2022-01-01から1年間の記事一覧

「責任追及」より先に考えるべきこと

先の週末から、何日にもわたって続いていたKDDIの通信障害がようやく「全面復旧」した、と報じられたのは昨日の夕方のことだった。 「KDDIは5日、2日未明に起きた大規模な通信障害が全面的に復旧したと発表した。4日午後にデータ通信と音声通話の利用は「ほ…

そしてまた塗り替えられていく歴史。

今週から開催地も完全にローカルに移り、いつもの如くのどかなムードになりつつある中央競馬。だが、こんな時だからこそ局地的に吹く風は熱く、時に新しい時代の幕開けを予感させることすらある。今週、まさにそんな舞台となったのが、昨年に続いて小倉競馬…

振り返れば転換点、なのかもしれない「株主総会2022」

今年は、シーズンがひと段落するギリギリまでかかわっていたこともあって、”振り返り”もなかなかできないまま過ぎていった「6月総会」のシーズン。全体的な傾向としては、すでに以下のエントリーでもまとめた通りで、株主提案を受けた会社がとにかく多かった…

2022年6月のまとめ

カレンダーをいくら眺めても平日には休みなし、そして現実には土日も含めて・・・な、6月が終わった。梅雨らしい梅雨も経験せぬまま、気が付けば季節を先取りするような猛暑。仕事も動けば、総会前後、カウンターパートも含めてあちこちで人も結構動くタフな…

まだまだ止まらない「弁護士法72条」センセーション

「AI契約書審査サービス」と弁護士法72条の関係をめぐる法務省の回答が、ハチの巣を突いたような大騒動をもたらしたのは今月の初めのことだった。k-houmu-sensi2005.hatenablog.comその後、「弁護士法72条と抵触しない形でのAIを利用した契約業務支援サービ…

瞬く間の頂点。

「宝塚記念」といえば、有馬と並ぶ夏のグランプリレース、とされながらも、春から秋にかけての微妙な時期に設定されていることもあり、ファン投票上位の人気馬が回避し、どことなく寂しいメンバーで構成されることが多いレースだった。2020年、2021年と連覇…

断罪された「隣の不幸は蜜の味」思考。

過去の逮捕歴に関するツイッター投稿の削除をめぐり、最高裁が高裁判決を覆して原告(上告人)の削除請求を認めた*1、ということで大きな話題になっている。元々法務界隈でも多くの方が関心を持たれている話題、ということで、既に様々な方がコメントされて…

いつかブーメランにならないように。

世界の潮流に乗り遅れるな、とばかりに、最近では紙面を開けば「巨大IT」バッシング施策がどこかに載っている、というような状況になりつつあるのだが、これもその一つ。 「日本で事業を展開する海外IT(情報技術)大手が法人登記をしていない問題で、政府は…

新人騎手の快進撃が止まらない。

春の長いGⅠシリーズは一区切りつき、クラス再編成に新馬戦スタート、と、すっかり穏やかな”夏競馬”ムードになっている中央競馬。だが、GⅠの連戦は終わっても、依然として続いているのが新人ジョッキー・今村聖奈騎手の「週」の連勝記録である。5月の新潟開催…

「アルゴリズム」東京地裁判決は令和2年3月報告書をも越えたのか?

6月16日の夕方に飛び込んできた一報は、様々なところへと波紋を広げている。 「グルメサイト「食べログ」で評価点が不当に下がり、売り上げが減少したとして、飲食チェーン店がサイト運営のカカクコムに約6億4000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が16日…

感じた微かな可能性とその先にあるもの。

日本時間の15日深夜に、英国のアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS。言わずと知れた伝統のロイヤルアスコット、しかも今年はエリザベス女王の在位70周年も重なるビッグイベント、ということもあって、参戦した日本のダービー馬、シャフリヤー…

あと一歩まで追い詰めた、その先に。

気が付けばもう記事を見てから1週間・・・という古新聞ネタになってしまうのだが、幸か不幸か今日は新聞休刊日、法務面もお休み、ということで、それでは・・・とばかりに先週のネタを取り上げてみることにしたい。日経紙の法務面を飾っていたのは、以下のよ…

「回答」の読み方

今週の半ばくらいから、突如として盛り上がりを見せた「AI契約審査サービスは違法」騒動。いわゆる「グレーゾーン解消制度」での法務省の回答(https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/shinjigyo-kaitakuseidosuishin/press/22060…

紺屋の袴は何色だ?

