2011-01-01から1年間の記事一覧

「事業統合」報道に思うこと。

8月4日付けの日本経済新聞朝刊の1面に、 「日立製作所と三菱重工業が経営統合に向けた協議を始めることに基本合意した」 というオドロオドロしい見出しが躍った。中身を読むと、まだそんなに話は煮詰まっていないような印象を受けるが、それでも、今後、「両…

国民栄誉Show!

優勝直後の異常な盛り上がりぶりからして、もしかしたら・・・と思ったが、やっぱり、というべきか、案の定、というべきか、サッカーの女子日本代表チームに「国民栄誉賞」が贈られる、という話に相成った。確かに、女子とはいえ、サッカーは世界のスポーツ。…

彫り師のプライド

おそらく、我が国の裁判の歴史の中で、“入れ墨(刺青)”がここまで脚光を浴びたことはなかったんじゃないか*1、と思うような判決が、東京地裁の知財部によって出された。彫り師である原告の「作品」の著作物性が最大の争点となったこの事件。多くの読者には…

2011年7月のまとめ

またしても、あっ・・・という間に、1ヶ月が過ぎていってしまった。正直、7月も半ばを過ぎれば、いろいろなものが落ち着いて、本当の意味での自分の仕事に取り掛かれると思っていたのだが、未だ手を付けられないまま8月に持ち越しになってしまったものが、実…

夏の北海道ブーム

まだ震災と原発事故のショックが癒えきらない頃、このブログでは、北海道大学情報法政策学研究センターの「サマーセミナー」(http://www.juris.hokudai.ac.jp/riilp/events/seminar/summer11.html)をご紹介していた*1。当時は東電管内特有の話だったと思わ…

悲しすぎる最期。

朝、かつて日本球界を湧かせた速球王、伊良部秀輝投手の訃報を目にした。 年齢を考えれば早すぎる死、しかも見出しには「自殺」の二文字が躍っていたから、衝撃的なニュースだったのは間違いない。だが、ここ数年の、彼の置かれていた環境を考えると、何とな…

何で今さら・・・と言いたくなる瞬間。

正午をもって、めでたく予定通り地上デジタル放送に移行し、アナログ58年の歴史に幕を閉じた24日、日曜日(東北3県を除く)。だが、総務省テレビ受信者支援センター「デジサポ」には、放送終了後から午後6時まで、大量の問い合わせが相次いだ、ということが…

期せずして・・・

今年の初め、経団連が旗をふってた頃は、ほとんどの会社に見向きもされなかった「就職活動見直し」案だが*1、3月の大震災の余波もあり、今年は多くの会社で「6月以降採用活動開始」が実現することになってしまった。 「来春入社の新卒採用で、主要企業54社…

メジャーになるまでの長い道のり

劇的な優勝から一日、また一日。現地でも、日本に凱旋帰国してからも、しばらくテレビ出演が続いていた“なでしこ”こと、サッカー女子日本代表チーム。結果的に、当初の予定よりも長期間の遠征になった、ということもあってか、帰国後あまり休む暇もなく、今…

奇跡は起きるべくして起きた。

たぶん、多くのメディア関係者が、朝一のトップニュースに、 「なでしこ善戦、よくやった銀メダル!」 的な見出しを付けることをイメージしながら、放送の始まりを待っていたことだろう。 そして、試合が始まってから、最初の10分間くらいの展開を見て、「泣…

スパイスが利いてない最高裁判決

京都、大阪あたりの下級審判決を契機に、違法無効か、はたまた適法な慣習か、ということで議論が盛り上がっていた建物賃貸借契約の「更新料」に関し、遂に最高裁判決が出された。しかし、先日、当ブログで“画期的”と評価した「敷引特約」に関する最高裁判決*…

やればできる?

7月1日以降の電力使用制限令発動下で、半ば神経質なくらいにどこの事業者も電力使用量に気を遣っているせいか、連日の猛暑にもかかわらず、東京電力管内の電力使用量は比較的余裕をもった数字で推移している。とはいえ、そんな中でも公共施設のエスカレータ…

うたたねしながら見たもの

どうせ、リアルタイムで最初から最後まで見るのは無理だと思っていたから、ようやく始まった地上波の生放送を録画しつつ、ちょっと早起きして最後のところだけ見るつもりだったのだが・・・。うたたねしながら、パッと目が覚めたとき、付けっ放しにしていた…

古典的発想からの脱却

ちょっと前まで、最高裁の判決と言えば、「消費者保護にとって画期的な」というフレーズが良く似合うものが多かった。傍から見ていると、必要以上に肩入れし過ぎているんじゃないか、とも思いたくなるような動きもあり、過払い金に関する一連の判例や、学納…

奇跡のゴール。

日本が出ていないコパ・アメリカを散々地上波で中継してるのに、「ワールドカップ」の放送枠をBSにしか設けていない某国営放送のイケてなさは、この際置いておこう*1。W杯過去2大会連続優勝、欧州選手権過去5大会連続優勝。世界ランク1位こそ米国に譲って…

大山鳴動した結果・・・。

今年の3月初め頃にメディアの話題を独占していた感があった、「入試問題ネット投稿」事件。 直後に東日本大震災が発生したこともあって、いつの間にか忘れられた感もあったのだが、4ヶ月経った今、司法の場で一つの決着がついた、というニュースが社会面の片…

「知恵を出さないヤツは助けない」は問題発言か?

