2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

故なき批判ではないと思う。だが・・・。

先日ご紹介した*1、総務省の「法科大学院見直しプロジェクト」*2。意見募集は今日の午後6時まで受け付けてくれるらしいが、正直、提出用に意見を綺麗にまとめるような余裕はとてもないので、とりあえずここに、今自分が考えていることを書き留めておくことに…

2011年1月のまとめ

昨年末に出された録画補償金事件判決に続き、まねきTV、ロクラクの各最高裁判決と、“知財系”にとっては美味しいネタが続いた今年の1月。おかげで、月間ページビューは過去最高の45000件超、ユニークユーザーも28000人超、という“盛況御礼”となった。まことに…

意外に優しい法務省

日経紙を見ていたら、意外な記事が掲載されていてびっくり。 「法務省は29日までに、法科大学院修了者以外にも受験資格を与える司法試験の予備試験について、いったん締め切った出願を再度受け付けると発表した。2月3日からで、インターネットは9日、郵送は1…

衝撃のリニューアル。

四半期ごとに発刊されている「Law&Technology」という雑誌を、ここ数年欠かさず買っている自分だが*1、今日大手の書店で「1月号」を探していたら、なかなか見つからなかった・・・。さすがに発行月に品切れになることはないだろう、と思って、いつも並んでい…

歴史を変えたダイレクトボレー。

もし、あの一本のシュートがなければ(あるいは、延長戦同点のままPK合戦までもつれ込んでいたら)、今年のアジアカップ決勝は、世紀の大凡戦(あるいは現在のアジアのレベルを象徴する試合)として記憶に残ったことだろう。だが、たった一本、絵に描いたよ…

不毛なバッシング

S&Pの日本国債格下げのニュースに続けて、昨夜繰り返し流されていたのが、菅直人首相の 「そういうことに疎いので・・・」 発言。一夜明けて国会でも取り上げられるような事態になってしまったらしいが・・・

戦々恐々

集まるときには、いろんなものが集まってくる。それは昔っから分かっていることなんだけど、さすがに何ヶ月も先の自由が脅かされるようなあれこれの話を聞くと、憂鬱になる。そうでなくても、自転車操業の日々が続いているのに、乗り切れるんだろうか・・・…

歴史的名勝負の夜に。

開幕した直後はどうなるかと思ったが、試合を重ねるごとに急激な進化を遂げているザッケローニ・ジャパン。不安定なジャッジに振り回されたり、シーソーゲームを演じてハラハラさせながら勝ち進んでいったり、というのは、何年か前にも見た光景だが、今大会…

「弁護士は職業」という呪縛。

最近、いろいろと“寒い”話を見聞きしながら思うのは、皆が「弁護士=職業」と思っている間は、何も変わらないだろうな・・・ということ。そういう思想が我が国独自の“文化”を作り上げてきたことは否定しないが、急激な変化を遂げる現代において、そのような“…

「大局的判断」かそれとも素人的発想か?(後編)〜ロクラク2事件最高裁判決〜

「まねきTV」事件に続く破棄差戻判決、として、ユーザーサイドにはため息をもって迎えられた「ロクラク2」の最高裁第一小法廷判決。「まねきTV」に比べれば、元々サービス事業者側に不利な要素が多々あった事件で*1、知財高裁でサプライズ的逆転勝訴となった…

総務省は救世主になれるのか?

アジア杯のカタール戦で、決勝ゴールを叩きこんだ伊野波選手。 「DFなのに何であんなポジションにいたの・・・?」 という突っ込みが随所で上がっていたようだが、今日の日経紙の1面にも“伊野波”を彷彿させるような記事が載っていた。 「総務省は行政評価…

関心の所在は人それぞれ

今日、ニコニコ生放送で放映されていた『徹底解説!私的録画補償金』(MIAU Presentsネットの羅針盤)という番組。著作権系ブログで有名な大塚先生が出演されている、ということもあって、自分も番組冒頭からほとんど見ていたのだが、どちらかといえば補償金…

「大局的判断」かそれとも素人的発想か?(前編)〜まねきTV事件最高裁判決〜

振り返れば今週は、著作権業界を震撼させるような最高裁判決が相次いで出された“怒涛の一週間”であった。速報エントリーでもご紹介したように、この種のサービススキームに対する最高裁の“思想”は、先に出された判決よりも、後に出された「ロクラク2」事件の…

暗い影

おとといの「まねきTV」に続いて、「ロクラク2」でも最高裁でサービス事業者側敗訴の破棄差し戻し判決が出された。昨年、最高裁での弁論が開かれた、というニュースを聞いた時点で、こういう展開は十分予想できてはいたのだけど、結論だけ聞くと、放送業界…

知的財産権と独禁法の交錯領域

小さい記事だったので、思わず読み飛ばすところだったが、日経紙の社会面の片隅の方に興味深いニュースが載っている。 「群馬県の要請を受けて県内業者が開発した道路用の特殊な側溝「GBX側溝」を巡り、コンクリート製造業者ら16社でつくる事業協同組合「群…

そんな季節でもないのに・・・

仕事帰り、よく行く「ル●アール」で、コーヒー飲みながらいろいろと考えごとをしているうちに、すっかり閉店間際の時間になってしまい、挙句の果てに、お会計するのを忘れたまま、帰りの電車に乗ってしまう始末・・・。ふと気が付いて引き返したから良かった…

まさかのちゃぶ台返し〜「まねきTV」最高裁判決(予告編?)

