2010-01-01から1年間の記事一覧

更新もままならない

最近、あまりのんびりと家に帰ってパソコンに向かいあう暇もないので、更新はもっぱら1週間まとめて・・・というローテーションになっているのだが、今週あたりはそれすらちょっと厳しいかもしれない。 週末の予定をしっかり整理しておかないのがいけないの…

もう二度と彼女を「YAWARA」とは呼ぶな。

一部の(だが良識ある)人々から、“辞めろ辞めろ”の声が上がって久しかった谷亮子参議院議員が、ようやく柔道選手としての「第一線」を退くことを発表した。これまで、五輪のたびに、あたかも腫れものに触るように(?)無抵抗な“賛美”の声を送ってきたメデ…

“幻想”が消えた後に残るもの。

最近の大阪地検の不祥事を受けて、法科大学院生や司法修習予定者等、“これから検察官を目指そう“と思っていた人々が、「進路に悩んでいる」といった類のニュースが伝えられることが多くなっている。確かに、これまで一途に 「検察官になって、特捜部に入って…

2つの日韓戦

初戦のアルゼンチン戦に、A代表史上初めて勝って名を挙げたザッケローニ・ジャパン。2戦目の韓国戦でも、敵地での試合ながらなかなかの出来だったようで、メディアの評価も依然として高いレベルで保たれているようだ*1。今、日本代表が充実しているように見…

何が楽しくて夏に・・・?

数日前の日経紙面に、「大手商社が採用活動時期を8月ごろに遅らせる」という方針が掲載されたのは記憶に新しいところだが、今日の月曜版・12面(「働く」面)でもこの話題が取り上げられている。「学生の本分である勉学の妨げになる」とか「目先の就職活動に…

道を決めるのに急ぎ過ぎる必要はない。

聞くところによると、最近、新司法試験の合格発表から司法研修所入所までの数か月、というのが、いわゆる「弁護士事務所への就職活動」のピーク期、になっているらしい。だが、そういう話を聞くたびに、何で皆そんなに急いでいるんだろう、と不思議な気持ち…

“フロンティア”ロイヤーの蹉跌

日経紙の夕刊に週替わりで連載されている「人間発見」というコーナーがあるのだが、今週のターゲットは久保利英明弁護士、ということで読み物としてはなかなか面白かった。担当している“聞き手”が、一時久保利弁護士と組んで“法化社会”キャンペーンを張って…

暴かれた“偽造”

知財分野における紛争の中でも、商標の不使用取消をめぐる紛争には“きな臭い”ものが多い、ということは、かねてから指摘されていたことで、特に「使用証拠」として提出される伝票等の取引書類やパンフレット等の中に、真偽が定かでないものが混ざっているこ…

平均30.9歳の勇気か、それとも蛮勇か?

東京第5検察審査会が2度目の起訴議決を出したことにより、民主党の小沢一郎元幹事長が、政治資金規正法違反の罪で強制起訴される見込みとなった。「平均年齢30.9歳」と報じられている今回の審査会のメンバーの中で、どのような議論が行われたのか、容易に知…

作られ始めたストーリー

村木元局長に対する無罪判決が出て以降、一転して防戦一方の大阪地検。主任検事逮捕の余韻が冷める間もなく、ついに10月1日になって、大阪地検特捜部の前部長、前副部長が犯人隠避容疑で逮捕勾留される、という異例の事態となっている。権力嫌いな人々にとっ…

ビバ!中山祭り!

あんまり期待はしていなかった今年の凱旋門賞だが、なんとなんと、ナカヤマフェスタ(牡4)が歴史に残る大激走。 英ダービー馬ワークフォースをゴール前ギリギリまで追走し、惜しくも敗れたものの、エルコンドルパサー以来、11年ぶりの2着に入った。 中山競…

4年前の輝きは失せたのか?

大学での最後のシーズンを迎えている斎藤佑樹投手が、開幕から悪戦苦闘していることは伝え聞いていたが、ついに、4試合目の登板となる対東大1回戦で、「7回5被安打3与四球で3失点」という(相手を考えれば)大乱調。黒星を喫する、という惨事に見舞われるこ…

よく考えたら・・・

昨日は、9月30日だったんだ・・・ということに、日が変わってから気づいた。 いろいろ変わったものもあり、値上がりしたものもあり、と、日が過ぎてから後悔しても遅いものばかりなのだが、生死を分けるような状況でもないところで、余計な行動をしてもしょ…

2010年9月のまとめ

慌ただしさの中で、なかなか満足に更新を続ける気力もわいてこないのだが、いろいろと世の中を揺るがす司法ネタが多すぎるせいで、何とか回している今日この頃。月間トータルアクセス32000件強、ユニークユーザー23000件強なら、数字的にもまぁまぁか。 <検…

矢のように時は過ぎる。

それまで、1年以上もの間、ゆったりゆったりと流れていた時間が、ある日を境に、光の矢のように早くなって一瞬のうちに過ぎ去っていくようになってしまった。 ちょっと抜け出して一息・・・という状態が楽しいと思えたのはほんの僅かな間だけで、後は、たま…

珍しい裁判例

肖像権侵害をめぐる事件の判決の中でも、これはレアなのでは・・・?というニュースが報道されている。 「米ロサンゼルス銃撃事件で逮捕され、ロス移送後に死亡した三浦和義元会社社長(当時61)=日本では無罪確定=が、万引きの様子を撮影した監視カメラ映…

追いこみ過ぎたしっぺ返し?

