日産自動車は硬式野球部などの企業スポーツ活動を休止すると発表した。卓球部と陸上部は3月末、硬式野球部は今年12月末をもってそれぞれ休部する。」 (日本経済新聞2009年2月10日付朝刊・第11面) 日産…

「借り腹」の末に・・・

商標出願審査の実務において、稀に行われるテクニックとして“借り腹”というものがある。 「自社で出願中の商標が、出願審査時に第三者の既登録商標に抵触する(商標法4条1項11号の拒絶理由があるとされる)可能性がある場合に、当該第三者と合意の上、「出願…

自分が癒されたいので。

新しいブログパーツを付けてみた。見た目はちょっとキモイが、クリックするとネコの鳴き声に癒される。 何事にもモチベーションが湧かない今日この頃、「企業法務戦士の憂鬱」とでも、改題したい気分であるが、しばらくは騙し騙し行くしかないだろうと、半ば…

素質+努力=必然

昨年末(91勝)の時点で、いずれは・・・と思える状況ではあったのだが、こうもあっさり達成されてしまうと末恐ろしくなる。 「中央競馬の三浦皇成騎手(19、美浦・河野通文厩舎)が7日の東京競馬で、史上最速の通算100勝に到達した。デビューから11ヶ月と7…

これぞお家芸。

ドラマ「赤い糸」。 原作とは別物の美しい青春ドラマ仕立てになったところまでは良かったが、たかチャンが車に轢かれて死んでしまった直後の自分の感想としては・・・・・ 「おいおい、『タッチ』かよ」(笑)*1 青春に三角関係のドロドロは憑き物。 それを…

これこそが望まれる展開だ。

「(極めて重要な意味をもつ)五輪プレ大会」というフレーズとともに、国分太一を現地まで飛ばしてしまったフジテレビの鼻息の荒さばかりが目立った四大陸フィギュア。 確かにこれまでに比べれば出場する顔ぶれは豪華になった(特に北米勢)が、リンク自体は…

運命の皮肉。

昨年暮れに内定取消で話題となったマンション分譲大手の日本綜合地所*1。 今週前半には、学生と労働組合に対して補償金を支払うことで最終的に解決した、というニュースが流れたばかりだったのだが・・・ 「マンション分譲大手の日本綜合地所は5日、東京地裁…

出版社も例外ではない。

世の中には週刊誌の記事をめぐる名誉毀損訴訟があふれているようで、日経新聞の社会面などを見ていると、2〜3日に1回くらいはこの種の訴訟の提訴や判決を伝えるニュースが掲載されている。 最近賠償額が高額化している、とはいっても、せいぜい数百万オーダ…

東京高裁が示した「常識」

関係者を“慄然とさせた”(苦笑)地裁判決から1年半。 ようやくちょっとはまともな判決が出た。 「ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法違反罪に問われた元村上ファンド代表、村上世彰被告(49)の控訴審判決が3日、東京高裁であった。門野博…

公務員制度改革の行方。

ここのところ急ピッチで話が動いている「公務員制度改革」。 人事院総裁が公然と反対を唱える中、政府サイドが押し切る形で「改革工程表」が決定され、カレンダーに載ろうとしている。 実際に新制度が始まる前に、政権与党が入れ変わる可能性は大いにありう…

案の定逆転有罪。

インターネットのホームページにラーメンチェーン店を中傷する文章を掲載したことが、名誉毀損罪にあたるかどうかが問題となった刑事事件の控訴審で、東京高裁(長岡哲次裁判長)が、地裁判決を破棄、罰金30万円の有罪判決を言い渡している*1。 以前、地裁の…

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