2014-01-01から1年間の記事一覧

「盆暮れ正月」というけれど。

世間では、「お盆」ということのようで、週も後半に向かえば向かうほど、会社の中を緩んだムードが覆ってくる。 特定の業種のような、“一斉休暇”の慣行はないから、自分は普段と変わらず出社しているし、周りを見回しても、そんな人がチラホラ、という感じで…

目的と手段のアンバランスさが気になる。

ビッグデータの利活用だの何だの、という以前の話として、「個人情報」という存在がいかにセンシティブなものか、ということを、“これでもか”というほど企業実務の世界に思い知らせてくれた「ベネッセコーポレーション事件」。そして、そのインパクトは、霞…

「グッド・ウィル・ハンティング」をもう一度。

最近、日本でも海の向こうでも、自分が一昔前に映画に熱狂していた時代の名優たちの訃報を、しばしば見かけるようになってきている(それだけ、自分も歳を取ったということなのだろう)のだが、今朝のニュースは、特にショックが大きかった。 「米映画『グッ…

そういえば、いつの間にか9周年通過・・・

8月4日が、このブログの「開設記念日」だということに、3日遅れで気が付いた・・・。 ま、今年はそんなにキリが良い年でもないのでご愛嬌だが、これが来年だったら、かなり凹んだことだろう。ちょうど570万ページビュー。毎年思うことだけど、随分遠く…

検察審が同じ過ちを繰り返さないようにするために。

東京第5検察審査会が、東電の元役員3名(勝俣元会長、武藤元副社長、武黒元フェロー)に対して「起訴相当」と議決した、というニュースが、31日の夕刊から今日にかけて、大きく報道されている。検察審査会法のルール上、“強制起訴”に至るまでには、さらに「…

2014年7月のまとめ

前半はワールドカップの喧騒の中で、別次元の名勝負の数々を心行くまで堪能することにありったけの時間を費やし、後半は「時差」の切り替えと、夏休みモードに突入する前の“やっつけ無茶振り”に手こずりながら、何とか生き長らえた・・・という感がある7月。…

「第三の法廷」が猛威を奮う時代に積み重ねられた不幸な事例。

今月初め頃の衝撃的な記者会見に始まり、連日のように何らかの話題が報じられている「ベネッセ顧客情報漏洩事件」。法務・コンプライアンス関係部門に身を置く者としては、こういう、世間に名の通った会社が“叩かれる”状況を目にしたときに、「リスク管理の…

実務家の勇気あるコメント

会社法改正案が成立した、ということで、どの法律雑誌を見ても、関連する特集がてんこ盛り、といった感がある今日この頃。法案が成立した、といっても、「会社法の条文を見ているだけでは実務はできない」のがこの業界で、施行規則が公表されない限り、「改…

(おって執筆予定)

景表法改正案の行方〜高まる懸念に打つ手はあるか?

以前、消費者委員会傘下の専門委員会が答申を出した際に、「新時代への突入」というフレーズとともに、このブログで取り上げたのが、景品表示法改正の動きだったのだが*1、日経紙の法務面に、現在の関係者の戸惑いぶりを上手にまとめた署名記事(渋谷高弘記…

世界を震わせた120分間の激闘。

W杯の期間中は、大抵、暇さえあれば(&部屋にテレビがあれば(苦笑))テレビにかじりつく生活になる自分だが、決勝戦の試合との巡りあわせはなぜか悪く、リアルタイムで最初から最後まで見られた、ということは、実はほとんどない*1。だから、8年前のジダ…

勇敢で美しかった敗者を称えたい。

とうとうブラジルのW杯も最後の決勝戦まで終わってしまった。個人的には、過去のW杯(真面目に見始めてからでも、もう何回目か分からない(苦笑))の中でも一番レベルが高く、エンタテインメント性にも優れた大会だったと思うだけに、夜更かし&早起きのコ…

魔法が解けた後の空しさ。

優勝候補と目されていたチームのエースが負傷で試合に出られない。キャプテンも累積警告で出場停止。負けたら終わりのトーナメント戦で、次は準決勝。 相手はライバルの強豪チーム。これが「ジャンプ」の某有名コミックの中の話だったら、他のメンバーが穴を…

許されざるフライング報道〜債権法改正をめぐって

もう、「いつ始まったのか」ということを忘れてしまうくらい長い間続いている、民法(債権法)改正の議論。2度のパブコメを経て、いよいよ法制審議会部会での議論も、改正要綱を取りまとめるための最終ステージに入ってきているのだが、それでも、いくつかの…

向かう先が見えない「営業秘密」法制。

発刊されてから少し日が経っているが、ジュリスト夏の知財特集、ということで、「特集 営業秘密その現状と向かう先」関連の記事を読んでみた。Jurist (ジュリスト) 2014年 07月号 (雑誌)出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2014/06/25メディア: 雑誌この商品を…

徹底的なリアリズムの先にあるもの。

名実ともに、“世界最高峰”と称するにふさわしい戦いの舞台となっているブラジルW杯2014。 フットボールの美しさと残酷さを思う存分堪能できた幸福な日々も、残りあとわずか。グループリーグから決勝トーナメントの1回戦くらいまで続いていたいかにも南…

