2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年8月のまとめ

風雲急を告ぐ。 夏休み気分の、束の間ののんびりした時間にも、間もなく別れを告げなければならなくなった8月の終わり。 今月も、月後半に少々ミーハーな話題で攻めたおかげで、月間トータルアクセス34000件強、ユニークユーザー24000人弱まで盛り返すことが…

“昔の名前”で大丈夫か?

日本代表監督にアルベルト・ザッケローニ氏が就任した、というニュース。 メディアは、「小クラブ(ウディネーゼ、95〜98年)を躍進させた手腕」とか、「ACミランでスクデットを獲得した実績(98〜99年)」とか、「攻撃的なチーム作り(3-4-3スタイルの採用…

愚かな“暗闘”

代表選をめぐって、政権与党とは思えないようなゴタゴタを世間に晒しまくっている民主党。 こういう権力争いは、見えないところでこっそりやるのが日本の政治文化だと思っていた*1のだが、どちらの陣営(特に小沢の取り巻き連中)も、相変わらず言動が良く分…

「自殺」っていうけれど・・・

検事出身の著名弁護士として活躍されていた猪狩俊郎氏(61)が亡くなられた、というニュース。(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100827-OYT1T01059.htm?from=main1) 「フィリピンの民家の中の自室ベッド上で死亡しており、左手首を切った跡や睡…

さよならだけが人生だ。

世の中に出てから10年以上も経って、何度も繰り返される離合集散を脇で眺めていると、都度都度の「別れ」の場面に立ち会っても、あまり感動が湧かなくなってくるものだ。 元々自分は、そういうのに凄く弱くて、送別会なんかへの思い入れは人一倍強かったはず…

冷淡な“コメント”に思うこと、その他。

「過去最悪の合格率」という見出しが躍った今年の司法修習生の修了考試。 一例として、日経紙の記事を紹介すると、 「最高裁は24日、司法修習を終える223人の修習生を対象に7月に実施された卒業試験(考試)で、28人が不合格となったと発表した。受験者数に…

朝の顔を継ぐのは誰か?

朝、めざましテレビを見ていたら、高島彩アナウンサーが突然の降板・退社宣言*1で、驚いたのなんの・・・。 自分の場合、元々小島奈津子アナの大ファンだったから*2、大してニュース読みがうまいわけでも、ウィットの効いたコメントができるわけでもない高島…

古に今を見る。

春先に買って以来、まとまった時間が取れた時に読もうと思っていた一冊にようやく目を通すことができた。 日本政治思想史―十七~十九世紀作者: 渡辺浩出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2010/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 41回この商品を…

2010年、夏。高校野球。

興南高校が沖縄勢悲願の「夏」制覇(&松坂大輔の横浜高校以来の春夏連覇)を果たして幕を閉じた今年の高校野球。 さすがに、ずっと張り付いてみているわけにもいかなかったのだが、今年は例年に比べてチャンネルをNHKに合わせる時間が長かったような気がす…

知財高裁の新体制

個人的にひっそりと注目していた知財高裁の新所長人事だが、21日付の日経新聞の朝刊の片隅(官庁人事欄)にさりげなく掲載されていた。 最高裁(21日)知財高裁所長(知財高裁部総括判事)中野哲弘 新所長の中野氏は、これまで知財高裁第2部の数々の判決に「…

バージョンアップした「未完の大作」

本屋に行ったら、中山信弘教授のリニューアルされた概説書が平積みになっていた*1。 特許法 (法律学講座双書)作者: 中山信弘出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2010/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る 改訂により…

最後の置き土産?

退官を迎えるその日に、自分の直轄部の判決が新聞で取り上げられる、というのは、どんな気分なのだろう・・・? 「ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)などに使用された部品などを発明した同社元社員、久米英広氏(58)が、発明の対価を十分…

大物擁立!(その2)

最近、大物裁判官・検察官OBを、いわゆる“四大”的な大手法律事務所が迎え入れるパターンが増えているような気がするのだが、ここに来てまた大きな“人事”が発表されている。 「大手法律事務所のTMI総合法律事務所は、9月1日付で前検事総長の樋渡利秋氏と知的…

大物擁立!(その1)

特許ファンド系の話題は、“またやってるなぁ(大して機能もしないだろうに)”と思って読み流すのがいつもの常なのだが、月曜日の記事は、さすがに捨て置けなかった。 「特許ファンドを運営する米投資会社、インテレクチュアル・ベンチャーズ(IV)が日本での…

どこまでが本当なのか?

