2007-01-01から1年間の記事一覧

謝罪文化

今朝の日経新聞「春秋」欄を見て、思わず苦笑。 「誰か必ず見てるゾ」の防犯ポスター標語から始まって、最近の世の不祥事を辛らつに批判した挙句、「人目のいかんは問わず悪はなさぬが道理」、「そんな道理が通用しなくなった時代をポスターは映している」と…

かわいそうな猫

彦根城築城400年祭のPRキャラクター「ひこにゃん」が気の毒な騒動に巻き込まれているらしい。 ウェブ上で流れているニュースによると、 滋賀県彦根市の国宝・彦根城築城400年祭のPRキャラクター「ひこにゃん」をめぐり、デザインした男性イラストレータ…

苦いリキュールの味

今年のG1レースの中で、一番の盛り上がりを見せるはずだったエリザベス女王杯で、こんなに苦い思いを味わされるとは、JRAも角居調教師も、トコトンついてないなぁ・・・と気の毒になる*1。 元々、夏場の調整過程が不安視されていたウォッカ陣営のこと、前走…

キヤノンとエプソンの違い

キヤノンの最高裁判決が出た翌日に上告不受理決定とは、最高裁もやることがえげつない・・・。 「家庭用プリンターのインクカートリッジに関する特許を侵害されたとして、セイコーエプソン(長野県諏訪市)がリサイクル品販売大手のエコリカ(大阪市)に販売…

村主はまだ戦えるのか?

フィギュアスケートのグランプリシリーズもあっという間に3戦目。 安藤美姫、浅田真央が出ていた前二週に比べればいかにも寂しい番組構成だったが、どっこい村主がいる(苦笑)。 去年地元の世界選手権のキップを逃した時点で、モチベーションが切れてやしな…

そして、伝説は生まれた。

9日の日経夕刊の記事を見て思わず失笑した・・・。 「法務省は9日までに、2007年度旧司法試験の最終合格者248人を発表した。(以下略)」(2007年11月9日付日経新聞夕刊・第18面) 昔なら合格発表翌日の朝刊に発表シーンの写真入りで出ていたような記事が、…

決着が付いた日。

先週のエントリー*1でも言及していたキヤノンインクカートリッジ事件の最高裁判決がついに出た。 結論は大方の予想どおり上告棄却、原告・キヤノン側の勝訴確定、というものであり、そして、長きにわたる消尽論争にも終止符が打たれたように思われる。 以下…

ゾンビ法案、ついに成立か?

本来、“国民に対する説明責任”など負う道理はない朝青龍*1や亀田親子を連日のようにバッシングするこの国のメディアにしては、公党、しかも次期政権を担うかもしれない野党第一党党首に対する態度がいかにも優しすぎやしないか、と思う今日この頃。 あれだけ…

軽くなったポスト?

ちょうど1年ほど前、荒井寿光氏がこのポストを退かれた時に、時代の移り変わりを感じて、ささやかなエントリーを記したのであるが*1、あっという間に、唐突な人事異動のニュースが。 「政府は6日の閣議で、長谷川栄一内閣広報官の後任に小川洋内閣官房知財…

身に余る光栄

コメントが遅れて恐縮だが、「wizard81」氏という方のブログ(「Think different」)で本ブログをご紹介いただいた*1。 賞賛されるほどの実力もセンスもないことは、自分自身が一番良く分かっているので、単純に喜ぶわけにもいかないのだが、こんなブログで…

ありえないトレード

なんとも驚いた。 「日本ハムの金村暁投手(31)と阪神の中村泰広投手(29)の1対1の交換トレードが成立し、5日に両球団から発表された。先発の充実を図りたい阪神と、左の救援投手を必要とする日本ハムの思惑が一致した。」 http://www.chunichi.co.…

浅田真央は進化したか?

フィギュアスケートGPシリーズの第2戦、スケートカナダの女子フリー。 前日SPで出遅れた浅田真央選手がフリーでトップに立ち、逆転でGP通算4勝目。 この結果だけ見たら、今季も順風満帆のように思われるのだが・・・。 少なくともこの日の滑りは、あまり感銘…

祝!1000ブックマーク

11月4日、shrkさんの「まだ終わってはいない消尽論争。」(2007年11月2日付エントリー)に付けていただいたブックマークが、通算1000個目となったようだ。 (ありがとうございます・・・。) 先日の70万ページビューに続き、初めて2年ちょっとのこのブログを…

ロー&エコの時代?

