2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2019年5月のまとめ

10連休の途中から始まった5月。 連休が明けても、世の中のカレンダーとは別次元の時の流れの中に身を置く形になって、少々もどかしいところもあるのだけれど、その分、ブログの更新だけはコンスタントにできるようになって、それだけはありがたい、の一言に…

黒い羊。

世の中には、いろんな会社がある。「年がら年中新しい人が入ってきては、先にいた人がどこか他の会社にいってしまう」というようなところもあれば、「定年以外の退職、転職は一大事」みたいなところもある。 どちらがいいとか悪いとか、という話ではないのだ…

最近の法律雑誌より~法律時報2019年6月号

昨日のエントリーに続いて、法律時報の最新号より。法律時報 2019年 06 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2019/05/27メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 特集「民事司法のIT化」 何といっても、特集が、この先数年、法曹界のホットイシ…

最近の法律雑誌より~ジュリスト2019年6月号

本格的な月末モード、ということで法律雑誌も続々届いているわけだが、今回はどれも結構読み応えあるな、ということで、まずジュリストから。ジュリスト 2019年 06 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2019/05/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ…

安易な「第三者委員会主義」への戒め。

月曜日の日経法務面、最近は担当記者の興味関心と自分の興味関心がマッチしていないせいか、週によって、主観的な”当たりはずれ”*1が大きいのだが、今回は中村直人弁護士の切れ味鋭いコメントに思わず目が留まった。サブ的な位置づけの囲み記事*2だが、「相…

これが、日本ダービーだ。

先週日曜日、外国人騎手の騎乗馬がまたあっさり勝ってしまったこともあり、エントリー*1の中では、 「最後のダービーくらいは日本人騎手にも意地を見せてほしい」 と書いておきながら、深く考えずにサートゥルナーリアを本命&絶対軸に据えてしまった自分。 …

最近の法律雑誌より~BUSINESS LAW JOURNAL 2019年7月号

月末に差し掛かってきたこともあるので、そろそろ法律雑誌の特集でも。今月第一弾は、不定期購読のBLJ。 特集が「海外取引における最近のトラブル類型と対応策」ということで、ここは迷わず購入させていただいた。Business Law Journal 2019年 07 月号 [雑誌…

他人事、とは笑えないお話。

コンプライアンス系の話をするときに、ニュース等で話題になった他社事例を引っ張ってきてネタにする、というのは、どこの会社でもやっていることだと思うのだけれど、特にその手法が有効な商標の世界で、ドキッとするようなニュースが流れていた。headlines…

切り返しの「正論」と、大学発特許をめぐる根源的な問題と。

先月もこのブログで少し取り上げて、それなりに読んでいただけた↓という記事がある。k-houmu-sensi2005.hatenablog.comそして、22日に小野薬品が「PD-1特許に関する報道を受けての当社コメント」というプレスリリース(https://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n19_0…

Ruth Bader Ginsburg判事の人生と、これからの自分と。

よく考えたら、もう2年くらい出張の飛行機の中でくらいしか映画というものを見ていなかったな、ということに気が付いて、久々に映画館に足を運んだ。www.finefilms.co.jp86歳を迎えた現在でも、米国連邦最高裁で現役の判事として活躍されているルース・ベイ…

「魂」は燃え尽きたのか?

正直言うと、最近の日本のプロ野球には、もはやほとんど興味を惹かれなくなってしまっているのだが、やはり自分と同世代の選手の「引退劇」となると話は別だ。 「日米で活躍、通算100勝、100セーブ(S)、100ホールドの「トリプル100」を達成した巨人・上原…

企業の「内部浄化」に期待することの虚しさ

小さい記事ではあるのだけど、ちょっと気になった「不祥事、監査役に優先報告 経産省指針 内部調査もみ消し防ぐ」という見出しの日経の記事。 「経済産業省が新たにまとめるグループ会社の企業統治(ガバナンス)に関する指針の内容が分かった。企業の内部監…

気が付けば、昨秋の再来・・・。

いよいよ春のG1シーズンも大詰めに入ってきた、ということで、今日は牝馬クラシック二冠目、オークス。桜花賞を圧勝したグランアレグリアは、NHKマイルカップに回って不在となったし、そのレースでの斜行の結果、今週も引き続きルメール騎手はいない、という…

「法務」はどこに居るべきなのか?

