2013-01-01から1年間の記事一覧

「日本がドーハでイラクに勝った」ことの意味。

つい一週間前、日本代表の試合ぶりに軽い失望を味わったばかりだったのだが*1、11日深夜キックオフの最終予選のイラク戦はなかなかの試合だった。・・・といっても、本田圭佑選手をベンチで温存する中、トップ下に入った香川真司選手は今一つ機能しなかった…

一年経って変わったもの、変わらなかったもの。

別に誰かを強烈に推している、というわけではないのだけれど、何となく見てしまったAKB48の“総選挙”。「指原莉乃が圧倒的得票で1位」という結果は、確かにこれまでの“鉄板”的なセンターポジションの顔ぶれと比べると「意外」なのかもしれないが、冷静に考え…

たかが法人帰属、されど法人帰属。

今年に入ってから新聞の見出しを賑わすことが多い「職務発明」問題だが、遂にここまで来たか・・・というニュースが報じられた。 「政府は7日、知的財産政策に関する基本方針を閣議決定した。企業の研究者らの「職務発明」に関して、企業が訴訟で高額の支払…

最悪の試合を最高の結果につなげるために。

気が付けばあっという間に、2014年W杯に向けたアジア最終予選も大詰めとなり、浦和スタジアムの大観衆の前で迎えたオーストラリア戦。1試合多く消化しているとはいえ、今回の最終予選は、いつになく“楽勝”ムードで勝ち点を積み重ねてきた我らが日本代表のこ…

“Gショック”も今は昔。

ここ数年、季節の風物詩のように繰り返し報じられる「法科大学院募集停止」のニュース。今度は、大阪学院大学である。 「大阪学院大(大阪府吹田市)は、法科大学院の2014年度以降の入学者を募集しないことを決めた。3日午後、記者会見して発表する。文部科…

突き破られた距離の壁。

昨秋のスプリンターズS、今春の高松宮杯と、芝1200mのG1を連勝し、“無敵のスプリンター”としての地位を不動のものとしていたロードカナロアが、1600mの安田記念も見事に制した。ここ最近は傑出したマイラーがおらず、レースの度に主役が入れ替わっている、…

2013年5月のまとめ

相変わらず、思うように更新できる時間も取れないまま、矢のように過ぎていく一か月。 週に一度は、いろんなところに限界を感じて、気持ちが折れそうになる、そんな日々。それでも、ちょっとでも新しい発見をして、ささやかな進歩を実感できている間は何とか…

職務発明に関する規定を見直す前に考えるべきこと。

半信半疑で眺めている間に、特許法35条改正が徐々に現実味を帯びつつあるこの時期に、日経新聞が法務面で「発明と対価」というコラムを2週連続で掲載している。5月20日付け朝刊(第17面)に掲載された「上」は、ホンダやセイコーエプソン、といった各企業で…

2週続けての美しい復活劇。

先週、弟・幸四郎が久々のG1勝ち名乗りを上げた、という一族の良い流れをそのまま引き継ぐように、武豊騎手がキズナ号で8年ぶりに制覇した第80回日本ダービー。8年前の武豊騎手、と言えば、怪物・ディープインパクトとコンビを組んで、クラシック三冠、国内…

「システム開発契約」が注目され続ける理由。

「Business Law Journal」誌において、すっかり定番となった感がある「システム開発契約」の特集。 今月号も「システム開発トラブル〜実務対応の最前線」というタイトルが表紙を飾った。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 07月号 [雑…

苦悩の後にこそ花は咲く。

2歳G1、桜花賞トライアル、桜花賞本番、と主役が目まぐるしく変わった今年の3歳牝馬戦線。そして、そんな混迷を象徴するかのように、オークスでも、9番人気のメイショウマンボが大駆けする、という波乱の決着となった。オークスで結果を出すことが多い「桜花…

「予備試験」が示す法曹人気の底堅さ。

新司法試験まっただ中の土曜日、「制度開始3回目」となる予備試験のニュースが新聞紙面を飾った。 「法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる『予備試験』に、法曹志望者が殺到している。制度開始3年目となる今年の受験者数は、7183人だった…

「4つの選択肢」の行方〜出版社への権利付与をめぐる議論の本格的な始まりを前に。

昨年11月に「印刷文化・電子文化の基盤整備に関する勉強会」(通称・中川勉強会)から、著作隣接権に関する議員立法の骨子案が公表されて以降*1、 経団連の「電子出版権」創設提言(平成25年2月) http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20130219/1362335830 中山…

保護期間延長問題は再び燃え上がるのか?

