2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2008年8月のまとめ

最近バタバタしていて、不安定な更新が続いているうちに8月も終わってしまう。 9月に入れば後は年末に向けてひたすら走り続ける(走らされ続ける)というのが、いつものパターンなわけだが・・・。 <検索語(単語)ランキング> 1.↑ 企業法務戦士 356 2…

雨雲に追いかけられる週末。

いくつかの用事を片付けるのと気分転換とで週末は近場にちょこちょこ外出することが多いのだが、ここ数年の恒例となった夏の突発的豪雨が、この夏一段と猛威をふるっているせいで、いろいろと行動に支障が出ることも多い。 元々、傘を持ち歩くのが嫌い(特に…

組み合わせの妙。

海の向こうの大統領選で共和・民主両党の正副候補者が出揃い、いよいよ・・・といったところである。 民主党の党大会がフィナーレを迎えるタイミングで飛び出してきたのは、共和党の副大統領候補者にアラスカ州のサラ・ペイリン知事(44)が起用されたという…

ますますパワーアップした知財高裁第3部(笑)

飯村敏明裁判長を擁する知財高裁第3部の凄さは、これまで再三にわたりご紹介してきたところであるが、夏休み明け早々、再び強烈な存在感を見せ付けている。 他の裁判所に先駆けていち早く8月26日から判決を連発したのも印象的なのだが、何よりもその中身がす…

五輪の余韻

「平和の祭典」が終わるのを待ち構えていたかのように、黒海沿岸諸国のきな臭い動きが連日紙面を飾るようになった今日この頃。海の向こうでは、すでに秋の大統領選挙に向けたキャンペーンも最終段階に入ろうとしている。 かたや日本を見れば、いまだにスポー…

野球とサッカーにおける「代表」の意味の違い。

元々、腰を痛めて試合に出たり出なかったり、だった選手が星野のおじさんに連れて行かれてしまった・・・と思ったら、北京では散々、しかも戻ってきたら腰椎骨折が判明して今季は絶望的・・・・*1。 いくら自分のところの“シニア・ディレクター”がしでかした…

“スムコ”にこそならなかったが・・・

2年ほど前に紹介した、「サムコ対SUMCO」の商標権侵害訴訟。 被告が出願した一部の商標が極めてレアな判断によって登録されていたこともあり*1、侵害訴訟の行方にも注目していたのであるが*2、知財訴訟にしては異例の長い審理、協議を経て、このたび和解が成…

著作権法は「大陸法」的か。

毎週月曜日に掲載されている日経紙の「領空侵犯」というコラムで、東大の坂村健教授のコメントが紹介されている。 「産業発展へ法体系変えよ」というタイトルの付いたコメントの中で、特に目を惹くのが以下のくだり。 「法体系をすべて英米法に変えるのは確…

北京五輪・敗者の掟(その3)

競技ごとの日本代表のポジションを考えるとやむを得ないこととはいえ、今回の五輪も、前半(競泳、体操、柔道など)で盛り上がり、後半(球技、陸上など)で静かになる、というお約束の展開であった。 とはいえ、ソフトボール女子日本代表チームの輝きは、前…

負けてよかった。

今回の五輪ではイマイチちゃんと見られなかった野球を、最初から通して初めて見たのだが、全くもって期待を裏切らないな、星野ジャパン!(苦笑) というわけで・・・。 準決勝の敗因がどこにあったかは守っていた本人が一番良く分かっていて、しかもそれか…

「三度目の正直」の裏側にあるもの。

今回の五輪の“三大がっかり”に一つに名を連ねることが確実になった不甲斐ない星野ジャパンを横目に、「三度目の正直」で念願の金メダルを獲得したソフトボール日本代表。 マクロな視点でみれば、「三度目」とは、シドニー(銀)、アテネ(銅)、と紡いできた…

刑事訴訟の限界。

福島県大野病院事件で、福島地裁(鈴木信行裁判長)が手術を執刀した加藤克彦医師に対して言い渡した無罪判決が、いろいろと波紋を広げているようだ。 正直、今回の訴訟に関する細かい資料を自分は入手しうる立場にないし、仮に入手できたとしても、議論に耐…

権利の乱用か?それとも権利濫用法理の乱用か?

「推進計画」にも明記されていたのでいずれ出てくるのは分かっていたのだが、やはり、先日日本経済新聞に掲載された一本の記事の反響は大きい。 「特許庁は特許を持つ企業や個人が権利を行使できる範囲について、指針をつくる方針だ。特許を侵害しているとし…

企業内弁護士は大幅に増加するか?

