2022-01-01から1年間の記事一覧

決して忘れてはならないこと。

この国を襲った新型コロナ禍は昨年、一昨年と、式のリアル開催をストップさせただけでなく、本来伝えられるべき追憶の記事のスペースすら奪っていた。 だから、関係者ならずとも”風化”を懸念せざるを得ない状況だったりもしたのだが、ようやく、である。www.…

変えるために必要なこと。

一瞬盛り上がってはや鎮火・・・の気配もあるが、今週一番ドタバタしていた話題といえば、やはり某「丼」チェーンの件だろう。こういうことが起きると、「コンプライアンス」の文脈で語ろうとする人が必ず出てくるのだが、本来、「コンプライアンス」という…

「四半期報告書」廃止の意味。

世の中は丼屋の話で盛り上がり過ぎているようで、すっかり埋もれてしまった感もあるが、長年の懸案だった”多重開示”問題が改善に向けてようやく動き始めた。 「金融庁は18日、金融審議会の作業部会を開き、上場企業が開示する2種類の決算書類を一本化するこ…

三匹目のどじょうはいなかった。

二度あることは三度ある、とばかりに、上位人気馬を退けて重賞未勝利馬が桜花賞の栄冠を奪い取ったのはつい1週間前のこと。そして、今週は、”混戦”、”傑出馬不在”と言われてきた今年の3歳牡馬戦線の一冠目、となれば、春のGⅠで3週続いたこの奇妙な流れに乗ら…

「100ドルパック」に封印された記憶

ここ最近の円安傾向はとどまるところを知らず、とうとう1ドル126円台に突入。 そしてそれが20年ぶりの出来事、と聞いて封印していた記憶がちょっとだけ蘇った。ちょうど仕事を離れて学びを謳歌していた時期。 普通に働いていたら絶対に享受できない長休み、…

一夜明けても最大級の賛辞、そして思い出すのはあの夏の記憶。

「連続奪三振日本新記録」の速報を見て、慌ててYahoo!プレミアムの実況に飛んで行ったときには記録は既に途切れていた。でも、その後見続けたおかげで、もっと凄い歴史的瞬間を目にすることができた・・・それが4月10日の日曜日の昼下がりの出来事。残念なが…

「流れ」の恐ろしさを知った日。

どんな物事にも、流れというものが必ずある。そしてひとたび大きな流れができてしまうと、それに逆らうのは難しい。今日、マリンスタジアムで佐々木朗希投手が軽く投げるボールをバットに当てるだけで精いっぱいだったオリックスのバッター達は、それを嫌と…

実務サイドからさらに斬り込んだ「放映権」へのアプローチ~ジュリスト2022年4月号より

時代は変わった。プロ野球中継(もっぱらパ・リーグのみ)は、テレビではなく「Yahoo!プレミアム」で見るようになって久しい。サッカーといえば今やDAZNの独壇場で、加入していなければW杯予選すら見られない時代になってしまったし、逆にこれまでライブの映…

プライムでも、プライムじゃなくっても。

かれこれ3年近く、様々な関係者をザワザワさせてきた東証の新市場区分への移行が、本日、2022年4月4日、慎ましやかに行われた。日経紙は朝刊でこそ1面トップ記事で取り上げたものの、世の中の視線はキエフの惨状に向けられ、せっかくのセレモニーも夕刊では1…

またしてもルメール騎手のいない週末、そして波乱は続く。

今年に入って、何度か”今年の中央競馬は異常事態”説を唱えているこのブログだが、今週末も、ドバイ帰りで戦線復帰するはずだったルメール騎手が開催日直前になって、突如の全騎乗キャンセル、という驚きの事態となった。おそらく、また新型コロナ絡みだろう…

重大事にされてしまった「成年年齢引き下げ」に思うこと。

4月の1日、といえば、学校関係は年度替わり、代替わりということでそれなりのイベントがあるところも多いし、会社によっては新たな決算期、ということで「気持ち新たに」ムードを押し付けられがちなタイミングでもある*1。そして、例年なら季節の風物詩的な…

2022年3月のまとめ

急に暖かくなって桜が咲いたかと思えば、また冷え込みが戻ってあたふたさせられた3月。世の中全体が、欧州の戦争がもたらす”この先”のリスクに怯えつつ、目先の”コロナ明け”の空気にやや緩む、そんな中で局地的な自然災害に再び泣かされた人々もいる・・・と…

まさかの宗旨替え(?)と、この先への不吉な予感。

先週まで9営業日連続で上昇を続け、今週に入ってからも、3月期決算会社の期末配当狙いの買い持続、ということで高い水準をキープしていた東証の株価が、権利落ち日となった30日、予想通り崩れた。それでもウクライナ・ショックの谷の時期に比べたら、日経平…

最後の最後での答え合わせ。

昨年秋、出だしから思わぬ苦戦を強いられ、「監督交代」論まで噴き出す騒然とした空気となったサッカーW杯最終予選。だが、おかげで、久々のスリルを味わい、最後は爽快な気分で締めくくれた気がする。気が付けば昨年10月、ホームのオーストラリア戦から怒涛…

「裏番組」というなかれ。

先月のサウジアラビアでの「ジャパン・デー」に続き、今年はドバイでも「日本馬祭り」だった。国内でも3歳時のGⅡ勝ちしかない矢作厩舎のバスラットレオン、ステイフーリッシュが国際GⅡ格のレースを次々と勝ったかと思えば、国内では1勝クラスの特別戦を勝っ…

結局は「やったもの勝ち」だったのか?