“あの武富士”が遂に会社更生手続開始の申立てに追い込まれる見込みとなった。 「経営再建中の消費者金融大手、武富士は26日、会社更生法の適用を東京地裁に近く申請する方向で最終調整に入った。顧客が過去に払い過ぎた利息の返還を求める「過払い金」問題の…

不可解な“釈放”

あっという間に、日中の外交関係を揺るがすような問題に発展してしまった、尖閣諸島沖漁船船長の公務執行妨害事件。 強気のコメントと微妙に弱気のコメントが日々交錯したあげく、最後は、勾留延長期限の満期を待たずに、被疑者を処分保留で釈放する、という…

「二次的」ゆえの限界。

10日ほど前に判決が出たことが報道された、芥川賞作家と脚本家との間の映画シナリオ掲載許諾をめぐる事件。 「芥川賞作家、絲山(いとやま)秋子さんの小説を映画化した作品「やわらかい生活」(2006年公開)のシナリオ出版を拒否したのは不当として、脚本を…

「動かし難い事実」が動いた不可解さ。

厚生労働省現職局長に対する無罪判決の衝撃が冷めやらぬうちに、今度は、特捜部検事による「押収品改ざん」というとんでもない話が出てきてしまった郵便料金不正事件。 「最高検は21日、郵便料金不正事件で証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)のデ…

救世主か、それとも新たな脅威か・・・?

パテント・トロール対策の必要性が説かれるようになって久しいが、そんな時代を象徴するかのようなニュースが飛び込んできた。 「特許権の侵害訴訟で企業から高額の和解金を引き出す「特許トロール(特許の怪物)」と呼ばれる動きへの対策を手掛ける米企業RP…

“書籍電子化代行業“は適法か?

怖いもので、この業界はちょっと油断すると、次々に新しい話題が出てくる。 今日の日経紙のコラム*1で取り上げられていた「書籍の電子化代行業」もその一つで、自分がこの業界の話題にすっかり疎くなっている間に、いつの間にかネット上でも頻繁に取り上げら…

「変」なのは、社説か、制度か、それとも・・・

「貸与制」切り替え目前になって、急遽「給費制」存続の話が浮上する、というアンビリーバブルな状況*1を受けて、「司法制度改革」にご執心の日経紙が、いかにも、といった感のある社説を掲載している*2。 「司法修習の給費継続は変だ」という、あまりにスト…

「14人の大法廷」がもたらすもの

先日大法廷回付が明らかになった「一票の格差」訴訟だが*1、出だしから波乱の兆候を見せている。 「昨年8月の衆院選での1票の格差が違憲かどうかを巡り、最高裁大法廷で審理される9件の訴訟のうち、一審が高松高裁だった1件について、裁判長を務めるはずだっ…

ニッポンは救われた、のか?

8月下旬以降、長々と政治ニュースのネタを提供してきた民主党代表選。 蓋をあけて見れば、菅直人・現首相が再選される、というごくごく常識的な結果となったが、そこに至るまでのプロセスは二転三転・・・という感もあったし、この間の菅氏の「首相としての…

あっと驚く展開

前々から決まっている話なのに、いざ制度が導入される、という状況に迫られるまでなかなか重い腰を上げず、結局、瞬間湯沸かし的に派手なパフォーマンスを展開する割には乏しい成果を挙げられてこなかった、というのが、最近の日弁連の活動に対する多くの人…

あまりにお粗末だった事件。

この国では、年に何度か、裁判で「無罪」の判決を勝ち取った被告人にスポットライトが当たることがある。 被告人本人や弁護人、そしてその支援者は当然「冤罪」が晴れたと大騒ぎするわけだか、よくよく判決文を読んでみると、“真っ白”とは到底言い難く、訴追…

嘘つきは泥棒のはじまり、とも言う。

新司法試験の発表と同じ日に、新聞の片隅にひっそりと載っていた↓の記事。 「最高裁は9日、8月25日に司法修習を終えた195人中、4人を判事補として採用することを決めた。・・・(中略)・・・裁判官希望者で不採用になった人はいなかった」(日本経済新聞201…

努力が常に報われるとは限らない。だが・・・

年を追うごとに、“競争試験”としての本質が剥き出しになってきた新司法試験。 今年も発表の日を迎え、「過去最低の合格率」の見出しが躍る・・・。 「法務省は9日、法科大学院修了者を対象とする2010年の新司法試験合格者2074人を発表した。昨年より31人多い…

「1票の格差」ついに最終ラウンドへ。

昨年の衆院選以来、各高裁で合憲/違憲の判断が下されるたびにフォローを続けてきた、「一票の格差」訴訟だが*1、ついに最終ラウンドに突入しようとしている。 「「1票の格差」が最大2.30倍だった昨年8月の衆院選は違憲だとして、弁護士らが全国で選挙の無効…

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