ほぼ毎月のようにご紹介している「BUSINESS LAW JOURNAL」だが、今月発売の10月号の企画がこれまたタイムリー。 BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2008年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシスジャパン発売日: 2008/08/21メディ…

“鉄腕”の代償

一日に二試合の延長戦。しかもそれを全部ひとりで投げきった世界の鉄腕、上野由岐子投手。 3位決定戦では、あと一人でゲームセット、の場面から同点に追いつかれ、タイブレークに入って一度は勝ち越されたものの、相手の拙守にも救われてすぐさま同点に。冷…

北京五輪・敗者の掟(その2)

なでしこジャパンの奮闘が、ここ数日静かに話題になっている。 本来この時期、お茶の間をわかせていなければならないはずの陸上陣やバレーボールチームが散々な結果に終わっていることもあり、卓球だとかレスリングだとかいったマイナー競技が、ゴールデンタ…

「弁護士もマーケティング」だそうな。

日経新聞の月曜法務面に、「弁護士もマーケティング」というタイトルの記事が載っている*1。 “大増員時代”ということもあって、 「センセイ」と呼ばれる弁護士たちも生き残りをかけ、「マーケティング」に知恵を絞り始めた。広告の方法を工夫したり、IT(情…

負の連鎖

どの大会でも起こりがちなことなのかもしれないが、今大会の日本選手団に関しては、競技ごとの明暗が非常にはっきりしているような気がする。 堂々とメダルを持ち帰った競泳や体操、フェンシングのような競技もあれば、メダルは取れなくても競技としての魅力…

北京五輪・敗者の掟(その1)

華々しい開幕*1から1週間経った。 長いように見えて短い五輪日程。前半戦もほぼ終わりを迎え、競技、選手ごとの泣き笑いも鮮明になりつつある。 最終的にどういう総括をするのかは分からないが、自分の主観では、日本選手団の中の「勝ち組」の代表格は、やは…

特許庁はサービス機関か?

新聞にこんな記事がさらっと載っていた。 「特許庁は、特許の出願申請をする企業や個人、大学などの要望や苦情にこたえるため、2009年3月末にも庁内に顧客対応・業務改善推進室をつくる。ホームページなどを通じて届く特許利用者の声を集め、庁内の各担当に…

続・復刻品における商標使用

昨年末に東京地裁で判決が出された、「CROWN」商標をめぐる商標使用権抹消登録、反訴請求事件。 事案の概要については、以前書いたエントリー*1を参照していただければ、と思うのであるが、もともと事案の筋が悪いことに加え、それに輪をかけて裁判所がもや…

これが“言霊”ってヤツか(苦笑)。

トリノ五輪の時も、ドイツのW杯の時もそうだったが、このブログで書いた予想は、概して当たらない(以前やってた週末の競馬の予想もひどかった)。 今回の五輪にしても、「厳しいんじゃないの?」と書いた次の瞬間に訪れたのが、この連日のフィーバーである…

「パテント狂時代」の後始末

世紀の変わり目に、「知財立国」なんていう言葉が世の中に出始めた頃、この国は“知財バブル”に熱狂していた。 機を見るに敏な裁判所は、時流をいち早く捉えて、いくつもの“画期的な判決”を世に送り出した・・・。 それから8年。 だいぶ日が経ってしまったが…

共感。

日々刻々と北京五輪の競技日程が消化されていく。 この手の記事はちょっと油断すると賞味期限切れになってしまうのだが、競泳のように昼間に決勝レースが挙行される競技もあるし、夜にクライマックスが来る競技でも、普通の生活をしていると時差がないゆえに…

微妙な空気。

華々しい宣伝で夏休み中の上映館を独占している「崖の上のポニョ」。 各種批評サイトに漂う微妙な空気を感じて、この目で確かめてやろう・・・と思いたち、自分も映画館に足を運んでみたのだが・・・ 「この映画に星たくさん付けてた評論家出て来い!」 って…

チアガールの肖像権

日経新聞土曜版の「弁護士さん相談です!」という決してメジャーとはいえないコーナーに、 「人物写真、無断でブログ掲載は?」 というタイトルの記事が掲載されていた。 その内容といえば、 「街角でしゃれた一般人や有名人を撮影して腕を磨いているストリ…

たかが五輪。

「究極の国威発揚儀式」と、あちこちで揶揄する声もあがっている北京五輪。 “怖いもの見たさ”で、珍しく自分も開会式からじっくりと見てしまったのだが、確かに力の入れ方が伝わってくるパフォーマンスであった。 おそらく、今回の五輪は、日の丸をこよなく…

JASRAC対動画投稿サイト

“場の提供者”の著作権侵害の成否をめぐる議論に新たな歴史を刻むかもしれない訴訟のはじまりを告げるニュースが一つ。 「日本音楽著作権協会(JASRAC)は6日、協会が著作権を管理する音楽が流れる動画を無断で掲載したとして、動画投稿サイト「TVブレイク」…

ある「知事選候補者」の死。

「元経済産業省課長」という肩書よりも、「元・衆議院選挙宮崎3区候補者」、とか「宮崎知事選候補者」といったキャッチフレーズの方がしっくり来るのではなかろうか。 「6日午前9時40分ごろ、沖縄県今帰仁村運天の海水浴場「ウッパマビーチ」で、元経済産業…

もう3年か、と。

2005年8月4日にブログを開設して以来、気がつけば丸3年が経っていた。 3年というのは結構な年月である。 当時ピチピチの新入社員気分が抜けていなかった若者たちは、今頃、居酒屋で上司のグチでもタレながら、後輩に説教していても不思議ではない年頃だ。 当…

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