2016-01-01から1年間の記事一覧

6年余の歳月を経て示された答えと制度の意義と。

平成22年4月、改正検察審査会法施行後初の強制起訴がなされてから6年3カ月。 事故発生の時から数えると、実に丸15年近い歳月が流れたこのタイミングで、遂に最高裁が「明石市朝霧歩道橋雑踏事故」をめぐる元明石警察署副署長の業務上過失致死傷被告事件に対…

2016年6月のまとめ

相変わらず、気が付けばあっという間に、という感じで過ぎていった1カ月。 この1カ月に関しては、例年と同じようなことをやっている時間が多かった反面、年ごとに重みを増している新しいジャンルの仕事や、立場の変化に応じた異質な仕事も多数舞い込んできて…

“伝説”が幻になってしまった寂しさ。

昨年のクラシック2冠馬で、今年は凱旋門賞での好勝負も確実視されていたドゥラメンテが、一転して「競争能力喪失」、引退、という悲劇に見舞われた。宝塚記念の入線後、自力では戻って来られず、詳細な診断結果を待たずに「凱旋門賞断念」が直ちに発表されて…

マリアライトの激走で蘇ったツンデレの記憶。

かつては、同じオールスター戦でも、有馬と比べると極めて地味な存在だった宝塚記念。 あのメジロパーマーなどは、半年前にこのレースを勝っていたにもかかわらず、有馬記念では全く人気にならずに15番人気で大穴を開けたし、その後も、マーベラスサンデーや…

BLJ「100号」が思い起こさせてくれた記憶と、未来へ向けた期待。

ここのところ、法律雑誌に目を通す機会もほとんどなかったのだが、ようやく少し時間がとれたので、先月発売の「Business Law Journal」2016年7月号を開いてみた。Business Law Journal(ビジネス ロー ジャーナル) 2016年 07 月号 [雑誌]出版社/メーカー: レ…

本当の凄さは“日米通算”記録の先にある。

マイアミ・マリーンズ所属のイチロー選手がパドレス戦で2安打し、日米通算の安打数でピート・ローズ選手が持つメジャーリーグ記録4256安打を抜いた、ということが「偉業」として、日本国内のあらゆるニュースメディアで取り上げられている。海を渡ってから16…

それでも、モーリスは強かった。

昨年の安田記念で初めてのG1制覇を成し遂げて以降、マイルCSと2つの香港G1を制す、という偉業を成し遂げ、マイラーというジャンルを超えて今の日本競馬を代表する馬になったモーリス。その馬が1年後、再び同じレースに参戦する、ということで、例年ならほ…

2016年5月のまとめ

サミットを挟んで世の中の沈滞したムードがより加速していく中*1、降り積もる仕事の山と格闘し続けた5月。こういう時は、会社を一歩離れたらとにかく無理せずに体を休めることを考えるのが吉、ということで、どんなに飛びつきたいネタがあっても睡眠時間の確…

「5強」というファイナルアンサー。

皐月賞の結果が出る直前までは「3強」、その後、皐月賞馬・ディーマジェスティも交えて「4強」というフレーズで語られることが多かった今年の3歳牡馬。ダービーの人気順を見ても、ディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、マカヒキの3頭が3.5〜4倍と拮…

最後の最後で見せた意地。

桜花賞をハナ差で制したジュエラーが骨折で戦線を離脱し、そのレースで大本命に挙げられていたメジャーエンブレムはマイル路線に転進。 依然として大混戦が続いている牡馬陣とは異なり、3歳牝馬のクラシック戦線は、「3強」の中で唯一残ったシンハライト1…

真っすぐに波乱を引き起こした名牝。

ここ数年、お約束のように荒れ続けているヴィクトリアマイル。昨年は最低人気の馬が飛び込んで3連単の配当がが2000万円超え*1。 その前の年は、G1馬同士の組み合わせながら(ヴィルシーナ−メイショウマンボ)、いずれも人気がなかったために馬連の配当が8000…

隔世の感、のレースがまた一つ。

まだ、国内産馬よりも外国産馬の方が、純粋に血統的に優れている、と考えられていた時代、そして、それにもかかわらず、「外国産」というだけでクラシックレースへの出走がかなわなかった時代、「NHKマイルカップ」というレースは、スピード能力が秀でた“マ…

遂に始まった“刺客”の連載。

書店の法律書コーナーから、ここ数か月すっかり足が遠のいてしまっていたこともあって、なかなか手に取る機会がなかった「Business Law Journal」誌。Business Law Journal(ビジネスロー・ジャーナル) 2016年 06 月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシ…

問われ続ける盾の価値。

長年の伝統には皆一目置きつつも、「3200m」という現代競馬に馴染まない距離の長さゆえ、「古馬最強馬決定戦」という看板がくすんで久しい春の天皇賞。それでも、ここ数年は、オルフェーブル、キズナといった凱旋門賞組やいろんな意味で観衆を沸かせてくれた…

2016年4月のまとめ

この頃は、油断するとあっという間に日が過ぎていってしまうのだが、特に今年に入ってからその傾向が顕著で、気が付いたらGWのどさくさに紛れて4月も終わってしまっていた。 本来であれば、諸々のカウントダウンをしていたであろう時期に、週明け以降のあれ…

