歓迎する市場の風がこのまま吹き続けますように。

先の週末の間に行われた日銀総裁の交代劇。前々から決まっていた話とはいえ、ワンパターンな”緩和”に固執し続けた末に、最後まで思い描いたような結果を出せなかった前総裁。 最後の最後に物価だけは想定を超えて急上昇し”帳尻を合わせた”形にはなったが、物…

突き抜けた才能。

早いものであっという間に季節はクラシック第一弾、桜花賞。土曜日まで自分が気にしていたのは武兄弟の動向で、何といっても兄・武豊騎手は前週の大阪杯、ジャックドールで逃げ切って見事にGⅠ最年長勝利記録を更新したばかり。そんな今も昔も当代一流の騎手…

世間の水を怖れるなかれ。

前にも書いたが、「春」と聞いて思い出すのはいつだって↓である。春~spring~アーティスト:Hysteric Blueソニー・ミュージックレコーズAmazonこの曲の儚いトーン同様、決して風のぬくもりほど心が温まらないのは、四半世紀経った今でも「入社式」前後の陰鬱…

2023年3月のまとめ

恐ろしい勢いで過ぎていく日々。気が付けば1年も4分の1を終えようとしていて、外の空気もすっかり春めいている。なんだかんだ言っても、今の状況は、忙しさがそれなりに報われるようになっていて、今月の月次は過去最高を更新。 滅茶苦茶大きな仕事をしたわ…

「神風」を常に吹く風にするために

月初めから豪快にかっ飛ばして、朝にささやかな楽しみを与えてくれた、唐池恒二JR九州相談役の『私の履歴書』。いよいよ終盤を迎え、何が出てくるか、と思ったところで登場したのが、観光政策に対する痛烈な「提言」だった。 「政府は「ビジットジャパン」キ…

”2匹目のどじょう”は逃しても、逃がさなかった大魚。

もはやすっかり3月末の風物詩となったドバイワールドカップデー。先月のサウジアラビアでサウジカップ優勝をはじめとする華々しい活躍を見せた馬が多かったこともあり、今年も例年以上に豪華な布陣で乗り込んでいくこととなったのが、日本調教馬陣営で、実際…

「日本勢圧勝」で気付く”いないもの”の存在感

4年ぶりに日本国内で行われたフィギュアスケートの世界選手権。一時に比べればかなり熱は冷めてしまっているとはいえ、開幕早々から日本勢の華々しいニュースを目にすれば結果が気にならないはずがない。ペアの 三浦璃来・木原龍一組を皮切りに、女子、男子…

安住できる地などどこにもない。

多くの会社で決算期末を迎える3月。個人投資家にとっては、配当を取るか、それとも配当取り狙いの投資家が殺到して値上がりしたところで益を確定させるか、その辺の駆け引きも出てくるタイミングなのだが、そんなささやかな思惑を吹き飛ばすかのように相場は…

「憧れ」を超えた先の景色。

何となくそんな予感はしてたけど、結局2日続けてWBCの話をすることになってしまった。 第5回WBC決勝、日本対アメリカ、3-2で勝利。 日本代表は14年ぶり3度目の優勝。 今日の昼くらいから飽きるほど眺めたニュース速報だが、自分は、その字面以上に今回の優勝…

もう14年も経ったのか・・・。

ワイドショーやバラエティ番組はもちろんのこと、普通のニュース番組ですら、地上波のテレビ局のそれを日常的に見る機会がなくなって久しい。情報はネットか新聞か、いずれにしても冷静な文字媒体。スポーツ中継の映像は眺めるが、それも週末の楽しみを除け…

久々に見た「ストライキ」のフレーズに思うこと。

「春闘」という言葉を聞かなくなって久しい昨今だが、今年の春季労使交渉の結果は、実に衝撃的なものだった。日本を代表する大企業が提示する回答は、金額も賃金改定率も自分が気にし始めてからは見たことのないような数字で、会社によっては満額どころか労…

これもまた、日常だ。

「マスク着用に関する政府方針」なるものが今日から変わった、ということで、街行く人の姿もガラリと変わるかと思ったら、案外そうでもなかった月曜日。ざっと見た限り、通りがかった人々の8割くらいは依然としてマスク着用。時々、確信犯的に”素顔”を晒して…

そしてまたやって来たこの日。

あの日から、とうとう干支が一回りしてしまった。「12年」と言えば、人生の中でも一つの節目になる期間。あの頃地元の学校に通っていた子供たちは、例外なく都会へ、あるいは社会へと飛び出していく。働き盛りだった人々は「引退」の時を迎え、津波禍を生き…

これも過渡期の混乱に過ぎない、のなら良いのだけれど・・・。

今年も3月総会の季節となり、今週に入ってから次々と手元にいろいろな会社から定時株主総会の招集通知が届くようになった。この3月総会は、昨年9月の改正会社法施行から6ヶ月が経過し「電子提供制度」が適用される最初の総会期、ということで注目して見てい…

