2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

判決の持つ意味(靖国参拝訴訟をめぐって)

月末になって、裁判所が立て続けに議論を呼ぶ判決を出している。 29日には、凍結精子による死後体外受精で生まれた子の認知をめぐり、 東京地裁(奥田隆文裁判長)が請求棄却判決を出し、 今日も、例のアイコン特許vs一太郎の特許侵害訴訟で、 知財高裁(篠…

のまネコ騒動決着へ?

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/30/news080.html 「恋のマイアヒ」のキャラクター「のまネコ」をめぐる問題で、エイベックス・グループ・ホールディングスは9月30日、CDに収録されている特典Flashムービーを今後は付けず、「のまネコ」の図形…

阪神タイガース優勝!!

あまりにコテコテのタイトルだが、 まあ、今日のような日は、これ以外に付けるタイトルもないだろう。 2年前は、ムードに押されて実力以上の力で優勝を勝ち取った感が 強かったのだが(そして、最後にメッキがはがれた)、 今年は、勝率はイマイチでも、勝負ど…

「のまネコ」問題(エピローグ)&「のまタコ」

他のブロッガーがどんな見解を出しているのか、詳細に見てはいないのだが、 「モナー」の著作物性を肯定した上で、類似性(=著作権侵害)を否定する 自分の見解は、どうやら少数派のようだ(笑)。 ま、そう簡単に改説はしないけど*1。 ちなみに、今ホット…

ハチミツとクローバー最終回

毎週の楽しみだった「ハチクロ」だが、ついに終わってしまった。 その先に待ち構えている「変化」への予感を感じさせる、 「余韻」残しのシーンで締めるあたり、 近年稀に見る秀作アニメにふさわしい終わり方だったと思う*1。 竹本の自転車旅行に関して言え…

「のまネコはモナーか?」(その2・著作権について)

自分は、ネット社会の美学を解しえない無粋な人間であるし、 2チャンネラーのような熱き魂も持っていない。 だが、ネット社会の住人が、 無名の楽曲と自分達のキャラクターが一つになって仕上がった、 「マイヤヒーフラッシュ」に大いなる思い入れを抱いて…

「のまネコはモナーか?」(プロローグ)

一度ひとつのことを考え出すと止まらない性質なので、 予定を繰り上げて、この興味深いテーマに挑んでみる。 資料として、ネット上に散らばっている各サイト、 2chの過去スレッド(ほんの一部に過ぎないが)、 渦中の「わた」さんをはじめとする、FLASH職人…

「のまネコはモナーか?」(その1・商標権について)

おそらくネット住民の興味関心は、次の2点に集約されると思われる。 「のまネコ」は「モナー」の著作権を侵害しているのではないか。 今回の「のまネコ」の権利化によって、ネット上での「モナー」をはじめとする一連の表現が許されなくなるのではないか。 …

インスパイア(笑)

巷で盛り上がっていた(らしい)、 「のまネコはモナー?」騒動だが、 最近まで「のまネコ」そのものを見たことがなかったので、 話題についていけずにいた*1。 ようやく、のまネコの実物だの、 これまでの論争の経緯だのを見て、 今更ながら、なるほど・・…

休んでいる間に・・・

ちょっと更新をサボっている間に、 異様にページビューが伸びていることに気付く。 ミーハーなキーワードを多用したせいもあるのだろうが(笑)。

愛知万博閉幕

自分も夏休みに入る頃見てきたが、 なかなか面白いイベントだったと思う。 日立グループのパビリオンを除けば、 「これはスゴイ!」と思わせる出し物はなかったのも事実で、 その他の企業パビリオンの中には、子供だましのものも多かったから、 高度なテクノ…

法学教室2005年10月号(No.301)

最近のエントリーが、ブログの本筋からだいぶ外れていたので、 少し方向を変えようかと・・・・(笑)。 巻頭言 高橋宏志教授の巻頭言には、いつも心服させられるのだが、 今回もそう。 少し長くなるが、引用する。 判例も時に、あるいはしばしば間違ってい…

続・夢見ちゃいけないのか?

「白線流し」の公式ウェブサイトには、 プロデューサー・本間欧彦氏のこんなコメントがある。 サブタイトルの「夢見る頃を過ぎても」は、文字通りいつまでも夢を捨てず、前向きに、人生を肯定的に生きてほしいという願いからつけました(http://www.fujitv.c…

K-1開幕戦

始まったけど、いきなりボンヤスキー疑惑の判定かいな・・・。 選手のレベルが上がるとかえって凡戦が増える、というのが格闘技の宿命とはいえ、 去年の二の舞は勘弁してほしいところなのだが。 ボブ・サップの豪快な勝利を期待しつつ、もうしばらく見ること…

夢見ちゃいけないのか?