TPP交渉参加の“旗振り役”を長らく担ってきた日経新聞だが、いざ交渉に参加する、となると、多少はバランス感覚も働くようで、13日付の法務面には、以下のような記事が掲載されている。 「日本が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加することになり、著作権…

「2」の呪縛から解き放たれた瞬間。

ワールドクラスの名牝、ジェンティルドンナと同じ年に生まれてしまったばっかりに、昨年の牝馬3冠でことごとく「2」番目の着順を積み重ね続けることになってしまったヴィルシーナ。しかも、ジェンティルが抜けたエリザベス女王杯では、道悪巧者・レインボ…

「指針」の前に考えるべきこと。

朝、日経紙を開いたら、「個人情報企業利用に指針」という見出しが1面トップに踊っていて、かなりぶったまげた。 中身を読んでも、 「経済産業省は企業が顧客の個人情報を二次利用するための指針をまとめた。物品の購入履歴や性別など消費者が同意した情報に…

「直前には勉強しない」のすゝめ

例年、この時期になると、こんな感じのエントリーを書いているような気がするのだが、今年もシーズンということで・・・。司法試験*1までちょうど1週間、ということで*2、今年受験される方々は、正に今、緊張感がピークに達しつつある、というところなのでは…

2つの「節目」が交わり合った瞬間〜NBL1000号記念「鼎談」を読んで。

カレンダー上の連休が明けたばかりで、今日は若干余裕があったので、気になっていたNBLの1000号記念号に目を通すことができた。表紙のデザインやカラートーンからして、“いつもとは違う”雰囲気を醸し出しているこの「1000号」だが、中身の方も想像以上の充実…

“国民栄誉賞”フィーバーを眺めながら考えたこと。

5月5日は「こどもの日」ということで、おそらくは様々な思惑があったであろう状況の下、東京ドームで盛大に長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の「国民栄誉賞表彰式」が行われたようである。おかげで、夕方から夜にかけてのニュースは、「1000日計画」をはじめとする、…

これぞ企業法務の真のバイブル。

ゴールデンウィークも間もなく終わり、ということで、自分にカツを入れるべく、数か月前に手元に入手したものの、長らく目を通せていなかった『企業法務のセオリー』をに目を通してみた。スキルアップのための 企業法務のセオリー (ビジネスセオリー 1)作者:…

現在の原発賠償紛争解決のシステムに足りないものは何か?

既に震災から2年以上が経ち、「アベノミクス」バブル的な事象すら巷では散見される中で、ともすれば忘れられてしまいそうな「原発事故」だが、本格的な解決にはまだ程遠い、という状況が報じられている。 「東京電力福島第1原子力発電所事故を巡り、裁判以外…

「脚注」に示された立法担当者の矜持〜平成24年改正著作権法コンメンタールより

先の著作権法改正に対応した「著作権法コンメンタール」の別冊が出た、と聞いて以降、買うか買うまいか、長らく迷っていた。普通、この手の本はそんなに面白い読み物、というわけでもないから、会社で一冊買っておいて、必要な時に引けば足る、という感覚で…

落日のバルサに想う。

これまで“世界最高峰”の名を欲しいままにしていたリーガ・エスパニョーラの2強が、相次いで準決勝で散った今年の欧州チャンピオンズ・リーグ。先に行われたレアル・マドリッド対ドルトムントの試合の方は、モウリーニョ監督らしいあきらめの悪さ、ゆえか、地…

「利用規約」の本音と建前がわかる本。

引き続きゴールデンウィーク期間中、ということで、書きそびれていた書評をまた一つ。 これも今さら感が強いのだけど・・・。良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方作者: 雨宮美季,片岡玄一,橋詰卓司出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2013/03/1…

2013年4月のまとめ

結局、先月末、頭の中に描いていた最悪のシナリオ通りに過ぎていってしまった4月。 ついこの前書いた気がする「月のまとめ」のエントリーを、纏めるべきものが何もない中で書かねばならない、というのはすごく切ない。自分がブログ上で弱音を吐くとき、とい…

そもそも「法務による契約書の管理」が必要なのか?〜BLJ2013年6月号より。

「ゴールデンウィーク」といっても、それらしい生活は到底送れそうにない状況ではあるが、それでも、雑誌に目を通すくらいの余裕はあった、ということで、遅まきながらBLJの最新号を開いてみた。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 06…

変わりゆく「強さ」の基準。

ここ10年位、荒れるのがすっかり定番になってしまった感がある、春の天皇賞。 そして、今年もご多分に漏れず、昨秋以降連勝街道を突っ走っていたゴールドシップがまさかの5着に敗れ、馬連、ワイド、3連単複、とちょっとした波乱を引き起こすことになってしま…

冷え切った夜に思うこと。

今日はとにかく寒かった。昨日外出した帰り道に“冬の気配”を何となく感じ、朝起きてからも、「暖房付けた方がいいんじゃないか、今日は」と思いながらも、「待て待てもう4月だぞ・・・」と逡巡しながら過ごし、夕方のニュースで半世紀ぶりの寒さだった、と…

「順当に勝つ」がゆえの難しさ。

終わってみれば、1番人気のロゴタイプ&ミルコ・デムーロが完璧な騎乗を見せて「1冠」目を制した今年の皐月賞。 2着以下も、エピファネイア、コディーノ、という人気通りの決着で、実に順当過ぎる結果、となった。思えば、ロゴタイプは朝日杯を制して以来…

荒れた桜が占う今年のクラシック。

2歳戦で形成されかかった序列が、トライアルレースで見事なまでに覆り、“先が読めない混戦”というのが専らの評判だった今年のクラシック第1戦、桜花賞。そして、そんな前評判どおりに、チューリップ賞勝ち馬の1番人気・クロフネサプライズが最後の直線で失速…

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