春の風が呼び起こす記憶。

競馬の世界で「3月」といえば始まりの季節である。新人騎手たちがデビューし、新たに厩舎を開業した調教師たちが緊張の面持ちでパドックに出てくる。ちょうどクラシック第一弾に向けた3歳馬たちのトライアルレースが始まる時期でもあり、運が良ければ一週目…

蘇った記憶。

時間が過ぎていくうちに、何となくおぼろげになっていた記憶が一つのリリースで蘇った。鹿島建設株式会社が出した「独占禁止法違反事件における判決(控訴審)について」というリリース。www.nikkei.comもちろん、東京高裁で判決が出た、というニュースは電…

2023年2月のまとめ

時が過ぎるのは一瞬。連日、あれやこれやと猛烈な仕事の波に襲われている間に、はや今年も2か月が過ぎ去ってしまった。目の前に期限が迫る仕事を優先し続けた結果、仕事ですら後回しになっているものは数多あるし、ましてやブログをや・・・ということで、今…

真夜中の快挙と別れの季節と。

歳をとればとるほど、時が過ぎるのは早くなる。ついこの前新しい一年が始まった・・・という感覚だったのに、気付けばあっという間に今年2度目の中山開催に突入し、中央競馬の世界での「年度替わり」の時を迎えることとなってしまった。本来なら、現役を退く…

「震える手」で動かした先にあるもの

今朝の日経紙朝刊、「陸奥宗光」から始まる、ともすれば見逃してしまうくらい地味だがズシリと刺さったコラムがあった。書き手は斉藤徹弥上級論説委員。 「土地は公のもの」震える手で という見出しの記事である*1。何といってもインパクトがあったのは、中…

確変。

日本にいる時から一流の資質を備えた選手だ、ということには気付いていたつもりだったのだけれど・・・。プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC所属、三笘薫選手の快進撃が止まらない。川崎から欧州に渡り、W杯予選では天王山のアウェー…

2023年1月のまとめ

1年前のこの時期も寒い寒い、と言っていた気がするが、今年は特に月後半、東京はしばらく経験したことのなかったような寒波に襲われた。これも異常気象であることに違いはないのだが、いわゆる「温暖化」とは逆行してないか?今世界中でやっている「対策」の…

知財高裁に救われたルブタン

判決自体は昨年末に出ていたようだが、地裁判決の時とは違って判決時点での報道はほとんどなく、しかも、最高裁のウェブサイトにアップされるのが遅れたためか、今週くらいになってようやく話題になった「ルブタンのレッドソール」の不正競争行為差止請求事…

突きつけられたリミットと未だ消えぬ疑問

JPXが昨夏から始めた「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」。第1回の頃から既に不穏な空気が漂っていたのだが*1、その流れは遂に変わらないまま、残酷な結論が示された。 「東京証券取引所は25日、プライム市場などの上場基準に満たなくても暫定的…

いつまで続くかこのブーム。

昨年暮れくらいからの傾向が、年が変わってもまだ続いている。日経紙の紙面を開けば、「賃上げ」。そして「リスキリング」。有名な企業がバスに乗り遅れるな、とばかりに「全社員向けにDX教育を実施」という、冷静に考えればただの内輪の話を外向けにぶち上…

何がこの差を付けたのか?

年始の恒例行事となっている「JRA賞」の発表。そして、今年も年度代表馬に選ばれたのは3歳(明け4歳)馬だった。www.jra.go.jp未だ多くの競馬ファンに昨年末の有馬記念の余韻が残っている中での投票結果発表だから、イクイノックスが年度代表馬に!という結…

「三連休」にも救われず。

年末年始、慌ただしく動いて新年が始まってしまっても、すぐに訪れる「三連休」で、(本当は年末年始のうちにしたかったことを)いろいろと片付けて帳尻を合わせる、というのは良くあるパターンで、今年もあわよくば・・・と思ってはみたものの、結局消化不…

まだまだ続いてほしい神話の世界。

まさか競馬中継の中で新年早々「SDGs」という言葉を聞くことになるとは思わなかったが・・・。news.yahoo.co.jp開幕週&今年最初の3歳重賞であっさり勝ち星を挙げて、重賞350勝&37年連続重賞勝利、という、もはや未来永劫塗り替えられることはないのでは・…

「順当勝ち」という奇跡のドラマ

今シーズン、大学駅伝界でずっと強い強いと言われ続け、「三冠」にリーチをかけていた駒澤大学。出雲駅伝は大会新記録で圧勝。全日本大学駅伝も最後は独走で大会三連覇、とほぼ完璧に近い歩みを続けてきたものの「箱根」だけは別物。エントリーする全ての選…

混沌の先にあるもの。

またいつものように新しい年がやってきた。さすがに50回近く、世に出てからも四半世紀にわたって同じイベントを繰り返していると感慨も薄れて様々なものがルーティン化してくるのだが、そうはいっても多少は気持ちをリセットして今年の展望を・・・と、日経…

2022年12月&通年のまとめ

日本では一年の終わり、といっても、今年に関しては、久しぶりに国境を跨いで過ごす休暇のど真ん中、という状況でしかなかったりするので、まとめも淡々と。12月のページビューは11,000超、セッションは8,000弱、ユーザー5,000弱。最後の数日で少し時間がで…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html