今年も多くの会社で年に一度の大イベント、「株主総会2022」の季節が佳境に差し掛かろうとしている。かくいう自分は、といえば、今、様々なルートで送られてくる総会招集通知の山に埋もれてあたふた・・・というところ。 仕事の関係で送っていただいたものも…

また一つ、次元を超えて。

ダービーで総入場人員が62,364名まで戻った、という話を聞いて、すっかりポスト・コロナだな・・・と思ったのは一週間前のこと。今週も日曜日の東京競馬場に32,471名だから、往時に比べればまだまだとはいえ、5000名に満たなかった昨年に比べると大きく様変…

いいじゃないか、夏なんだから。

そろそろ飲みたくなる季節だな、と思ってブログを見返したら、ちょうど毎年この時期にエントリーが上がっているではないか・・・ということで、迷わずAmazonの購入ボタンをクリックした。サザコーヒー ネルドリップ・アイスコーヒー 無糖 1000ml×6本サザコー…

2022年5月のまとめ

GWで始まり、気が付けば夏を感じさせるスコールと押し寄せる暑さの中、一カ月が終わった。未だ新規感染者数の数字は決して小さいものではないものの、日常では「新型コロナ」はもう過去のものになりつつあるようで、外に出れば、道を歩く人々の数も日が経つ…

これぞ信念。

今月、日経紙で「私の履歴書」を書かれていたのは、マンガ家の里中満智子氏だった。自分にとって、これまでは、里中氏の書かれた漫画それ自体の印象よりも、「里中氏がマンガ家を代表して文化審議会著作権分科会の委員として活躍されていた」ということの印…

レジェンドは時空を超えた。

ついこの前、2022年の中央競馬のカレンダーが始まったくらいの感覚だったなのに、気付けばもう「日本ダービー」の週だった。ここ最近のGⅠの例に違わず、今回も「混戦、混戦、本命不在・・・」という声はあちこちで飛び交っていたが、ある意味予想するのはオ…

最高裁が示した矜持。

地裁、高裁で立て続けに違憲判断が出され、大法廷回付までされていた事件だけに、おそらくこういう結論になるのだろう、と思ってはいたが、実際に示された結論は想像以上にインパクトのあるものだった。 「在外邦人の有権者が最高裁裁判官の国民審査に投票で…

「乗り替わり」のドラマ。

レース前から「混戦、混戦」と念仏のようなフレーズが飛び交っていた今年のオークス。現・3歳牝馬陣に関しては、元々、抜けた存在の馬がいなかったうえに、一冠目の桜花賞でそれまで実力上位と思われた人気馬たちを差し置いて、重賞未勝利のスターズオンアー…

民事訴訟法改正のささやかな余波。

「民事裁判手続IT化」を旗印に進められてきた民事訴訟法の改正が、国会での改正法の可決成立により一つの節目を迎えた。 「民事裁判をデジタル化する改正民事訴訟法が18日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。訴状の提出から口頭弁論、裁判記…

白馬の伝説はまだ続く。

よく言われることだが、競馬の世界で英雄視されるパターンは2つ。一つは、マルゼンスキーからディープインパクト、最近ではアーモンドアイに至るまで、圧倒的な強さで勝ち続けて伝説になるパターン。もう一つは、強さを見せつつも、ケガによる頓挫あり、一…

「対前年比」の罠。

緊急事態宣言も、まん延防止もなかった今年のゴールデンウィークは、久々にどこに行っても結構な人出だった。個人的なことを言えば、コロナ前なら、GWで長めに休みを取れる時はさっさと国外に逃亡していたし、そうでなければ、あえてどこに行くにも高くつく…

大外枠から生まれたドラマ。

日曜日の朝は、いきなり海の向こうのダービーの話題から始まった。いかにUAEダービーの勝ち馬だからと言っても、日本から渡って簡単に勝てるレースではないよな・・・と思っていたから、クラウンプライドの惨敗*1は想定の範囲内。だが、勝ち馬が、前日の”繰…

省かれたディテールにも意味はある。

何となく”平時”に戻ったムードも強かった今年のGWだったが、後半の三連休最後の日に紙面に掲載された海外発のオピニオン記事を読んで、つかの間の享楽ムードも一気に吹っ飛んでしまった。www.nikkei.comコメンテーターは米シカゴ大学教授のラグラム・ラジャ…

映し鏡。

ここ数年は動静が伝えられるような機会が格段に減っていたとはいえ、それでも時々は、Number誌に田村修一氏が書かれるインタビュー記事等を通じて、含蓄に富む数々のコメントに接するのを楽しみにしていたから、これでもうそんな知的興奮を味わえなくなる、…

試される知財部。

昨年のコーポレートガバナンス・コード改訂と、それを受けた極めて”局地的な”盛り上がりに対しては、当時このブログにも記したとおり、自分は一貫して懐疑的な目を向け続けている。k-houmu-sensi2005.hatenablog.comそんな中、皆忘れかけた頃に燃料を投下し…

「8枠」が演出した波乱なき天皇賞・春。

レースが始まる前、「何でこの馬が2番人気なんだろうか?」と不思議で仕方がなかった。そして、今年の第165回天皇賞(春)のゲートが開いてからの約3分16秒は、そんな違和感を裏付けるに十分な「独壇場」だった。今どき「3200m」のGⅠ。同格のレースでこのレ…

2022年4月のまとめ

とにかく慌ただしく過ぎていった4月だった。今年に入ってからの世の中の大きなうねりは今月に入ってからも収まることなく影響を及ぼし続けていて、新聞を開けばサプライチェーンの混乱と物価上昇のニュースばかり。新型コロナの感染者数も、減り続けているも…

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