今日の日経紙で発表されていた『第50回日経・経済図書文化賞』受賞作の中に、東京大学・柳川准教授のこの一冊があった。 法と企業行動の経済分析作者: 柳川範之出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/11/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を…

まだ終わってはいない消尽論争。

消尽論という熱いテーマを争点に抱えていたキヤノン・インクカートリッジ訴訟がどうやら終幕を迎えようとしている。 最高裁第一小法廷(横尾和子裁判長)が判決期日を11月8日に指定。 「結論を見直す際に必要な弁論が開かれなかったことから、リサイクル品の…

53年ぶりですかそうですか。

長年虎ファンをやっていると、「最下位にならなかっただけで幸せ」という気分が染み付いているので、間違ってリーグ戦で優勝でもしようもんなら、狂喜乱舞の境地になる。 ゆえに2003年の時は、日本シリーズはおまけみたいなものだったし、一昨年ですら実のと…

便利な一冊

これまで、あったようで(気軽に手に入るものは)なかったなぁ・・・と思うのがこれ。 独禁法基本法令作者: 白石忠志出版社/メーカー: 商事法務発売日: 2007/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 独禁法関係の法令やガイドラ…

2007年10月のまとめ

今月のうちに、著作権分科会のパブコメ募集に応答したエントリーを残したかったのだが、無念にも叶わぬまま、今年も残り2ヶ月に突入しようとしている。 10月は、先月ほどの大ヒットはなかったものの、過去3番目のページビュー(25,000件強)。ユニークユーザ…

贅沢な悩み

日経新聞月曜日の恒例、「法務インサイド」で、 「受かっても職がない?」 というセンセーショナルなタイトルの下、司法試験合格者「3000人」問題が取り上げられている*1。 ここに来て、地域の弁護士会で「3,000人合格反対決議」なるものが出てきた、という…

玉突きのトバッチリ

昨日の天皇賞・秋、最後の直線が荒れた(笑)。 五十嵐冬樹騎手騎乗のコスモバルクがインの方でよれてカンパニーの進路をカット。さらにそこから外の方に次々と玉突きのように波及し、外から追い込むはずのアドマイヤムーンやダイワメジャーなどの有力馬が軒…

新刊書籍紹介

以前、「「知」的ユウレイ屋敷」で言及されていたように*1、丸の内OAZOにある丸善の品揃えは素晴しい。 普通ならエスカレーターで上っていかないと辿り付けない法律書やビジネス書が、入ったフロアにちゃんと並べられていること自体画期的なのだが、決して広…

ハードランディングな消費者行政

経営悪化が伝えられていた英会話学校の「NOVA」が、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、同地裁が財産の保全管理命令を出したことが報道されている。 あくまでスポンサーを探して再建を図る方向とはいえ、伝えられている負債額(439億円)や、講師に対する…

三ケ月名誉教授が文化勲章を受章。

三ケ月章・東大名誉教授の「文化功労者」選出のニュースを紹介したのはつい最近のことだと記憶していたのだが、それから2年経って、今度は「文化勲章」受章が発表された。 日経新聞には、以下のような業績紹介がなされている。 三ケ月章(みかづき・あきら)…

経済事件における「反社会性」

前日のエントリーに引き続き、日経新聞の『経済教室』コーナーから。 「経済事件と司法」というテーマの下、「下」として、清水剛・東大准教授が「反社会性を判断の中心に」というタイトルを付された論稿を寄稿されている*1。 日経のこのコーナーで、「上」…

溜飲が下がった論稿

日本経済新聞の『経済教室』というコーナーに、郷原信郎・桐蔭横浜大教授が、「刑事罰 制裁機能適正化を」というタイトルで寄稿されているのだが*1、この内容が実に興味深い。 最近では“コンプライアンス”の唱道者としてご活躍の郷原教授のこと、おそらく上…

裁判員制度の行方

2009年の実施に向けていろいろと話題になっている裁判員制度であるが、法務省が辞退事由を拡大する政令案を公表した。 その中身は、 「妊娠や転居のほか「精神上、経済上の重大な不利益が生じる場合」という包括的規定を設け、裁判官が辞退の可否を弾力的に…

儀式の意味

日経新聞スポーツ面の「スポートピア」コーナーに毎週掲載されている蓮實重彦・元東大総長のコラムがなかなか面白い。 様々な分野において造詣が深いことを窺わせつつ、時にウィットの利いた洒脱かつ痛快なコメントを散りばめる蓮実氏のテクニックは、コラム…

ささやかな疑問符

昨年に引き続き第2号が出た「東京大学法科大学院ローレビュー」。 掲載されている学生論文の中には、法科大学院の厳しいカリキュラムの合間で、よくまぁこんな力作を仕上げたものだ、と唸らされるものも見受けられるのだが、そんな中、ちょっと厳しめの批評…

セ・リーグのレベル

結果が出てから言うのも何だけど、上位3チームの中で、頭を使った野球をやっていたチームが1チームしかなかった、ということなんじゃないかと思う。 戦力的にどうしようもない状況で終盤を迎えたトラはともかくとして*1、大読売巨人軍の場合は言い訳が利か…

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