自分が好きな、いや正確には「好きだった」ドラマに 「白線流し」というドラマがある。 名門進学校・松本北高*1で受験を控えた生徒達の微妙な距離感を軸に、 定時制の生徒との交流も交えながら、 「何のために大学に行くんだろう」とか、「「友達」ってなん…

名物裁判長

今日の日経の朝刊に、 東京地裁の名物裁判長、藤山雅行氏の率いる合議体が下した判決が 小さく載っていた。 NTTコムの国際電話サービスをめぐって、 自社のシステムの採用合意が反故にされ損害を受けた、と主張する 千葉市のプリペイドカードシステム開発会…

タイゾー君の未来

選挙の余韻も醒めた頃に、 ようやく特別国会が始まった。 先週末あたりから、巷では「たなボタ男」こと、 南関東ブロック比例35位当選の杉村太蔵議員(若干26歳) の話題でもちきりである。 もっぱら、嘲笑されるネタになっているのは寂しいところだが・・・…

福田健二

ついでにスポーツネタをもう一つ。 少しブログ界でも話題になっていたようだが、 Numberの前号(636号)に、 かつてグランパスやFC東京に在籍していた FW福田健二に関するノンフィクションが載っていて*1、 そこに書かれていた彼の生い立ち、 そしてサッカー…

虎の足踏み

前にも書いたと思うが、 自分は熱狂的な虎ファンである。 1992年、スワローズと残り2試合まで優勝を争ってた時、 学校が終わるや否や、神宮に駆けつけて、 敵方の監督をひたすら呪詛していた*1。 2003年、自分が生きている間には見れないと思っていた優勝を…

「モノパブ論」は死んだか?

以前のエントリーで予告していたとおり、 (http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20050828/1125239226) 内藤篤弁護士の『パブリシティ権概説〔第2版〕』を ここしばらく読んでいた。 パブリシティ権概説作者: 内藤篤,田代貞之出版社/メーカー: 木鈬社発売日: 2…

キャンパスまでの距離

青く澄んだ秋の空に誘われて、遠出したくなったので、 今話題の秋葉原を経由して、 つくばエクスプレス(TX)でつくばまで行って見ることに。 ついでだから、オープンしたばかりのヨドバシカメラに行って見たが、 まぁ、それはそれは繁盛しており・・・ エス…

ジュリスト2005.9.15号(No,1297)

今夜もパソコンの機嫌がかなり悪い。 書いても書いてもデータが吹っ飛ぶ悲しみは、味わった者にしか分からない。さすがに辟易したので、以下感想を簡単に。 労働時間法制の現状と改正の方向*1 労働法務の世界では大家として知られる安西弁護士が、 現行の労…

法の「建前」

日経新聞2005年9月16日朝刊、社会面(43面)より 国労組合員だった旧国鉄職員と遺族計297人が、1987年の国鉄分割・民営化でJR各社に採用されず、その後、国鉄清算事業団を解雇されたのは違法・無効だとして、雇用関係の確認や損害賠償などを求めた訴訟の判決…

気になるラストシーン

毎週見ている「ハチミツとクローバー」だが、 すでに10月から始まる(らしい)別のアニメの予告編が流れていたので、 おそらくあと2回ほどで終わってしまうことになる。 でも、今日の放送が終わった時点では、竹本は旅の途中。 原作でもあまり大胆な展開のな…

読み応えのある判決

昨日最高裁で言い渡された、 在外邦人の選挙権をめぐる大法廷判決について、 詳細な検討を書いていたのだが、 ほぼ書き終えたところで、パソコンに反乱を起こされた・・・。 なので、以下簡略に感想を*1。 今回の判決のポイントを挙げるとすれば、 原告が「…

電子マネーバトル

電子マネーを日常生活で使うことなんて当分ないだろう、 と思っていた自分だが、 先日、酔った勢いで、 財布の中に入っていた某航空会社のマイレージカードにチャージしたのを きっかけに、電子マネー生活が始まった。 何と言っても、「Edy」のあの「シャリ…

根なし草

久しぶりに仕事を早めに切り上げて、 部屋に帰ってテレビを付けたら、 「がんばっていきまっしょい」の最終回。 普通の日ならとてもじゃないが、その時間は部屋に帰れないので、 結局、ちょこちょこと予告編でストーリーをつなぐだけに終わってしまった。 モ…

労働契約法と女性の雇用

12日付の日経夕刊に、 労働契約法で導入が検討されている解雇の金銭的解決が、 性差別解雇に悪影響を与えるのではないか、と危惧する記事が掲載されている。 研究会報告では、性差別等による解雇は金銭解決の対象外となっているが、 「別件解雇」が多用され…

嵐が去って

今回の総選挙で当選した女性の数は43人。 1946年を上回る史上最多の人数になったらしい。 一連の刺客騒動や、自民党の比例区での優遇策などの影響もあるが、 世界的に見ても少なすぎる数字を60年更新できなかった日本の政界としては、 理由はどうあれ一応は…

営業秘密管理指針(案)

休みを利用して、経済産業省がさる9月8日に出した、 「営業秘密管理指針改定版(案)」を読んでいる。 (http://www.meti.go.jp/press/20050908005/20050908005.html) この指針は、先の国会での不正競争防止法改正を受け、「企業の営業秘密の管理強化を促す…

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