2018-01-01から1年間の記事一覧

重なり合った「平成」の最初と最後。

今年、5月以降に行われたG1レースでは「平成最後」という枕詞が使われることが多かった。 競馬の世界で「元号」が大きな意味を持つことはそんなにないから、個人的にはほとんど聞き流す類のキャッチコピーだったのだが、そんな中行われた安田記念で、奇しく…

「世界のコレエダ」が発した警句。

先日のカンヌ映画祭で、遂に最高賞を受賞した是枝裕和監督。テレビの世界からキラリと光る作品を送り出し、そこから銀幕へと活動の軸足を延ばしていった(それゆえ、物語の“見せ場”を心得ていて、見る者を飽きさせない)、という点では、かつて自分が熱狂し…

2018年5月のまとめ

ここのとこ数か月、ずっと過労死ペースな生活が続いているのだが、今月も働いていた時間はここ数か月の最大値を悠々更新。 さすがに連休中はそこそこ寝れたものの、家で一日ゆっくり、という日は皆無。 結果的にダラダラと、働き方改革に逆行する日々を演じ…

遅すぎた記録への終止符。

最近はまだ続いていたことを忘れてしまっていたくらいだったのだが、ようやく交流戦に入った初戦のソフトバンク戦で、タイガース・鳥谷敬選手の連続試合出場記録が止まった。 「阪神鳥谷敬内野手の連続試合出場記録が歴代2位の1939試合で止まった。入団1年目…

「デザイン経営」という言葉の空虚さ。

今月半ばに日経新聞が「店舗デザインも保護 意匠権で特許庁方針」という見出しの記事*1を飛ばして以来、「有識者研究会」って何だ?一体何が起きるのか?と戦々恐々で眺めていたのだが、24日になって、それらしき報告書が経済産業省のホームページにアップさ…

想像できなかった23年目の「奇跡」

皐月賞が終わった後のエントリー*1で、「ダービーになれば、真の実力馬たちが順当に馬券に絡む、そう信じて今日スポットが当たった馬達とは一期一会」と書いたのは僅か1カ月ほど前のこと。その時自分が意識していた「真の実力馬」とは、皐月賞で人気になりな…

ありがちなニッポンの反応〜GDPR“プチ”祭りに思う。

年が明けた頃はまだ知る人ぞ知る、の域を出ていなかった欧州発の「GDPR」だが、ここに来て俄然盛り上がってきた。これまでもちょこちょこと軽いジャブを打っていた日経紙は、24日の朝刊で何と1面にデカデカと「EUデータ新規制 国内企業8割が対応未了」という…

「若いのに勇気がある」のか「若さゆえの勇気」なのか。

ここのところずっと話題になっていた(らしい)アメフト定期戦での“反則タックル”事件で、遂に、当事者である日大の選手が実名で顔を出して記者会見する、という偉業を成し遂げた。顔も実名も晒したうえで、「監督、コーチの指示による反則タックルだった」…

起きなかった波乱と新たな時代の象徴と。

桜花賞で豪快な差し切り勝ちを決め、一躍3歳牝馬世代のセンターポジションを勝ち取ったアーモンドアイ。あれから1カ月ちょっとの間には、筆者も含め、「父がマイル・スプリント路線のロードカナロアだから、距離が伸びるオークスではそうはうまくいかないよ…

京大「立て看」闘争に思うこと。

今年に入ってからAIスピーカーが順調に稼働していることもあって、ここ数か月、ラジオは聞いてもテレビは見ない、ラジオもヘッドラインニュースだけ聞いて後は音楽、という生活になってしまった*1。元々、10年以上ブログをやっているにもかかわらず、ネット…

失望しかない「27人」のリスト。

新年度早々に起きた“悲劇”さえなければ、今頃はロシアW杯に向けた密かな期待に胸を高鳴らせていたはずだった。お世辞にもメディア受けが良い監督とは言えなかったし、選手受けはもっと悪かった、と聞く。 それでも、ハリルホジッチ監督が目指していたサッカ…

ちょっとした雨のいたずら?

前週に続いて東京競馬場の芝コース1600mが舞台となったヴィクトリアマイル。上位人気は割れており、金曜日の発売の段階から1番人気もめまぐるしく入れ替わる展開だったが、個人的には、東京コースで先行させたときのアエロリットの凄さが印象に残っていたこ…

やはり強かった「朝日杯」組。

桜花賞での大本命敗北、そして、皐月賞での大波乱もあって、未だ方向性が定まっていないように見える今年の3歳陣。 そんな中、“中休み”的なNHKマイルカップが行われた。ここ3年ほどは桜花賞、皐月賞から回ってきた組が雪辱を果たすレースとなっていたのだが…

ちょっとしたサプライズの清涼感。

長い休暇を目の間にすると、どうしても普段できないあれやこれや、をやってやろう、という妄想に取りつかれるのだが、「●●に行く」といった類の(一通り事前に段取りを立てておけば後は誰かが勝手に自分の体を運んでくれる)ことならともかく、自分の頭でタ…

2018年4月のまとめ

今月も時が過ぎるのが早すぎて、あっという間に月締めのエントリーを書かなくてはならなくなってしまった。以下、今月も更新がとどこおった言い訳をするならば、先月くらいから所定労働時間との比較ではみ出た労働時間が100時間を超える状況が続いていて*1、…