今日はゆったりとした休日、ということで、ちょっとかしこまったエントリーを。どこの会社で、というわけではないのだけれど、最近、「法務部」をたたんでしまう会社が結構目立つようになってきた気がする。歴史を紐解くと、半世紀くらい前までは、一部の大…

センセーショナルな見出しの裏側で。

最近、選挙が近いせいか、ITプラットフォーマーの話でもなんでも、「中小企業を守ろう」という掛け声の政策論をよく見かける。 そして、ついに知財の話でも、「中小の知財 大手が奪う」というセンセーショナルな見出しのコラムが出たのを見かけてしまったの…

最近、嬉しかったこと。

長く「企業法務」を看板に掲げてブログを書いているとその縁で知り合う方も出てくるし、それがきっかけでかれこれ10年近くやり取りさせていただいている方もいらっしゃったりするのだけど、リップサービスだと分かっていても、 「○○さんのブログを見て、私も…

遅すぎた「令和初上げ」

元号が変わって、日常が戻ってから7日間、ずっと下がり続けていた日経平均が、 今日ようやくわずかに上昇に転じた。日本人が長い休暇に浸っている間に、大統領が発したツイートを皮切りに市場に大きな不安を与え続けている米中通商紛争。 そして、そんなムー…

「プロパテント」を唱え続けた先生の訃報に接して

いつもだったら、何の気なしに見逃しても不思議ではなかった今朝の日経紙の訃報欄。 でも、たまたま目にした時に限って・・・という感じである。 「相沢英孝氏(あいざわ・ひでたか=一橋大名誉教授)5月10日、多臓器不全のため死去、65歳。告別式は5月18…

これで「攻めの戦略」と言われても・・・

最近知財絡みのエントリーが多いのだけど、今日も日経紙の法務面が、非常に〝美味しい”ネタを提供してくれているので、ちょっと取り上げてみることにする。 ずばり、「『攻めの知財』シフト進む」という見出しの記事。 「日本企業に「攻めの知的財産戦略」が…

久々に放たれた稀代の逃げ馬の輝き。

前週とはうって変わって良い天気に恵まれ、雹が降ることもなくパンパンの良馬場で順調に進行した今週の東京競馬。 メインのヴィクトリアマイルは、出れば確実に圧勝したはずのアーモンドアイが出なかったこともあって、1番人気に押されたのは同世代の2番手・…

「フェアユース」じゃなくて良かった、と思える理由

GWから、読もう読もうと思っていてしばらく寝かせていた一冊の本にようやく目を通すことができたので、感想がてらエントリーを残しておくことにする(2019年5月13日更新)。これでいいのか!2018年著作権法改正 (NextPublishing)作者: 中山信弘ほか出版社/メ…

「知財立国」時代の残り香、のようなもの~令和元年特許法改正への雑感

余裕があるようで、ちょっと何かあるとバタバタ慌ただしくなって、ブログの更新が遅れ気味になってしまうのが最近の反省材料ではあるのだが、一つメモしておきたいネタを見つけたので、アップしておくことにする(2019年5月12日更新)。10日の日経夕刊に、以…

ちょうどシーズンなので・・・。

いい加減、毎日更新するネタが尽きてきたんじゃないか、という突っ込みも受けてしまいそうだけど、まもなく旧試験組には懐かしい「母の日」が来るし、週が変われば 今や新しくもない〝新試験”も始まる、というタイミングのようなので、改めて6年前の記事を上…

Look Back Again

ここ数日、諸先輩方が、 bateau-ivre.doorblog.jp とか、 dtk1970.hatenablog.com といった記事を書いておられるので、自分も便乗?してのエントリー。 (タイトルはもちろんヤイコのヒットナンバーから(笑)。) 自分が会社の中で初めて「法務」という名の…

何にも変わらなくっても。

長い連休だったか、短い休みだったかは人それぞれだろうが、 大勢の人が揃って「令和」を迎えるのは今日が最初、という方は決して少なくなかったのではないかと思う。休みの間にテレビの特番を見て、何となく「新しい」気持ちになって職場や学校に行った人は…

聞くべきは誰の声か?~海賊版サイト対策に関する識者意見に接して

今日は終日ちょっとした長い書き物(公表予定はないのであしからず・・・)をしていたこともあって、連休中に読みたかった著作権周りの本を読み逃してしまったのだが、ふと新聞に目をやると、日経紙の法務面にちょうど面白い感じのインタビュー記事が載って…

荒れ気味の「令和」の始まり。

元号が変わったことをどこまで意識するかは人それぞれだとしても、自分も含め、世の中のほとんどの人は、この先も(少なくとも自分の周りだけは)穏やかに調和が保たれていてほしい、と願うのが普通だと思う。だが、こと競馬の世界に関しては、「令和」が始…

改正民法(債権法)施行までに、これからすべきことと、すべきでないこと ~「契約書見直し」編

今年のGWがいつもにもまして長い連休になったことで、逆に、その間に、これまで手を付けられていなかった「大きな宿題」と向き合わないといけなくなった法務担当者も、世の中には少なからずいらっしゃるのではないかと思う*1。そして、今、多くの会社の方に…

今日は「憲法記念日」だから。

ここのところずっと祝日が続いていて、だんだん「今日は何で休みなんだっけ?」ということを考えることすら面倒になってきているのだが、法務系ブログで「憲法記念日」とくれば、やはり反応しないわけにはいかない*1。で、日経紙の特集を読みながら、ここ数…

色褪せない良書とこの先の未来と。

今朝になっても新聞紙面にはまだ昨日の「改元」ムードが残っていて、Webメディアにもちらほら「令和」をタイトルに掲げた記事が載っていたりするので、あまり興味のなかった人まで思わず巻き込まれてしまいそうな雰囲気になっているのだけど、自分もここ数日…

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