ヤフーとグーグルの提携問題に関し、日本の公取委があまりにあっさりとGo!サインを出したことで、いろいろと言う人も出てくるだろうなぁ、と思ったらやっぱり日経紙の法務面で特集が組まれていた*1。 「公取委「容認」は妥当?」 という、ちょっぴりセンセ…

終戦記念日に一冊。

5年を一区切りと考えれば、節目の年に当たる今年の終戦記念日だが、例年以上に静かに過ぎ去っていってしまったような気がする。 これが時の流れ、といえばそれまでなのだが、せめて年に一度くらいは思いを巡らせてみる必要があるだろう、ということで、8月に…

大学における研究活動と職務著作(下)

★ http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20100812/1281938855 から続く。 続いて、地裁判決から半年も経たずに出された知財高裁判決の中で、どのような判断が示されているのか、見ていくことにしたい。 知財高判平成22年8月4日(H22(ネ)第10029号)*1 控訴人(…

何かに守られているという幻想。

これまで、いろんな人と接する中で、その人なりの価値観があることを知り、ある程度は理解するようにしてきたつもりではあるのだが、やはり、“組織に守られて生きていこう”的な価値観の人間を目の前にすると、永遠に相容れないだろうなぁ・・・というものを…

大学における研究活動と職務著作(上)

最近、知財高裁で控訴審判決が出るタイミングがかなり早くなっているような気がする。 東京地裁で充実した審理を行うだけの余裕ができたこともあって、控訴しても新たに主張立証できるようなことはほとんどない、といった事情があるのかもしれないが、第一審…

改正臓器移植法初適用事例に思うこと。

臓器移植法改正をめぐって、党派を超えた議論が繰り広げられたのはもう一年前のこと*1。 結局、法案は可決成立したものの、その後の政権交代等もあって、大きな議論が湧き上がることもなく静かに施行日(平成22年7月17日)を迎えていた。 そして、一昨日くら…

ヒトにはこういう時間も必要だ、と思う。

朝、宇多田ヒカルの“人間活動”宣言のニュースに接した。 確かに、彼女は2008年の「HEARTSTATION」以来、フルアルバムをリリースしていないし、シングルも同年以来出していない。 何が直接的な引き金になったのかは分からないけれど、こういう「宣言」が出て…

2度目の方が法定刑が軽い、という不可思議。

2年前にアニメ画像等を使ったコンピューターウイルスを作成した、として有罪判決を受けた会社員(当時は大学院生)が、またしても「イカタコウイルス」作成の容疑により逮捕された。 前回の犯行からさして時間が経過していない時期に2度目の犯行、しかも執行…

「集合訴訟」で得をするのは誰か?

消費者被害の救済強化に向けて、消費者庁が法整備を検討しているようだ。 中でも目玉になりそうなのが、「集合訴訟」。 日経紙の記事によれば、 「大学への入学金の返還請求など被害者を特定しやすいケースでは、一部の被害者や消費者団体などが全国の被害者…

「DNPの野望」最終段階か?

かねてから注目してきた大日本印刷の出版界制覇大作戦(?)だが*1、ここに来て、遂に最終形態が見えつつある。 「NTTドコモと大日本印刷が提携し、電子書籍事業に参入する。年内にも雑誌、書籍、コミックなどのコンテンツを集め、電子書籍端末や高機能携帯…

法は出版社を救えるか?

2日付の日経紙の法務面で、「出版社、中抜き回避に苦悩」という見出しの下、「電子書籍」時代に「出版社」が法的にどのような自衛策を講じ得るか、という議論が紹介されている。 「有名作家が著書をインターネットで配信するなど「電子書籍元年」を迎えた日…

これは他山の石か・・・?

28日の朝刊に「改革骨子」が報道されてから、そんなに日も経っていなかったのに、あっという間に正式発表となった公認会計士制度改革。 「金融庁は30日、公認会計士制度改革に関する中間報告書の中で、公認会計士の前段階に企業財務の専門家と位置付ける新資…

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