今は少し時間がなくて、冷静な思考で分析できていないところもある*1。だが、最高裁が出した「まねきTV」事件の大逆転判決が、これまでの東京地裁、知財高裁の審理の中で2度にわたり設定されてきた議論の土俵を、根幹からふっ飛ばすようなものであることは間…

日本の裁判所の命令は“軽い”のか?

プリンスホテルの日教組教育研究全国集会会場使用取消事件については、高裁判決が出された、というニュースを先日ご紹介したところであるが*1、日経紙の法務面が、「独特な」切り口からこのニュースを紹介している。 「この紛争で浮かび上がったのは日本の「…

腐った組織は壊れるまで治らない。

迷走に迷走を重ねた上、ようやくJR東海の松本正之副会長就任、ということで落ち着いたNHK会長人事。一時は、「経営委員(石原進・JR九州会長)にJR関係者がいるから」という理由にならない理由で消えた人事(しかもその間の経緯が新聞等で逐一報道されていた…

「フェアユース」はロリータから生まれた。

たまには 「アキバ系サブカルチャーが“翻案文化”により花開いたことについて」 論じたい、といった趣旨のエントリー・・・・・・・ではない。いや、今年から始まった「BSイレブン」の競馬実況*1を見ていたら、今日の午前中のレースで「フェアユース」って馬…

与謝野大臣の覚悟やいかに?

首相の思い入れほどには大きな効果をもたらしそうもない内閣改造だが、「たちあがれ日本を離党した与謝野馨氏の入閣」という点に関して言えば、それが、ある種のサプライズ的トピックとして政界に衝撃を走らせることになったのは間違いなさそうだ。与謝野氏…

近頃不思議に思うこと。

昨年の後半くらいから、いろいろとネタが上がっていた「新卒就職活動見直し」について、経団連がようやく方針を決めたようだ。 「日本経団連は12日、大学新卒者の就職活動の見直しを会員企業に要請すると発表した。2013年4月の入社予定者から対応を改め、会…

およよ…

昨夜寝ぼけ眼でエントリー立てたせいか、前編に上書きして後編を書いてしまった…。一応リカバリーは可能なので*1、追って復旧するつもりだが、ブクマを付けて下さった方々には申し訳ない状態になってしまうと思う。 心よりお詫び申し上げる次第…。(追記) …

予想を超えた判決〜東芝録画補償金支払請求事件(後編)

さて、前編で*1、「被告各製品がいずれも施行令1条2項3号の特定機器に該当する」という結論(小括)まで見たところで、問題の「争点2」に移る。 「法104条の5の協力義務としての私的録画補償金相当額支払額の有無について」 がここでは争点となっているのだ…

予想を超えた判決〜東芝録画補償金支払請求事件(前編)

昨年の年末、私的録音録画補償金制度をめぐって、強烈なインパクトを与える判決が出されたのは記憶に新しいところ*1。そして、年明け早々に、東京地裁が出した上記判決文がアップされた。1年前から取り上げてきたこの事件。負けた原告はもちろんのこと、被告…

名実ともに“正月”が終わるとき

ニューイヤー駅伝、サッカー天皇杯に始まり、箱根駅伝、ライスボウル、高校ラグビー、大学ラグビー、春高バレー、全日本バスケ・・・と、新年の始まりを演出してきた数々のスポーツイベントも、今日の高校サッカーの決勝戦で、ようやく一息、といった感があ…

かわいいキャラには毒がある。

一時、このブログでも頻繁に取り上げていた「ひこにゃん」問題だが、ここに来てまた火を噴いてしまっているらしい。 「滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の図柄使用について原作者と市が争っている問題で、ぬいぐるみ=写真=などの立体グッズ製作を…

「権利」で勝てないもどかしさ

提訴時にはそれなりに話題になった、「廃墟」被写体写真著作権等侵害事件。 あれから丸2年近い月日が流れ、昨年末ようやく第一審判決が出たようである*1。結論としては、原告側敗訴となり、原告の言い分を支持していた方々にはもどかしさが残る結果となった…

ついに国賠訴訟勃発。

民主党政権ができた当初は、法改正も時間の問題か、と思われていた選択的夫婦別姓制度。 しかし、政局絡みでモタモタしているうちに、そんな気運もすっかりどこかに消し飛んでしまったようなムードになっていたところで、遂にしびれを切らして声を上げた人々…

冬高バレー

ここ数日、夜中にフジテレビを付けると、季節外れの「春高」「春高」と喧しくシャウトしている。 どう見たって、「この時期に「春」はないだろ、「春」は!」と突っ込みたくなるのを抑える毎日。去年の春休みの大会に「最上級生」として出場した上に、さらに…

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