2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年1月のまとめ

月間のページビューを数えてみたら、年明け早々36000件強、と一昨年の11月以来(!)の数字になっていた。 ユニークユーザー数は、23000人弱、とそんなに多いわけではないので、月の半ばくらいに繰り広げた一連の議論を見て初めて訪れてくださった方が多かっ…

「iPad」商標問題

「問題」といった大仰なタイトルを付けるほどの話なのかどうかは分からないが、米アップル社が「iPad」の発売を発表して間もないこの時期に、もう商標の話題が出ている。 「米アップルが27日発表した携帯情報端末「iPad(アイパッド)」と同じ商品名を富士通…

四大陸選手権に出た意味。

欧州選手権と並ぶISU公式大会であるにもかかわらず、五輪直前という間の悪さもあって、米国代表勢はもちろん、地元のキム・ヨナすら出場しなかった四大陸フィギュア。 そんな中、満を持して出場した浅田真央選手、鈴木明子選手の日本勢は、見事ワン・ツーと…

危ういバランス。

検察審査会での審議の行方が注目されていた明石市歩道橋事故で、ついに神戸の検察審査会が法改正後2度目の起訴相当議決を行った。 「兵庫県明石市で2001年7月、11人が死亡した歩道橋事故で、業務上過失致死傷容疑で書類送検され不起訴処分(嫌疑不十分)とな…

新しい時代の挑戦は実るか?

本日開設された(らしい)「法プラス」という「法律情報専門サイト」。 http://houpl.us/ 日経新聞のベンチャー企業面に、↓のような記事が載っていたので、気になって覗いてみた。 「専門サイト運営のオーセンスグループ(東京・港、元栄太一郎社長)は27日…

「人名」商標をめぐる戦い

以前、本ブログで紹介したことがある、「歴史上の人物」をめぐる商標審査の問題だが*1、あれから1年半経って、一つの答えが示された。 「山口県萩市は25日、東京の企業が行った幕末の志士、吉田松陰らの商標登録を特許庁が取り消す決定をしたと明らかにした…

「権利制限一般規定ワーキングチーム報告書」に思うこと。

先週、文化審議会著作権分科会法制問題小委員会に提出された「権利制限一般規定ワーキングチーム報告書」。 (http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/housei/h21_shiho_07/pdf/shiryo_3_2.pdf) 報告書の冒頭でも書かれているように、これはあくまで「…

「職務著作」をめぐる判断の揺れ

本来はフリーの立場にあるカメラマンが、依頼者との密接な関係の下で写真を撮影した場合に、その写真の著作権が誰に帰属するか・・・というのは、古くて新しい問題だ。 もし、カメラマンが撮影した写真が、 著作権法15条1項 「法人その他使用者(以下この条…

負のスパイラル

前々から話題になっていた法科大学院の定員削減問題だが、この日の日経紙に、ついに以下のような記事が掲載されることになった。 「全国の法科大学院74校の2010年度の募集人員が計4904人と前年度から861人減り制度導入後に初めて5000人台を下回ったことが22…

「日本版フェアユース」の叩き台公開。

ここのところ一気にトーンダウンしている感のある「日本版フェアユース」。 20日には、文化審議会著作権分科会・法制問題小委員会に設置されたワーキングチーム(土肥一史・一橋大大学院教授)の報告書が提出された(http://www.bunka.go.jp/chosakuken/sing…

ジェフは蘇るのか。

昨シーズン、予定調和的に最下位、そしてJ2転落の憂き目をみたジェフユナイテッド市原・千葉。 降格が決まった時は、もうこのまま二度と浮き上がってこれないんじゃないか、という不安を抱いていた筆者だが、江尻篤彦監督の留任、そして、先日行われた新体制…

「スズ」のオーナーの死。

新聞の訃報欄に、元日本臓器移植ネットワーク会長・小紫芳夫氏(82歳)逝去の報。 本職は倉庫会社のオーナー社長・会長さんだったようだが、前記のとおり、臓器移植ネットワークの初代会長としても名を馳せられた方だし、筆者個人的には、「スズ」の冠で愛馬…

「ローリング・ストーンズ」への挑戦

ローリング・ストーンズをリアルに体感した世代ではない自分でさえ、「ベロマーク」と言えば、彼らを思い浮かべるのだから、60年代から70年代くらいに青春時代を過ごした人々にとってはなおさらだろう。 以下で取り上げるのは、そんな「ベロマーク」をめぐっ…

それぞれの立場、それぞれの意見。

「新たに法曹になる人々の進路如何」を主なテーマとした当ブログの1月15日付のエントリー*1に対し、いくつかのレスポンスをいただいているので、この場を借りてお礼を申し上げるとともに、それを踏まえて、(水掛け論にならないレベルで)ささやかなコメント…