日経紙に長年連載されている『私の履歴書』。どんな分野でも功成り名を遂げた方の半生記が面白くないはずがないのだが、今月はジャストシステム創業者の浮川和宣氏の回、ということで、「一太郎」の栄枯盛衰を目の当たりにしてきた世代としては、なおのこと…

”梯子外し”もここまで来ると・・・

自分はファッションに疎い。だから、”ファッション・ロー”などと銘打った話ができる実務家や学者の先生方に対しては、ただただ畏敬の念しかない*1。だが、そんな自分も「ルブタン」のヒールの靴底が赤いことは知っている。別に国内外のドラマで主人公が履い…

ルメールは勝てなくても、競馬は続く。

ここ数年、主役を張ってきた馬たちが次々とターフを去ったこともあってか、今年は年明けから何となく”異変”の空気が漂っている中央競馬界だが、中でも一番の異変は、といえば、これまでもちょこちょこ書いてきたとおり、「ルメール騎手がこれまでのようには…

「過ちては改むるに憚ること勿れ」とは言うが・・・。

昨年秋、政権が変わって以降、政府筋が大胆な政策変更をするケースを見かけることが多くなったな、という印象がある。良く言えば「柔軟」ということになるのだが、一方で、政策に背骨がない、”大きな声”に振り回されているだけ、という見方も当然出てきても…

三度目の奇跡と、完全なる神話の終焉。

もう散々メディアに報じられている話ではあるが・・・。今回の宮城・福島地震での「やまびこ223号」の脱線事故は、自分にとっても二重の衝撃だった。一つは、事故が起きたのが、「3・11」以前から、阪神・淡路大震災、中越地震を契機に耐震補強を進め、2011…

この良き日に、11年分の感謝を込めて。

今週に入って、外はすっかり春の陽気になった。欧州からは停戦の報は未だ聞こえず、国内の新型コロナ感染者数も依然高止まりしている状況だが、それでも原油価格が落ち着きを見せ、”まん延防止解除”の報まで流れてくると、ちょっと世の中も変わり始めたかな…

「政治」と「人権」をごちゃまぜにすることの怖さ。

「侵攻」の最初の報を耳にしてから既に20日近い時間が流れたが、初期の評論家たちの見立てに反し、キエフはまだロシア軍の手には落ちていない。 もちろん、東から、北から、南から・・・と、ベラルーシまで味方に付けたロシア軍の攻勢は依然として続いている…

再びめぐって来た、11日の金曜日。

毎年書いていることではあるけれど、月日が流れるのは残酷なまでに早い。あれから11年。3月は今も昔も特別な月で、一瞬で過ぎ去る2月のカレンダーをめくる頃から様々なことを思い出すのは毎度のことではあったのだが、特に今年は、曜日のめぐりが全く同じ、…

”お墨付き”の背景にあるもの。

所管官庁が消費者庁に変わって以降、事業者側には制度面でも運用面でも決して評判の良い法律ではなくなっているのが景表法(不当景品類及び不当表示防止法)である。特に、不実証広告規制に関しては、課徴金制度が導入された2014年改正(2016年4月施行)に際…

無敗馬の伝説はそう簡単には生まれない。

中央競馬も3月に突入すると、俄然”クラシック”の香りが漂ってくる。例年とはうって変わって年明けの3歳重賞戦線でノーザンファーム産馬の取りこぼしが続き、勢力図が見えづらくなっているのが今年の3歳戦線で、牡馬に関しては、2歳GⅠを制した2頭がいるし、共…

「コンプライアンス」の混迷を超えて。

先月発売のジュリストの特集は、珍しく(?)「コンプライアンス」を骨太に正面から取り上げようとする試みだった。ジュリスト 2022年 03 月号 [雑誌]有斐閣Amazon特に約30ページにわたり、企業におけるコンプライアンスの取り組みのあるべき姿について組織…

それでも残り続ける記憶。

北京冬季五輪の閉幕から約2週間。本来なら微かな余韻に浸りつつ、再び幕を開けるパラリンピックに思いを寄せ・・・という時期のはずなのだが、閉幕後に急変した国際情勢の暗闇がそんなムードを一気に吹き飛ばしてしまった。それだけが理由ではないが、それも…

「BLOGOS」の灯は永遠に。

また慌ただしさにかまけて少し寝かせてしまっていたのだが、2月最後の日にいただいたメールの一つに、こんなことが書かれていた。 (前略) 日頃よりBLOGOSの運営にご協力いただき、誠にありがとうございます。 2009年10月5日にサイトオープンして以来、多く…

2022年2月のまとめ

2月は一瞬で飛ぶ、というのはいつものことだが、特に今年はこれまでに輪をかけた慌ただしさと断片的な五輪の熱狂、そして月終盤の混迷する国際情勢の情報の波に埋もれていつも以上に飛んでくのが早かった気がする。記憶に残っていることとしては、とにかく寒…

一つの時代の終わり。

2月最終週は、中央競馬の世界では卒業の季節。昨年も結構な大物調教師が定年、早期引退で話題になっていたが、今年はそれに輪をかけて、平成から令和の時代を支えてきた調教師の先生方の引退を見送ることになった。今年引退する7名の調教師のうち、6名はGⅠ勝…

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