2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2019年4月のまとめ

ここ数年続いてきた目まぐるしい日々から一転、穏やかに流れる時間の中、過ぎていった1か月だった。そうはいっても、土日も含めて、あっちに行ったりこっちに行ったりの日々だったから、家で一日中春眠をむさぼれた日はほぼ皆無だったし、ガツガツとインプッ…

「法務」は時代を超えられるのか?

ここのところしばらく、家の中で「テレビ」というものをほとんど使っていなかったのだけど、さすがに今日は様々なことが気になってリモコンのスイッチに手を伸ばした。自分は、「30年」という、前の時代に比べると長くはないが決して短いとは言えない時代を…

最近の法律雑誌より~2019年5月号(ジュリスト、法律時報)

シリーズ化できるかどうかは分からないけど、せっかく自腹で買っている雑誌が毎月届いているのだから・・・ということで、時間があるうちに、簡単にメモを残しておくことにしたい*1。 ジュリスト1532号(2019年5月号) ジュリスト 2019年05月号 [雑誌]出版社…

贅沢な二重奏。

ここにきて、何でもかんでも「平成最後の」というフレーズが付くことに少々辟易している今日この頃ではあるのだが、やはり「天皇賞」となると、それを意識せずにはいられない。オグリキャップが台頭し、大競馬ブームの幕が開いてから、紆余曲折を経て30年。 …

「平成」のオリンピック回顧。

改元の年、2019年の4月も終わりに近づくにつれて、店頭に並ぶ出版物の表紙に「平成(回顧)」のタイトルが刻まれたものを目にする機会も多くなった。数日前に発売されたNumber誌の特集もずばり「平成五輪秘録」。Number(ナンバー)977号「夏季・冬季15大会総…

個人情報保護法「いわゆる3年ごと見直し」に係る検討の中間整理

前日の報道に引き続き、26日付の日経朝刊にも「望まぬ情報利用に拒否権 改正案に「使わせない権利」広告停止など可能に」という見出しで、比較的詳細な記事が掲載された個人情報保護法改正の動き。個人情報保護委員会のWebサイトにも4月25日付で意見募集の告…

「プラットフォーマー規制」と「個人情報保護」の交錯。

先日のエントリー*1でも取り上げた「巨大プラットフォーマー規制」の概要が、4月24日に開催された「デジタル・プラットフォーマーを巡る取引環境整備に関する検討会」で公表されたようである。残念ながら公取委、経産省、総務省のいずれのWebサイトを見ても…

大切にしたい言葉。

今月に入ってから、連日、昼も夜も、いろんな方と話をさせていただいていて、 話の受け止め方は大体皆共通していても、 すぐに前を向くか、それとも、もう少し踏ん張ってみるか、 みたいなところの考え方は人それぞれなんだなぁ、ということで、 真面目に、…

心配な「兆候」

先日の臨時株主総会は無難に乗り切ったものの*1、ここにきてまた心配な雰囲気が出てきている日産自動車。4月19日には、突然「日産、世界生産15%減 19年度計画 9年ぶり低水準」という記事が配信されたし、www.nikkei.com今朝の日経朝刊でも、「ルノー、統合を…

「ルール」を作る、ということ。

この国で「新サービスによるイノベーション」と「規制」との緊張関係が話題になって久しいが、そんな中、この種の話題が好きな日経紙の法務面に、再び「新興ビジネス」と「ルール」に関する記事が掲載された。 「スタートアップや新しいビジネスに携わる団体…

「同情」を超えた「共感」

日曜日の夜に飛び込んできた一つのニュース。 ただの芸能ネタ、と片付けることなかれ。 ここには、日本の多くの組織が抱える病巣と、それに直面した時にどうするか、という行動規範が明確に示されているのだから。www.oricon.co.jpこの事件の特異性だとか、…

つなぐ、ことの意味。

おかげさまで、というか何というか、いろいろとドラマチックな人生劇場を演じてしまった(しかもまだその渦中にいる)こともあって、毎晩、飲み会のオファーが絶えることのない幸せな生活(苦笑)を送っている。行くたびに、前向きな話でも後ろ向きな話でも…

「新卒一括採用」の呪縛から解き放たれるとき。

ここ数年の迷走を見ながら、いつかはこうなるだろう、と思っていたが、この国にしては意外と早く事が決まったようである。 「経団連は新卒の学生の就職活動について、通年採用を広げていくことで大学側と合意した。春の一括採用に偏った慣行を見直す。能力を…

場違いな「独占禁止法適用」議論に思うこと。

最近は日本でも国際的な潮流に(一周遅れで)乗っかって、あの手この手でメガIT企業を叩く動きが活発化しているのだが、今日も華々しく1面に見出しが躍った。 「個人データ乱用を規制 政府、IT大手に独禁法で 中小事業者保護へ新法も 」*1 この「IT大手に…

ビジネスで生き残るための「手打ち」

昨日の時点では、「これから始まるよ~」という雰囲気で記事になっていたクアルコムvsアップルの特許訴訟。www.nikkei.comだが、今日になって一転、全くトーンの異なるニュースが配信されている。 「スマートフォン(スマホ)向け通信半導体の知的財産をめぐ…