気持ちはわかるけど・・・

元秘書が次々と逮捕されたにもかかわらず、民主党大会で相変わらず「全面対決」とばかりに怪気炎を上げていた某党幹事長。 “自分ばかり狙いうちしやがって”という思いは理解できなくもないのだが、政治資金の流れが正確に記載されていない、という事実は現に…

祝200万PV

ブログ開設から約4年5カ月。 開設以来、数字を刻み続けているページビューカウンターも、遂に200万の大台を超えた。 相変わらずのマイペース更新ではあるが、引き続きご愛顧いただければ幸いである。

鉄は熱いうちに、ともいう。

法務フィールドの大先輩であり、尊敬するブロガーのお一人でもあるdtk氏が、当ブログの数日前のエントリーを参照されつつ、「企業内弁護士から法律事務所に転職した知り合いの弁護士」のものとして、以下のようなコメントを紹介されている*1。 「企業内部に…

これも一つのドラマ

昨年12月17日に死去した涌井紀夫最高裁判事の後任に、白木勇・東京高裁長官が任命されることが決定されたそうである*1。1月15日付。 Wikipedia掲載情報によれば、白木長官は、1990年に竹崎・現最高裁長官(88年)、山室元判事(89年)に続いて陪審・参審制度…

「成人の日」の悲劇。

成人の日に合わせた「3連休3日連続開催」。昨日までは馬券の収支がいい感じだったこともあって、 「新成人の半分以上の歳月を生きた明け10歳馬*1がオープンレースを快勝するなんてすごいですね。」 的なめでたい記事でまとめようと思っていたのだが、今日の…

「企業」に一体何を求めるつもりなのか?

新年早々、日経の法務面の「傍聴席」*1を読んで“カチン”と来たので、コメントしておく。 この日、このコラムで取り上げられているのは、日弁連副会長の小林優公氏(61)。 で、この人が何を言っているかと言えば、 「先輩弁護士がいる法律事務所での職場内訓…

「官僚は一生の職業」か?

今日の日経新聞のコラム『風見鶏』に「脱官僚論と職業選択」というタイトルで、「学生にとっての魅力を取り戻すために「キャリア官僚」の制度改革をどのように進めていくべきか」を示唆する記事が掲載されている*1。 20世紀の終わりごろからもうかれこれ10年…

私的整理か法的整理か。

日本航空の再建をめぐって、激しい綱引きが繰り広げられている今日この頃。 今の社長が就任した頃から「経営的に危うい危うい・・・」と言われていた会社だし、今さら慌てるような話でもないと思うのだが、“ナショナル・フラッグ”にこだわりを持つ人々にとっ…

「転んでもただでは起きない」精神。

キヤノンマーケティングジャパン株式会社が掲げた「訳あって、今年の採用活動に出遅れます」という宣言文が、あちこちで反響を呼んでいる*1。 ポッと出のベンチャー企業ならまだしも、「キヤノン」ブランドの国内営業を一手に担い、キヤノン株式会社とともに…

法律情報DB市場争奪戦の行方。

今日は珍しく、日経紙の投資・財務面からのネタを一つ。 「会計事務所向け情報処理サービス大手、TKCは法律情報データベース関連の売り上げが2010年9月期に前期比1億円増の10億円強になりそうだ。主力の「TKCロー・ライブラリー」を弁護士事務所向けに拡販す…

ベストアルバムにありがちな不満。

最近CDショップに行く機会もめっきり減ってしまって、誰がどんなアルバムを出しているかなんてことにもだいぶ疎くなってしまっている。 ゆえに、槇原敬之が最近ベストアルバムを出した、ってことも、今日の日経の夕刊の記事を見るまで知らなかった。 「Smili…

今年も出た知財年報

出た時からずっと買い続けている早大COE発『知財年報』。第5弾となる2009年版も昨年末に公刊されている。 「判例・学説の動き」と、いくつかの特集で構成されているこのシリーズ。 特に前者の方は、毎年の動きを大まかにフォローするにはちょうどいい具合に…

「堅実」には走れない。

いろいろやろうと思って、仕事をため込んだり、資料をいろいろと揃えたりするものの、結局終わってみれば何もできずに終わる、というのが年末年始休暇(というか、長期休暇全般に共通)にありがちな傾向なのだが、今回もご多分に漏れず。 頭の中で風呂敷を広…

想定の範囲内の波乱。

ここ数年の箱根駅伝を見ていて思うこと。 以前に比べて傑出した選手が減ってきているように思える上に、上位を狙う学校が増えて、いい選手が分散するようになっているから*1、もはや「ちぎって独走V」とか「2強ガチンコ対決」*2みたいな展開はちょっと考えに…

ついに「10年代」突入。

「2000年問題」の対応に追われて年末年始スタンバイしていたり、「新世紀祝い」で静かに祝杯を上げていたりしたのはつい昨日のことだと思っていたのに、早いもので21世紀に突入してからはや10年目になる。 これまで、自分が過去の出来事を整理する時の年代カ…

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