週末の間に、東北で派手にパフォーマンスをして物議をかもしたと思ったら、あっという間に辞任表明に追い込まれてしまった松本龍復興担当相。当選7回、結構なベテランの割に、これまで全国的にスポットライトの当たる世界で活躍した、という話はあまり聞かな…

世界が近づいた瞬間。

サッカー、U-17のW杯。 フル代表の試合に比べて注目度は低いのはもちろん、ちょうど女子代表(こちらも好調!)の世界選手権と被ったこともあって、ひっそりと行われていた感はあったのだけれど、予選リーグから決勝トーナメント初戦までの勝ち方も、倒した…

債権法改正に向けて我々は何をすべきか。

いつも有意義な情報を、これぞ、といったタイミングで届けてくれる「BUSINESS LAW JOURNAL」だが、先月出された8月号の特集もまた、自分にとってはツボだった。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2011年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: レク…

2011年6月のまとめ

毎日毎日、針が振り切れそうな日々を過ごしていた6月が終わった。 この間のエントリーは3日に1回も行かないペース、しかも、限られた時間の中でまとめて書くことも多かったから、実質的にはほとんど更新できなかった、という実感が強い。そんなこともあって…

アンチ・サマータイム

7月から大口需要家への電力使用制限がかかる、ということで、会社の中でも様々な手立てが打たれている。冷房の設定温度を上げる、だとか、室内を減灯する、エレベーターの稼働本数を減らす、といった取り組みであれば、それなりに目に見える効果も出るし、や…

東電が教えてくれた教訓。

怒号と罵声の中、6時間以上もかけて行われた東京電力の株主総会。その場にいた人も、足を運ばずにリアルタイムな文字中継にかじりついていた人も、議事運営が強引だった、とか、株主と向き合う姿勢がなかった等々、総会が終わって日が変わるくらいの時間にな…

総理の執念。

ここのところもう何か月も“死に体”と言われて久しい菅直人首相が、ここに来て震災・原発対応シフトで内閣を小幅改造。のみならず、敵方の議員を政府スタッフに取り込む、という荒業までやってのけ、70日どころか、本当の意味で復興にめどがつくまでやり遂げ…

節目の数字。

最近、まともに記事を書けなくなっているこのブログだが、いつの間にか節目の300万ページビューにまで達してしまった。ブログ開始から2155日目、約6年にわたる歳月を経て、多くの読者の皆様に積み重ねていただいたこの数字。これから先、このブログの方向性…

またしても・・・涙。

いろいろあった今年の競馬シーズンの前半を締めくくった宝塚記念。海外遠征に焦点を絞っている馬が多いこともあって、戦前は、“夏のグランプリ”にしてはメンバー的に小粒かな・・・という感が強かったのであるが、やや湿った馬場ながら、ハイペースな展開の…

エスタブリッシュメントとの訣別

以前からツイッター等で、三木谷社長が経団連退会をほのめかしていた楽天だが、ついに会社としても決断を下したようだ。 「楽天は23日、経団連へ退会届を同日付で提出したことを明らかにした。「方向性の違い」(三木谷浩史社長)が理由としている。電力会社…

「あの花」

第1弾の“ハチクロ”がスタートして以来、CX系の深夜枠“ノイタミナ”のシリーズは、大体見ているのだが、この4〜6月期クールの2本目の作品(「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」)は、素人目に見ても、非常に良かったんじゃないかと思う。コテコテの青…

事務方の思い。

6月は厳しい月になるのは、もともと分かっていたことだけど、それにしても度を越したハードスケジュールで、いい加減、頭も体も参ってくる。特に、株主総会当日が刻一刻と迫ってくるこの時期になると、ちょっとしたことで上から下へと大騒ぎになるわけで、日…

「枠組み」はこれで良い。あとは・・・

政府の関係閣僚会合で「支援の枠組み」が決まってから*1あっという間に一ヶ月経ち、政権をめぐるゴタゴタに紛れて法案化は白紙か・・・?と心配し始めていた矢先に、ようやく「原子力損害賠償支援機構法」が閣議決定され、国会に提出されることになった。 ht…

「企業結合規制見直し」に一つの決着。

3月の上旬からパブコメの募集が行われていた企業結合に関する新たな審査指針(案)。 震災を挟んだこともあって、どのタイミングで実施に踏み切るか、注目していたのだが、公取委は当初の工程案をほぼ維持したまま、改訂に踏み切ることにしたらしい(新しい…

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