崩れた“三強”の公式。

レース前から、ノーザンファーム出身のリオンディーズ、サトノダイヤモンド、マカヒキの3頭に注目が集まり、“三強対決”で盛り上がっていた今年の皐月賞。自分の世代だと、特に、“平成の三強”*1とか、“BNW”*2の印象が強いから、なのかもしれないが*3、戦前か…

今年も繰り返されたジンクス。

新しい一年が始まったのはつい最近だったような気がするのに、気が付けばもうクラシックレースの季節である。 ということで、今年も第1弾は桜花賞(第76回)から。事前の予想番組は、どれを見てもほぼメジャーエンブレム推し一色で、当日のオッズも単勝1.5倍…

あの時の決意をエイプリルフールの幻に終わらせないために。

今年もめぐってきた4月1日。 ここ数年“気が付けば葉桜”というパターンが多かったのだが、今年は運良く、仕事が一息ついたタイミングと満開の時期が重なりあったこともあって、「花見」とまでは行かないものの、通り沿いの花を愛でながら歩くという貴重な経験…

2016年3月のまとめ

先月に引き続き、全速力で駆け抜けて終わった今年の3月。 周りを見回すと、昨年来、インフルエンザだのノロ系の腹風邪だの、原因不明の熱発だの・・・と、いつになく体調を崩す人が多い冬だったな、という印象もあるが*1、自分の場合、風邪をひく暇もなく、…

まだまだ終わらないストーリー。

今年もめぐってきた「3・11」。カレンダーの曜日の並びも、ぶり返した寒気のせいで肌に刺さるひんやりとした空気もあの日と同じで、朝からいろんなことを思い出して心がざわざわしながら迎えた5回目の黙祷だった。自分のように、公私ともにほとんど環境が変…

現実になってしまった悲しい予感。

アテネ、北京、ロンドン、と過去3大会の五輪に出場し、ベスト8、ベスト4、準優勝、とステップアップを遂げてきていたサッカー女子日本代表。 だが、「金メダル」の夢を賭けて戦うことになるはずだったリオへの道は予期せぬ形で閉ざされようとしている。初…

2016年2月のまとめ

相変わらず慌ただしい日々が続き、自分のペースでゆったりと記事をアップできるような状況はなかなか訪れない。 時が流れるスピードが速すぎて、気が付くとあっという間に週末、そして何もできないまま憂鬱な月曜日・・・という一週間の繰り返し。春になった…

またしても、デムーロ。

ここのところ2年続けて日高出身のコパノリッキーが勝ち、いかにも「年初めのダートG1」にふさわしい異色の雰囲気を漂わせていたフェブラリーステークス*1。 さすがに3年連続は厳しいかな、というムードにはなっていたが、それだけに、浦河の牧場出身のホワイ…

一つの区切りと割り切れない思い。

間もなくあの大震災から5年、という歳月が流れようとしている。そして、そんなタイミングで、津波犠牲者遺族が提起した2件の訴訟が終結の時を迎えた、というニュースが小さく報じられた。 「東日本大震災の津波で犠牲になった七十七銀行女川支店(宮城県女川…

危険な誤報。

昨年大筋合意に辿り着き、先日は、とうとう署名にまでこぎつけた環太平洋経済連携協定(TPP)。分野によっては、今後、国内法制化に向けて更なる摩擦を生みそうなものもあるのだが、懸念されていた知財関係条項に関しては、昨年までの議論を通じて、大きなイ…

憂鬱な日々の中で。

「新しい年」が始まる時には、何もなくても、何となくいいことがありそうな気がするもので、何となく気合いも入るもの。 そして、今年も例外なくスタートした時は、それなりに思いをもってパソコンに向き合い始めたはずなのだけど、身の周りは慌ただしく、気…

2016年1月のまとめ

年が明けて、いろいろと仕切り直そうと思ったのもつかの間、様々な波が襲ってきて、相変わらず、低調な更新ペースに変わりはない。世の中の動きにタイムリーにレスポンスを返そうと思っても、ネタを温めたまま寝かせてそのまま・・・という状況からは、そろ…

痛快に過ぎた勝利。

かれこれ2週間以上、ドーハの地でハードワークを徹底し、ドラマチックな試合展開を度々演出して、日本に歓喜をもたらしてきたサッカーU-23代表。これまでの戦いぶりは、いくら誉めても誉めすぎ、ということはないくらい素晴らしいものだったのだが、さすがに…

心打たれる監督の言葉。

ここ最近の気分の悪いニュースを吹き飛ばすような、ドーハでのU-23日本代表の戦いぶりを、連日感極まる思いで見ていたのであるが、28日の日経朝刊に掲載された手倉森誠監督の手記を読んで、このチームへの思い入れがまたいっそう強くなった。 「かつてなく難…

歴史が塗り替えられた日。

絵に描いたようなカウンターで、久保選手が流し込んだ先制ゴール*1。 そして、延長戦を覚悟した後半ロスタイム3分過ぎ、ペナルティエリアの外側から、地を這うような弾道で“最後のこぼれ球”を美しく叩きこんだ原川選手の決勝ゴール*2。五輪切符がかかった試…

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