華は消え、本当の勝負だけが残った。

決勝トーナメント1回戦は、派手な攻撃の応酬に、ゴールキーパーの再三の美技、と、「個」の輝きがいつになく際立っていたブラジルW杯だったが、準々決勝に入って、さすがに「優勝まであと何歩かの潰しあい」の色が一気に濃くなってきた。そして、4試合終わっ…

ラテンのリズムが熱すぎて・・・。

4年に一度、世界最高峰のチームが集まって、しかも、その“上澄み”のチームだけでノックアウト方式で戦うわけだから、W杯の決勝トーナメントの試合が面白いのは、ある意味当たり前、と言える。ただ、いつもの大会であれば、1回戦8カードのうち、1つや2つは…

惜しみなく明かされた模倣品対策のレシピ。

時々知財関係の特集が組まれるBusiness Law Journal誌だが、これまで多かった著作権関係のネタに代わり、今回は「模倣品対策」ということで、商標法、意匠法、不競法の特集を組んできた。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 08月号 [雑…

2014年6月のまとめ

すっかり亜熱帯気候になったこの日本で、ゲリラ豪雨と総会前後のドタバタを避けながら、地球の向こう側の好勝負を眺めて現実逃避しているうちに、今年の折り返し地点を迎えることになってしまった。月間のトータルアクセス28000件強、ユニークユーザーは2100…

これもまた一つの伝説〜ゴールドシップ、宝塚記念連覇。

W杯も決勝トーナメントが始まり、しかも、最初の2カードが、南米勢同士の見応えある試合だったこともあって*1、完全にブラジル時間に合わせた生活になってしまった週末。 ・・・で、起きた頃にテレビを付けたら、例年「忘れた頃に宝塚」という感のある夏の…

南米の南米による南米のためのワールドカップ(笑)

日本代表の戦いぶりからして、いろいろと共通点が多い、と指摘されるのが、8年前のドイツW杯。・・・で、懐かしくなって、このブログの8年前くらいのエントリーを見返していたら、ちょうど「欧州の欧州のための欧州による・・・」というフレーズが出てきて、…

“サムライ”達をリスペクトしすぎたゆえの悲劇。

2敗1引き分け、グループC最下位。誰もが去就に対して同じ感情を抱くであろう、明快な結果を前に、ザッケローニ日本代表監督が、辞意を表明した。 「今回のメンバーも戦術も決めたのは私。敗退の責任はすべて私にある。この代表を離れなければならない」(日…

潔く散った青。

W杯グループリーグC組の最終戦。 大方の視聴者の予想通り、日本代表は、今大会屈指の強豪、コロンビアの前に叩きのめされて散った。もっとも、自分の中には、1-4、というスコアの見た目よりは、遥かに“いい試合”だったな、という印象が残っている。 特に前半…

埋まらない最後の1ピース。

日本中が「ここで勝つしかない」という煽りに乗せられたまま、キックオフの時を迎えたグループリーグ2試合目のギリシャ戦。早めに出勤して、職場のテレビで戦況を見守った人もいれば、出勤時間を遅らせて最後まで自宅でテレビにかじりついていた人もいただろ…

予備試験をめぐる迷走と、今、考えるべきこと。

最近、「カラスの鳴かない日はあっても、法科大学院が叩かれているのを見かけない日はない」と言いたくなるくらい、現在の法曹養成制度に対する逆風が吹き荒れている。法科大学院の募集停止はもはや20例近くに達し、最近ではベタ記事にすらなるかならないか…

進化の証を見せるのはこれからだ。

休日にしては、早めに起動して、テレビを付けたのが午前10時前。 そして、現地からの映像に食らいつき始めてから20分も経たないうちに、飛び出した本田選手の美しいゴールに血が湧き立つ・・・。だが、今日、ヒートアップできたのは、その瞬間までだった。物…

一つの歴史が終わった残酷な瞬間。

開幕戦からいきなり、西村主審にスポットが当たってしまい、日本人にとっては何とも落ち着かない立ち上がりになったブラジルW杯2014。件のジャッジに関して言えば、PKを取られたロブレン選手のプレーが、結果的にそのまま流してもブラジル国民からバッシング…

そしてまた、4年に一度の祭典が始まる。

まだまだだいぶ先の話だと思っていたブラジルW杯が、いよいよ開幕しようとしている。冬の五輪と同じで、何となく節目節目の年に巡ってくるこの大会。 日本代表が出場し始めてからの回数だけをカウントしても、自分にとってはもう5回目になる。ニュースで話題…

景表法が新時代に突入したことを象徴する答申。

景表法、と言えば、“偽装表示”問題で、昨年後半の法務業界の話題を独占し、今の国会でもその辺を受けた法改正がなされたばかり、という旬な法律なのだが、ここに来て、さらに、業界的には物議を醸している新制度導入の動きが進んでいる。 「不当景品類及び不…

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