スポーツ
本来なら、パリ・ロンシャンからもたらされる朗報で日本中が湧きたつはずだった、10月最初の日曜日。大挙して4頭が遠征。それも決して数合わせではなく、今年のダービーを制したばかりの旬の3歳馬に、昨年の菊花賞馬&目下の国内古馬最強馬、さらに海外で実…
様々な地殻変動が起きる中、今年も冬、春、夏と乗り切ってきた中央競馬。秋になればさすがに・・・とばかりに、中央開催に戻った最初の週、3つの重賞全てを1番人気馬が勝った*1のを見た時は、「今年もいつもの秋競馬か」と思いかけたのだが、JRAアニバーサリ…
いろいろな反動で、ここのところちょっとぼんやり気味で過ごす日も多かったのだが、Number最新号の特集と、そこから引っ張られての「ノンフィクション2冊比べ読み」は最高の知的刺激になった。Number(ナンバー)1058・1059合併号[雑誌]文藝春秋Amazon雑誌の方…
何度かの休養日も挟み、昔に比べると長い間続いていた気がする夏の高校野球全国大会。甲子園に観衆が戻り、例年以上に実力の伯仲した戦いが人々を惹きつけ、そして最後に優勝旗は白河の関を超えた。これまで夏になると、「白河の関」というフレーズが呪文の…
今年の夏競馬はいつになく面白い気がする。第7波の真っただ中ながら、どこのローカル競馬場にも観客が戻り、ラジオ越しでも歓声が聞こえる。それが久しぶりの高揚感につながっているのは確かだが、それ以上に”役者”が増えたことが大きい。いつもならリーディ…
先月くらいからくすぶっていた”疑惑”は、今週、関係者逮捕という事態を経て連日報じられる「事件」となった。東京五輪組織委員会元理事に対する金銭の授受。今のところ、受託収賄の嫌疑をかけられている元理事側はもちろんのこと、贈賄側も賄賂性の認識につ…
今季の「投」の好調ぶりを考えれば、クリアするのは時間の問題、という状況だったとはいえ、昨年来、何度ももどかしい思いをしながら見てきたファンにとって、現地時間で8月9日のアスレチックス戦は最高の時となった。LAエンゼルス・大谷翔平選手。投げては6…
一日過ぎてのエントリーにはなってしまったが、先の週末、馬系のメディアを一番賑わせていたのは、 23年ぶりに複数名の女性騎手が重賞レースで騎乗。 というネタだった。確かに中央競馬では「女性騎手不在」の時代が長かったし、女性騎手がいた時代でも、な…
それは、「一つの時代が終わった」なんて簡単な言葉で片づけるには、重すぎるニュースだった。 「フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=が19日、東京都内で記者会見し、競技の第一線を退く意向を表明した。「競技会に出るつもりはない」と話し、今後…
久しぶりの三連休、そして学生の皆さんはこれから夏休み、ということで、世の中には何となく浮かれたムードも漂っていた気がするが、自分は、タフな日常の疲れをとるのに約1.5日、さらに来月に迫る大きな山の準備に追い立てられて約1.5日、ということで、い…
長く続いた新型コロナの混乱にウクライナ戦争、と様々な要因が相まって、世界中で物価上昇が続いている今日この頃。ここ数日の記事だけ見ても、水曜日の朝刊に、 「国内の物価高が長期化してきた。6月の企業物価指数は9.2%上昇した。12カ月連続で5%を上回る…
今週から開催地も完全にローカルに移り、いつもの如くのどかなムードになりつつある中央競馬。だが、こんな時だからこそ局地的に吹く風は熱く、時に新しい時代の幕開けを予感させることすらある。今週、まさにそんな舞台となったのが、昨年に続いて小倉競馬…
「宝塚記念」といえば、有馬と並ぶ夏のグランプリレース、とされながらも、春から秋にかけての微妙な時期に設定されていることもあり、ファン投票上位の人気馬が回避し、どことなく寂しいメンバーで構成されることが多いレースだった。2020年、2021年と連覇…
春の長いGⅠシリーズは一区切りつき、クラス再編成に新馬戦スタート、と、すっかり穏やかな”夏競馬”ムードになっている中央競馬。だが、GⅠの連戦は終わっても、依然として続いているのが新人ジョッキー・今村聖奈騎手の「週」の連勝記録である。5月の新潟開催…
日本時間の15日深夜に、英国のアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS。言わずと知れた伝統のロイヤルアスコット、しかも今年はエリザベス女王の在位70周年も重なるビッグイベント、ということもあって、参戦した日本のダービー馬、シャフリヤー…