これが「元」最強世代の意地なのか。

思えば、今の5歳世代が、マカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、と役者を揃えて「最強世代」と呼ばれていたのは、たった2年前のこと。それが古馬になって、国内ではキタサンブラック、海外ではシャンティーの壁に跳ね返され続け、昨年秋以降は…

荒れてナンボの皐月賞。

出てくればダントツ一番人気間違いなしだったダノンプレミアムが出走を回避した時点で、そして午前中のレースから馬場がいつになく重く感じられた時点で、この結末を予想すべきだったのかもしれないけど、それにしても・・・だった今年の皐月賞。自分は、去…

次の波乱への伏線。

残念ながら桜は散った季節の開催となってしまった今年の桜花賞。 とはいえ、デビュー以来4連勝中のラッキーライラックを筆頭に、各トライアルの上位馬がきっちりと姿を見せ、役者が揃った華々しいレースとなった。終わってみれば、ラッキーライラックが抜け…

残酷なまでにあらわになった「世代間格差」

昨年は「キタサンブラックの、キタサンブラックによる、キタサンブラックのためのステージ」となっていた古馬中長距離G1戦線だったが、王者の引退とともに一気に戦国時代に突入。"初戦”となる大阪杯でも、僅かに1番人気となったスワーヴリチャードの単勝オ…

2018年3月のまとめ

あっという間に2017年度と一年の4分の1が終わってしまった。今月はきつくなるだろうな、という覚悟はしていたものの、現実は想像していたよりもずっと厳しくって、毎朝の朝刊と仕事関係のドキュメント以外は、活字を読むことさえままならない状況・・・。部…

気持ちの良い逃げが決まらない切なさ。

この一週間、突っ込みどころ満載のニュースがいろいろあって、出勤前や、日中速報メールなどを見ている時は、帰ったらいろいろ書きたいネタがあるな、などと手ぐすねを引いていたのだが、自分の時間が完全に仕事に押しつぶされてしまい、如何ともしがたかっ…

何度でも言うのだけれど・・・

東京地検がムキになって、大成建設への捜索を繰り返していたのを見た時点で、ここまでやってくることは十分想像がついていたのだけれど、やはりこうして記事になると憤りを隠せないのがこのニュース。 「リニア中央新幹線の建設工事をめぐる入札談合事件で、…

クラシック前哨戦が終わって見えてきたもの。

日中の気温もだいぶ上がってきた今日この頃。 そして、3月も3週目を迎え、クラシックのトライアルレースも主要なところは一通り終わって、本番に向けた勢力図もだいぶ見えてきた。牝馬はチューリップ賞勝ちのラッキーライラック以外に抜けた馬がいない状況が…

人生の光と影と金メダル。

ここ最近、2020年の東京五輪を控えて、これまでとは一番大きな違いを感じるのが「パラアスリート」を取りあげる機会が非常に増えている、ということで、選手をメディアで目にする機会も増えたし、街中での競技体験イベントのようなものも、随分あちこちで見…

全てはその一矢、のために。

最近、ちょっと前までなら、「あり得ない」と言われてしまうようなタイプの組織不祥事がとみに顕在化しているような気がする。 ここ数年ずっと世を騒がせてきた某大手メーカーの件しかり、今まさにクライマックスを迎えつつある森友問題しかり。 公益通報し…

早すぎる時の流れの中で 〜7度目の「3・11」

ここ数年、3月に様々な出来事が集中していて、ブログもろくろく更新できないことが多いのだけれど、そんな中でもこの3月11日だけは必ず何か一言は残すようにしている。ついこの前のことのように思い出されるあの日から、1年、2年、3年・・・と確実に時は過ぎ…

見事過ぎる勝ち方だからこそ、の不安。

新年も開けたばかりだと思っていたのに、あっという間に「引退」の週も終わり、クラシックトライアルの季節に突入してしまった。 土曜日は目下3連勝中、最優秀2歳牝馬のタイトルも持っていたラッキーライラックが「種牡馬オルフェーヴル」時代の到来を告げる…

これが許されるやり方なのか?〜リニア談合疑惑をめぐる東京地検特捜部の暴挙

ちょうど一か月前、リニア談合疑惑に関し、被疑事実を否認している大成建設、鹿島建設の両社に対して異例の「再捜索」が行われたことについて、自分は憤怒の気持ちを込めて一本のエントリーを上げた*1。それからしばらく静かに時が流れ、そろそろ落としどこ…

2018年2月のまとめ

いろいろと考えさせることが多かった2月。 平昌五輪期間中の諸々の明るい出来事が、現実に身の周りで起きている不快な出来事を多少は紛らわせてくれたものの、大会が終わればまたそこにあるのは現実。別にこれが初めてのことではないけど、「法」というもの…

“第四次産業革命”の断末魔のような法改正

不正競争防止法改正案が閣議決定された、というニュースが飛び込んできた。 経済産業省のページに飛ぶと、早速、いつものように新旧対照条文まで載っている。 (http://www.meti.go.jp/press/2017/02/20180227001/20180227001.html)相変わらず、特許法の一…

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