「平成30年度重要判例解説」より(その1)

タイガー・ウッズ復活優勝の話を取り上げようかどうか迷った末に、 今日は、こちらのネタで行くことにする。平成30年度重要判例解説 (ジュリスト臨時増刊)出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2019/04/11メディア: ムックこの商品を含むブログを見る年に一度、こ…

気が付けば、もう10年だもの。

今日の感想は、「長いお付き合いのある方と飲むお酒は美味しいね。」の一言に尽きる。ちょっとした出会いから始まって今日に至る。 これまでも決して平凡な道のりではなかったし、 今まさに険しい道を歩いているのが自分の状況ではあるのだけれど、 それでも…

これが、今年のトレンドなのか。

切ったグランアレグリアに手痛い「順当勝ち」を食らってからまだ1週間しか経っていない*1のに、またやったかお前・・・的な結果に終わった皐月賞。賢明な読者の方であれば、当にお察しのとおり、今週も単勝1.7倍のサートゥルナーリアに喧嘩を挑み、そして華…

器の大きさ

この週末は、本来なら、数日前に話題になった↓のネタなどを肴に、日本法の下でのMFN条項に対する規制の是非等、少し背伸びした議論でもしようかと思っていた。www.nikkei.com でも、気の置けない人とのまったりとした話の場になると、やっぱりどうしても、目…

改めて問い直される「特許の価値」と「契約」の意味。

昨年、ノーベル生理学・医学賞受賞が発表された直後から、祝祭ムードを吹き飛ばすような緊張した空気が流れ続けている「オプジーボ」特許問題。そして、昨日の朝刊には、京大・本庶佑特別教授側が開いた、小野薬品を批判する記者会見の内容が掲載された。 「…

やっぱり

自分が長年尊敬している師匠から褒められると、素直に嬉しい。 これまで地道につないできた人との絆を、よりポジティブな形で生かせる、ということほど魅力的な話はない。一方で、今日もまた新しい、とても貴重な出会いがあった。そんな出会いや再会を重ねれ…

5年後、「北里柴三郎」の出番はあるのか?

昨日、日が変わったくらいのタイミングで速報が流れ、その後、正式な発表も出た「新紙幣」のニュース。 最初は「令和元年」に合わせてタイミングよく発行するのかな?と思っていたのだが、よくよく聞いたら5年も先の話で、これはちょっとセンスないな…と思っ…

折り合い。

ここ最近、これまで全く(orそんなに)接点のなかった方々と、話をさせていただく機会も増えていて、そのたびに考えさせられることは、Independentに活動することによるメリットを享受する、ということと、やりたいことをするための活動の基盤を作る、という…

日産自動車臨時株主総会に出席して~「カルロス・ゴーン時代」の終焉とその先にあるもの。

朝から各メディアで「きょう開催」と大々的に報道されていた日産自動車の臨時株主総会。これまでも、「話題になっている会社の株主総会に足を運んでみたい」という欲求に駆られることは度々あったのだが、自分のところの事前・事後対応とラップしてしまう定…

超越した一頭の前に、法則は通用しない。

時の流れは早く、あっという間にクラシックシーズンが到来。 そして、第1弾はいつものように、牝馬最初の関門、桜花賞。着順を正確に当てるのは決して簡単ではないが、上位に来る馬かどうかの「法則」は決まっている、というのが、長らくこのレースの特徴だ…

地位を追われた者と、追った者と、その間にある執念と。

ここのところ、やたら報道が目立つようになってきたLIXILグループの経営トップ人事をめぐる問題。 一部の海外機関投資家が声を上げ始めたのをきっかけに、最近では、現会長兼CEOの潮田洋一郎氏と、昨年秋に退任した前CEOの瀬戸欣哉氏とでどちらがCEOにふさわ…

何事も「タイミング」は大事。

昨日の一番のニュース、といえばやはりこれ。 「東京地検特捜部は4日、オマーンの販売代理店に支出した資金を自らに還流させていたとして、日産自動車元会長、カルロス・ゴーン容疑者(65)を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕した。「オマーンルート」の強…

あの頃の自分にも、今の自分にも。

新年度が始まったばかり、ということで、新社会人向けの記事を目にする機会も多いのだが、今朝の日経朝刊に載っていた、南場智子・ディー・エヌ・エー会長のメッセージには、心に刺さるものがあった。 「新社会人は同期より自分が成長できているかどうかを気…

できすぎたストーリー

数日前、トーナメント戦でまだ勝ち上がっている学校の中に「東邦」という名前を目にして以来、もしかしたら・・・という予感はあったのだけれど。 「第91回選抜高校野球大会最終日は3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場に2万7000人の観衆を集めて決勝が行われ…

「新元号」騒動に思うこと。

その日(昨日)のうちに上げてもよかったのだが、さすがに一日明けてメディアの報道を見てからでよいかな、と思い一晩寝かせた新元号「令和」決定のニュース。朝刊トップ面での取り上げられ方は大体どこも似たようなもので、首相会見での命名要旨を一通り説…

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