ダービーで総入場人員が62,364名まで戻った、という話を聞いて、すっかりポスト・コロナだな・・・と思ったのは一週間前のこと。今週も日曜日の東京競馬場に32,471名だから、往時に比べればまだまだとはいえ、5000名に満たなかった昨年に比べると大きく様変…
ついこの前、2022年の中央競馬のカレンダーが始まったくらいの感覚だったなのに、気付けばもう「日本ダービー」の週だった。ここ最近のGⅠの例に違わず、今回も「混戦、混戦、本命不在・・・」という声はあちこちで飛び交っていたが、ある意味予想するのはオ…
レース前から「混戦、混戦」と念仏のようなフレーズが飛び交っていた今年のオークス。現・3歳牝馬陣に関しては、元々、抜けた存在の馬がいなかったうえに、一冠目の桜花賞でそれまで実力上位と思われた人気馬たちを差し置いて、重賞未勝利のスターズオンアー…
よく言われることだが、競馬の世界で英雄視されるパターンは2つ。一つは、マルゼンスキーからディープインパクト、最近ではアーモンドアイに至るまで、圧倒的な強さで勝ち続けて伝説になるパターン。もう一つは、強さを見せつつも、ケガによる頓挫あり、一…
日曜日の朝は、いきなり海の向こうのダービーの話題から始まった。いかにUAEダービーの勝ち馬だからと言っても、日本から渡って簡単に勝てるレースではないよな・・・と思っていたから、クラウンプライドの惨敗*1は想定の範囲内。だが、勝ち馬が、前日の”繰…
ここ数年は動静が伝えられるような機会が格段に減っていたとはいえ、それでも時々は、Number誌に田村修一氏が書かれるインタビュー記事等を通じて、含蓄に富む数々のコメントに接するのを楽しみにしていたから、これでもうそんな知的興奮を味わえなくなる、…
レースが始まる前、「何でこの馬が2番人気なんだろうか?」と不思議で仕方がなかった。そして、今年の第165回天皇賞(春)のゲートが開いてからの約3分16秒は、そんな違和感を裏付けるに十分な「独壇場」だった。今どき「3200m」のGⅠ。同格のレースでこのレ…
二度あることは三度ある、とばかりに、上位人気馬を退けて重賞未勝利馬が桜花賞の栄冠を奪い取ったのはつい1週間前のこと。そして、今週は、”混戦”、”傑出馬不在”と言われてきた今年の3歳牡馬戦線の一冠目、となれば、春のGⅠで3週続いたこの奇妙な流れに乗ら…
「連続奪三振日本新記録」の速報を見て、慌ててYahoo!プレミアムの実況に飛んで行ったときには記録は既に途切れていた。でも、その後見続けたおかげで、もっと凄い歴史的瞬間を目にすることができた・・・それが4月10日の日曜日の昼下がりの出来事。残念なが…
どんな物事にも、流れというものが必ずある。そしてひとたび大きな流れができてしまうと、それに逆らうのは難しい。今日、マリンスタジアムで佐々木朗希投手が軽く投げるボールをバットに当てるだけで精いっぱいだったオリックスのバッター達は、それを嫌と…
時代は変わった。プロ野球中継(もっぱらパ・リーグのみ)は、テレビではなく「Yahoo!プレミアム」で見るようになって久しい。サッカーといえば今やDAZNの独壇場で、加入していなければW杯予選すら見られない時代になってしまったし、逆にこれまでライブの映…
今年に入って、何度か”今年の中央競馬は異常事態”説を唱えているこのブログだが、今週末も、ドバイ帰りで戦線復帰するはずだったルメール騎手が開催日直前になって、突如の全騎乗キャンセル、という驚きの事態となった。おそらく、また新型コロナ絡みだろう…
昨年秋、出だしから思わぬ苦戦を強いられ、「監督交代」論まで噴き出す騒然とした空気となったサッカーW杯最終予選。だが、おかげで、久々のスリルを味わい、最後は爽快な気分で締めくくれた気がする。気が付けば昨年10月、ホームのオーストラリア戦から怒涛…
先月のサウジアラビアでの「ジャパン・デー」に続き、今年はドバイでも「日本馬祭り」だった。国内でも3歳時のGⅡ勝ちしかない矢作厩舎のバスラットレオン、ステイフーリッシュが国際GⅡ格のレースを次々と勝ったかと思えば、国内では1勝クラスの特別戦を勝っ…
ここ数年、主役を張ってきた馬たちが次々とターフを去ったこともあってか、今年は年明けから何となく”異変”の空気が漂っている中央競馬界だが、中でも一番の異変は、といえば、これまでもちょこちょこ書いてきたとおり、「ルメール騎手がこれまでのようには…